〜二人の秘密〜長文過ぎたので続きました。《part2》
「何で謝るの?あ、あと何で敬語?」
“謝ったのはなんとなく。あっ、敬語なのは君が私の事を嫌いそうだから……。”
「何で?いつ嫌いって言ったっけ?」
“初めて会ったとき、君は素っ気なかったし、少し怖かった。”
「だって新しく就任したじゃんかさ?初めから壁壊してくわけないじゃん!」
私がそう言うと、先生は私の頭に手を置く。
『まぁ、この子はこんな感じなんだ。二人とも仲良くしてな?』
「何よそれ〜(笑)。でも、先生の命令は聴かなければ(笑)。了解です!!」
“私も了解です!”
「先生はこの人の前だと何か変な感じね(笑)。」
『そうか?』
「うん、変(笑)。あっ、っていうか、貴方の事、何て呼べばいいの?二人とも先生じゃ紛らわしくない(笑)?」
『私の事は“先生”で決定なんだな(笑)。』
「当たり前でしょ(笑)?ほら、あだ名でも何か考えて!!」
“魔法界では、アルと呼ばれていました。”
「敬語、嫌。何でアルなの?」
“アルベドという入射光に対する反射光の比があるんですけど……だけど、そこかららしい……です。”
「う〜ん、難しいことは知らん!でもアルって呼ぶね??あっ、あと敬語はほんとに直して??」
“気をつける。”
「はい。それで良し。先生、決まったよ!!」
『うん(笑)。そんな感じで仲良くしてくれ(笑)。』
「何よ?なんで笑ってるのよ(笑)??」
私達は一人増えた“仲間”とともに笑いあった。
梟の郵便屋さんに、先生は魔法界の恩人へ宛てる手紙を、アルは新しく就任した事を知らせる手紙を結びつけると、順番に梟を飛ばした。