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好きな事共有

Twitterで「サザンオールスターズの曲であなたの推し曲を3曲だけ挙げる」というテーマが回ってきたので、ここで共有します!


①シャボン(1984年)
・桑田さんの奥さん、原由子さんのボーカル曲。切ないストリングス、主張しすぎてないアコギ、間奏のフリューゲルホルンの演奏、特にこの3つが完璧。

②レゲェに首ったけ(1978年)
・超マイナーナンバーだけど個人的には大好きな曲。

③ひょうたんからこま(1980年)
・ベース担当の関口和之さん、初ボーカル曲。カントリーソングみたいな曲調が関口さんののほほんとした人柄を表現している。間奏では桑田さんがちょこっとだけボーカルを担当。しゃがれたボーカルはもはやだれにも真似できない芸術作品だ。


以上、5曲だけど....。正直言うと昔のサザンの方が大好きだ。昔はちゃんとメンバー6人(今は5人だけどサザンは元々6人だった)で歌も作ってたし、ライブだって昔はサポートメンバー抜きの6人だけで回っていた。脱退しちゃったメンバーの人が作るグルーブ感があるからサザンは輝けるし、歌だってバンドサウンドに仕上っている。

今はうーん....キーボード担当の原さんがいるのに、キーボードのサポートメンバーを使ったり、ギターも脱退したメンバー(その人の担当はリードギターだった)の穴埋めのためにサポートギタリストを使ったり...。仕方ないにせよ、正直、バンドサウンドが成立していないような気がしてならない。6人だけで回っていた昔のライブ映像を見ると、昔の方が絶対に今よりもいいと思えてならない。2000年代のライブ映像とは比べ物にならないくらい、演奏も完璧で会場の雰囲気、精神風土もかなり成熟している。あくまで個人的な意見だけど.....。もうサポートメンバー抜きで曲を作ってほしい。ライブだって5人だけで回ってほしい。昔みたいなサザンだけの演奏が見たいし、聴きたい。5人だけで作った歌をもっと聴きたい。

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やっぱり凄いな

smile~晴れ渡る空のように~、金目鯛の煮付け、平和の街、時代遅れのロックンロールバンド....ここ最近の桑田さんのソロ楽曲の歌詞が凄ーく凄ーく前向きになってきている。


2011年以前は、桑田さんのソロ楽曲=扱っているテーマが暗い(世相のドス黒い部分を反映)・現実に抗う事なく、そのまま絶望に流されよう・暗い事を明るく歌おう(でも、励ましの歌詞は無い)、っていう傾向がかなり強かった。だからこそ現実をそのまま描写した歌詞の桑田さんなりの風刺表現が完璧すぎて、どんどんどんどん引き込まれていった。アルバムで言うと、その傾向がかなー-り強いのは1994年の「孤独の太陽」、2002年の「ROCK AND ROLL HERO」だと思う。

ただ、2006年頃からはサザン・ソロ共に自分の今後の人生を考えたような楽曲が増えた。年齢と共に、やっぱり歌も変わってくるのかな、って思った。

そして、桑田さんが無事に大病を克服した2011年以降は「それ行けベイビー!!」や「現代人諸君!!(イマジンオールザピープル)」のように少しづつ歌詞に前向きな表現が増えてきた。「サイテーのワル」のように今まで通り世相を反映した歌もあったけど、近年(2020年~現在)は歌詞がもの凄く綺麗(後ろ向きな表現がほぼ皆無)で多少は風刺表現もあるけど、そこまでじゃないし...だから、時代遅れのロックンロールバンドを聴いたときは「最近は前みたいな歌じゃなくなってきたな。」と感じた。

個人的には重いテーマを扱っている(現実のドス黒い部分を反映)・現実に抗うことなく、そのまま絶望に身を任せよう・暗い事を明るく歌おう・暗い事を暗く歌う・風刺がかなー--り強い歌詞中心(前向きな表現なんて皆無)っていう5つの要素が揃った桑田さんソロ楽曲(サザンもだけど)の方が大好きだけど、360度違う歌を作れる桑田さんのふり幅はやっぱり天才だなと思った。だって「どん底のブルース」(聴いてみて!めっちゃ暗いから)とか「東京」とか「ROCK AND ROLL HERO」とか「しゃアない節」とか「僕のお父さん」とか「私の世紀末カルテ」とか作った人が「100万年の幸せ!!」とか「金目鯛の煮付け」とか「平和の街」とかを作っているんだよ?? 本当に作った人、一緒か??って思うよ(笑)









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好きな事共有②

サザンオールスターズ「EMANON」、通算18枚目のシングル。

サザンの得意要素→大人の失恋+洋楽っぽいバンドサウンド+ブラス&ストリングスが詰まったナンバー。

......であるが、その隠し味は「地味いいね」と思っている。なんでかというと、この楽曲はリリースされた時はあまり売れなかったから(リリースは1983年7月5日。オリコン週間24位だった。ちなみにこのリリース日に6枚目のアルバム「綺麗」がリリースされた。)。

だからライブでの演奏頻度はかなり少なく、マイナーだけど、絶対にもっと売れるべき歌。

「風に身を投げるライムの樹よ」と言った「これを理解できるのは大人になってからかな」と思うくらい洗練された歌詞、冒頭のサザンの特権、原由子さんのピアノとそれに連なるエレキギター、切ないストリングスと冒頭だけでもこれだけの魅力が詰まっている。そして後半からサックスといった、ブラスやコーラスが入り、どんどん洋楽っぽくなってくる。この時、メンバーは20代後半。20代でこんなオシャレな曲を作るなんて、やっぱりサザンは天才すぎる。だから、もっと売れてもいいはずの歌だ。

ちなみにタイトルの「EMANON」は「NO NAME」(名前がない)の逆さ読み。

この曲のテーマが失恋だから、きっと「愛していた人はもういなくなったし、名前も記憶から消えちゃった」という事でこのタイトルだと思う。

また、この曲はさっきも触れた同日発売の「綺麗」というアルバムに収録。

シンセサイザーなど当時、はやり始めていたテクノサウンドを取り入れている。

冒頭のシンセサイザーがテクノ音楽時代の到来を告げている「マチルダBABY」、後半のアコギが完璧すぎるバラードナンバー「NEVER FALL IN LOVE AGAIN」、原由子さん大活躍のサザンの18番・昭和歌謡劇場「そんなヒロシに騙されて」、ベースのムクちゃんこと関口和之さんボーカルで「山羊の耳にもラブソング」などの哲学的歌詞等、ムクちゃんワールド全開の「南たいへいよ音頭」、サザンのファンへのラブレター「旅姿六人衆」などテクノを取り入れつつしっかりバンドサウンドも仕上げている全14曲収録。