〜二人の秘密〜
「先生、暑くない??」
私は先生に抱きつきながらそう言う。
『抱きつくからだろ?』
「いや、それ以前の話。死んじゃうよ(笑)。」
『地球温暖化とやらかな。』
先生は『やれやれ』といった様子で頭を掻きながらそういった。
「ねぇねぇ、もう夏休みだよ。部活あるけど。」
『この長い休みは地獄になりそうだな。』
「真夏日、何日続くかな〜?」
『暑い事を考えないでおくれ(笑)。』
「そうね(笑)。1日でも涼しい日があればいいんだけど(笑)。で、夏休み、何する??」
『君は何したい?』
「ほら、ずっと言ってる魔法、そろそろ見せてよ。あ、アルのじゃ嫌よ。」
『あぁ、それは約束したからな(笑)。』
先生は笑いながら、廊下を進む。
「ねぇね、今日、アルは?」
『仕事じゃないか?夏休みでもやる事はあるからな。』
「ふ〜ん、アルも大変ね。」
『さぁ、私の部屋についたぞ。冷房でもいれよう。』
「あ、ありがとう。」
私は先生の部屋に入ると、これからの予定をたてた。
魔法の薬学を行うための買い出しや、宿題を終わらせる日。
まるで、親と娘のように予定をたてた。
もちろんアルとの予定も忘れずに。