よかったらタイトル付けてください。
「もしもーし」
「もしもし、何?」
「今、ベランダ出られる?」
「出られるけど、何?」
「いーから、いーから」
「出たけど、」
「あ、空見える?」
「見える、けどさっきまで雨降ってたし、メッチャ曇ってるよ?」
「うん」
「え、これで終わり?ならちょっと寒いし、もう家ン中入るけど、」
「あー、待ってよ、何か感じないかね!?何かこう,,,」
「おやすみ。」
「ちょっと待ってって、」
「,,,。」
「あー、君には分かんないかぁ,,,。重なってる雲の奥で光る星を想像するのがいいんじゃん。だってさ、見えないってことは何もない、つまり、何でもできるってことでしょ、それで君と宇宙を創れたらなって、フフッ、何一人で喋ってんだろ」
そう言って空を仰いだ君に、この夜空のような闇が訪れぬようにと私は、強く願った。