表示件数
6
7

連歌

皆さんこんばんは、相も変わらぬmemento moriです。
長らくお待たせいたしました。先月より募集していた連歌企画参加者をとりあえずここで締め切りたいと思います。なお、りんちゃんは迷ってるみたいだったから結局どうするか教えてね。

それでは改めて今回の連歌企画のルールについて説明したいと思います。
連歌、というのは、複数人で長歌を詠む、というものです。長歌、というのは、和歌をさらに長くしたもの、五・七・五・七・七・五・七・五・七・七・五...と続いていくものです。ではその方法について説明します。
まず一人が、「五・七・五」の形で俳句や川柳のようなもの(笑)を詠みます。これは、そこで完結する形でも、次に繋げるような形でも構いません。そして、次の番の人が、それに受ける形で「七・七」とまた詠みます。その次の人はまた「五・七・五」次に「七・七」、といった形で進んでいきます。
現時点では、今月中に十周を目処としています。様子を見ながら適宜変更したいとは思っています。最終的に出来上がった長歌をまとめ、発表してこの企画は以上となります。

現在参加候補は以下の10人です。(敬称略)
イカとにゃんこ、稀星-キセ-、藤しー、ホタルとシロクマ、るーびっく、サキホ、サクラボーズ、333と書いてささみ、fLactor、ちょっぴり成長したピーターパン
参加表明したのに名前がないぞーって人、やっぱりやーめたって人、「藤しー」ってなんて読むん?って人、レス欄で知らせてくださいね。あと藤しーさんもお願いします(笑)

順番は明日、テーマは月曜日に発表して、月曜日からスタートしようと思っています。是非お見逃しのないよう。
タグは「連歌」に固定します。よろしくお願いいたします。

初の試みで少し不安な点もありますが、うまくいくことを願っています。
何か質問等あれば、これもレス欄でお知らせください。

ではでは。張り切っていきましょう。
memento moriでした。

9
3

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 2.コマイヌ ⑰

「…あいつの能力の話、ちゃんと聞いてた?」
あ、そうだった、とわたしは思い出した。そもそも目が発光してるし…そういえば、どういう能力だっけ?
「あいつの『人やモノの行動の軌跡が見える』能力を使って、お前の行動を追っかけてるんだよ。でも、あいつの能力じゃ、行動の”軌跡”は見えても、誰のものかの特定はできない。ここでネクロマンサーの登場だ。ネクロマンサーの『過去そこにいた人やモノが残していった記憶を扱う』能力で、記憶を見て誰のか判別してんだよ」
わたしの心を察したのか、師郎がご丁寧にも説明してくれた。
「…なんか、探偵みたいだね」
ふと思ったことを呟くと、師郎は目を丸くした。
「は? あの2人超バカだぞ? ぶっちゃけ俺以下だから」
「ちょっと気が散るから黙ってくれる?」
不意にコマイヌが振り返った。その黄金色の目はあの明るくおしゃべりな耀平のものではなく、むしろ獣のような恐ろしさが灯っていた。
その恐ろしい目に睨まれて、わたしは恐怖で沈黙したが、師郎は慣れているのか、すまんなと言うだけだった。
これ以上文句を言われるのは嫌だったから、わたしは黙って彼らの後を付いて行くことにした。

6

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 2.コマイヌ ⑯

「”コマイヌ”、能力発動時はただでさえ目の色目立つんだからフード被れよ」
そう言いながら、ネロは彼のウィンドブレーカーのフードをひっつかんだ。
「あー忘れてた。でもお前の赤紫もめっちゃ目立つじゃん」
耀平、いいや”コマイヌ”が笑いながらフードを被った。
「そうだネロ、お前もちょっと手伝えよ」
何を思いついたのか、不意に彼は言った。
「は…あーはいはい、分かった分かった」
ネロは一瞬、意味が分からないという表情をしたが、すぐに理解したのかその目をあの時と同じ赤紫色に光らせた。
「んじゃ、行くぞー」
そう言って”コマイヌ”はおもむろに歩き出した。
その少し後ろにネロ、いや”ネクロマンサー”が付いて行った。
「そいじゃ俺たちも行くかーっ」
師郎のその言葉に、黎が微かにうなずいた。
「…ちょっと待って行くって…」
わたしはまた目の前でことがどんどん進んでいるせいで、混乱していた。
「ぐずぐずしてると置いてかれるぞ? アイツどんどん先へ行くから」
そう言って笑いながら師郎はコマイヌの背を指さした。
「そもそも彼…”コマイヌ”はどうやってわたしのストラップ探すの? 探す対象見たことないだろうし、そもそもわたしがどうやってここまで来たか知らないよね?」
思わずそう聞くと、師郎はちょっと驚いた。