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りせっと。

青くて白いいちごが在りました。


誰にも摘まれずに、まだ肌寒い、つんとした風の中を。
孤独そうに、楽しそうに、揺れていました。


ある日そのいちごは、「言葉」と出会いました。
それは、幸せのカタチになりました。
それは、慰めの香りをまといました。
それは、心に波をたてました。


「言葉」の向こうには、沢山の人がいました。
その人たちの世界に触れて、
はじめて「世界」を知った気がしました。


世界は 広いのだと 知りました。




いちごは少しずつ色付きました。
自分の「世界」を創りはじめました。

自分を見つけられた気がして 嬉しかった。




でも




「世界」は広すぎて 迷いそうで 酔いそうで

ちょっと重かったようです。

掴めない理想を追ううちに、
現実の苦さを飽和する力を失いました。



いったん、りせっとしよう。
頼りない蔓に縋りながら揺れるいちごは、そう決めました。

だから。
しばらく、りせっとのおじかんです。

すぐ終わるかもしれない。
まだまだかかるかもしれない。
ひとまず、りせっとのおじかんです。



摘まれるまでに、帰ってきたいなぁ。
ほんのりピンク色したいちごは、そう夢見ながら、
今日も揺られています。



りせっと。ぴぴぴ。



☆ ★ ☆ ★ ☆

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 10個目のエピソード記念!作者からのごあいさつ

どうも、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の作者です。
10個目のエピソード「ウロボロス」の完結を記念して、今回は特別編、作者からのごあいさつです。

まずは日頃の感謝から。
いつもいつも「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」を読んでいただき本当にありがとうございます。
どれくらいの人が読んでいるか分かりませんが、スタンプやレスにも感謝しています。
ストーリーの進行もローペース、面白いかどうかも作者にはよく分からないこの物語を、楽しんでくれてたら幸いです。

次にストーリーについて。
実はこの物語、長く投稿しているのに未だ折り返し地点に到達しておりません(笑)
あと少しなんですけどね…
まぁまだまだ先は長いので、のんびりと付き合ってやってください。
ちなみにこの物語は1つの長い物語と言うよりは、いくつもの長くも短くもないエピソードを積み重ねて作られる物語です。
1つ1つが単独のエピソードのつもりなので、基本どこから読んでも大丈夫なはずですし、飽きたら読むのをやめて頂いて構いません。

最後に今後の展開について。
「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の物語は、ここから大きく動き出していく…はずです。
これからも色んな異能力者が登場する予定ですし、今まで明かされてこなかった謎も解き明かされていく予定です。
さらに、メインキャラ達の過去や日常を描いた番外編も投稿する予定です。
ただ、作者のリアルは忙しく、最近はあまり執筆が進んでいないのが実情です。
書き溜めはそれなりにあるので暫くは大丈夫なのですが、近いうちにまた投稿が止まる可能性があります。
もしそうなったら、どうか暖かい目で見守ってやって下さい。

さて、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 10個目のエピソード記念!作者からのごあいさつ」はそろそろおしまいにしようと思います。
「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の世界はこれからも広がっていきます。
どうかお楽しみに。
ではこの辺で。

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