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昔の話

年の近い妹が中学のときで、自分が高校に上がっていてコロナ禍より前だから、多分2019年のこと。
年の近い妹の同級生が、ヤングケアラーになってしまった。

詳しいことはよくわからなかったけれど、その子は同居しているおばあちゃんの介護で中2のころから学校を休みがちになって、両親も仕事が忙しいらしく家を空けていることが多かったっぽいのも相まって、1人で頑張っているみたいだった。
その時期は“ヤングケアラー”という言葉がメディアとかで取り上げられるようになるほんの少し前で、その子はただ“家族の介護を頑張っている子”みたいな扱いだったんだ。
でも妹やその周囲の子たちは「学校を休むレベルで家族の介護してるって相当ヤバくないか?」と思っていたらしいし、自分も「ちょっとヤバいよな」と心の片隅で思ってた。
…でも、そう“思う”だけで終わってしまった。
その後、その子がどうなったかは全く知らないんだけど、のちに“ヤングケアラー”という概念を知ったときに「まるっきりあの子じゃねぇか」と気づいた。
でも“ヤングケアラー”という言葉が広まったころにはうちの妹も中学を卒業していて、件の妹の同級生との縁は切れてしまっていた。
だからその子は、結局どうなってしまったんだろうって、ヤングケアラーの話題を聞く度に気になってしまう。
せめて今は幸せに、自分の思うように生きていればいいのだけど…もしそうじゃなかったら。
そう思うと、もっと早くにヤングケアラーという言葉が広まっていれば、もっと早くに我々がヤングケアラーという言葉を知っていれば、その子はもっと救われるんじゃないかと、悔やまれるばかりなのです。

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ヤングケアラーのみんなに伝えたいこと

元SOL生徒の私。0歳から18歳まで児童養護施設で育ち、現在は児童養護施設で管理職として働いています。
当時、SOLに支えてもらった私から10代のみんなへ。
もし、今、ヤングケアラーで悩んでいる、ヤングケアラーかもしれない、何をどこにどう相談したら良いか分からないという子がいたら、福祉課と同じように児童相談所もひとつの相談先として頭の片隅に入れておいてほしいです。
児童相談所に行けない、行きづらい場合は、児童養護施設でもいいです。
そこから適切な場所に繋ぐこと、必要ならば児童養護施設へ繋がることもできます。
ひとりだと思いがちなヤングケアラーを孤立させない働きも少しずつ出てきています。

ヤングケアラーからのお話、ヤングケアラーかもしれない子からのお話、、聞くよ、聞かせてね、と思っている大人が様々な場所にいること頭の片隅に入れておいてほしいです。

実際に私自身が今、ヤングケアラーからの相談、支援に携わっていたり、元ヤングケアラーを支援し自立のサポートなどもしている立場だからこそ、ヤングケアラーの子には、ひとりじゃないということを本気で伝え、支えていくことをこれからも本気でやっていきたいと思います。