心になくても言えるようだ もう消えてないのだって 一人きりでいけるようだ 朝が来ない今日だって 行き場のない体と体が出会って 離れない夜に沈むよ まだこんな日を 絶え間ない息と声があって わからないことなんてないよ そのはずだろう
『助手【ミリオ】』
『雨夜詩』
【こんな時
僕は何処か飛ばされそうで
一人怖くて
すがりつきたくても何も無いような気がして
零れる音が無情に響き
僕の心に硫酸のあめを降らす
ああ、天にましますリリュウメネ
私の孤独を...リリュウメネ】
「.........ねぇ、ミリオ。
この子は何でこう考えちゃうのかな、
この子は少なくとも恵まれていた、僕よりは。
何でだろうね、ホントに。」
管理人はミリオにそう言った。
「..................。」
ミリオは話すことが出来ない。
傍から見れば何時もジェスチャーで管理人と話す。
「そうだね、そう考えるんだね。なるほどね.....。」
ミリオは一定の周期でハーヴティーを淹れる。
幸いここのハーヴティーはチープなオレンジジュースにはならない様だが。
管理人は一定の周期で満足する。
「うん、うん、やはり君は上手いね。
人を見る疲れはこれぐらいでしか取れないよ。」
「ミリオ、この本をあっち側の最果てに置いてきて暮れるかな?グリモワールはそのうち届けるから。」
管理人はそう言い残しカンテラの火を渡した。
To be continued #51 『助手【シェスコ】』
P.S.えーと、始まりました、6章。
この章は助手達の目から管理人さんを掘り下げようと思います。
久しぶりに純粋なこゝろを持とうと思います。
今まで私は言いたいことも言えずに成長してしまったの
でも、君には思ってること全部言いたい
君に対して後悔したくない
背は伸びたけれど、心はあの頃のまま
知らない言葉だらけの世界
君には全部伝えたい
君は優しい。
君は強い。
そんな君に憧れて
僕もそうなろうとした。
でもそれは自分を傷付けて
涙を隠すことだった。
君は優しい。
君は強い。
そして誰よりも弱い。
そんな君を守るためなら
僕は強くなるよ。
キャンドルの火を 一つひとつ数えていた
吐息でゆれて、ただの粒に見えて、
ちょっぴり触れて 火傷をした。
雪のふる、あいのかけらは
もう少しまた、ばらばらになって
もう一つまた、消えた のぼる白い煙
夜の音が、手招きをする。
赤いばら。白いはな。
肩をいちど叩いた落ち葉から、青いにおい。
ーー眠る希望をどう伝えよう。
あのあと、カノンと話をして、色々疲れた。
部活へ行って、塾へ行って。
家について。
階段を一段一段上る。毎日同じことの繰り返し。
そろそろ飽きる。でも1つだけ飽きないもの。
それは、
ラジオを聞くこと。
父さんに昔買ってもらった白いラジオ。あたしはそれに名前をつけた。
幼馴染みのユースケと名前を決めた。
さあ、ラジ君今日も君の力で聞かせてくださいな。
ジャーンとギターの音。校長と教頭の話し声。
起立…叫べーーではじまるあたしの一番好きなラジオ番組。
ーあの日いつものようにラジオを聞いてた。でも少し変だった。
「ロックのスペルは……ラジ……LO……ラジ。
Cラジ。」
ガタガタラジオが揺れだした。ノイズもひどいし。
何これ?遠隔操作?いや、でも、あたしのラジオ遠隔操作して何が……。
とりあえずラジオを押さえつける。
ノイズも、揺れもどんどん大きくなる。
ガタガタ。ラジ……。
そしてあたしはついに揺れに負けて
ベッドの方へ吹っ飛ばされた。
ドーーーン
そこであたしは見た。ミオが言ってた空飛ぶラジオを。
「ラジ君ラジーーー!!!」
「ええええーーーーー」
PSついにラジ君登場。
そして冬休み到来!
そっとため息、
ストーヴの炎、
あの人の声、
きみのことば。
空っぽのワインボトル、
洗ったガラスのコップ、
エジソン特許の電球。
(とうめいなもの、がたまらなく好きです。)
「ねえ、空飛ぶラジオって知ってる?」
突然ミオが話を切り出した。ミオはちょっと天然で、噂話が大好き。でも悪口は言わない、いい子。
「なんでも、ラジオが空を飛ぶんだって!それを見たら幸せになれるとか、そのラジオを持ってる人が選ばれし者なんだって!」
興奮した様子のミオ。ボブの髪がふわふわしている。興奮しててもかわいい。
けれどそこにすかさず、
「空飛ぶラジオってポルターガイストなのか‼」
ショウコのオカルト話が……。
「やっぱり夏休みにやった廃墟探検の続きで、空飛ぶラジオを探すってのは?」
「ショウコ。無理だよ。カノンも、ミオも相当怖がってた。」
「いや、じゃあリオと私だけで!」
といった瞬間、「瀬戸!瀬戸ショウコー」生徒会の方のお声が。
「あっ先輩、今いきます。ごめん。あとでな。」
そういってポニーテールを揺らしながら駆け出すショウコ。あたしとタイプが似てるけど、あたしたち二人は剣道部。
のためか以上に波長が合う。生徒会に入って忙しいせいか最近話せなくなってる。
「ショウコみたいな人が未来を担うんだろうなあ。」
ごめんミオ、ちょっと一瞬おじさんぽく見えた。
カノンがニヤニヤしてる。
そんな感じのあたしの日常。
退屈。
見慣れた街を、
たくさんの光が彩っていく。
「今日は満月だね」
なんて言ってふわりと君が笑うから、
いつもよりも頬が熱い気がするのは
イルミネーションのせいにして。
君から貰った言葉を、
そっとポケットにしまう。
ケーキよりも
サンタさんからのプレゼントよりも
素敵な贈り物。
((メリークリスマス!残念ながら私の住んでる所はホワイトクリスマスではないですが( ´ー`)、素敵なクリスマスになりますように。))
20世紀は、惨劇の世紀
20世紀は、貧困の世紀
20世紀は、難民の世紀
20世紀は、戦争の世紀
21世紀は、私達の世紀
21世紀こそは、平和の世紀に
自分の手をよく見てごらん
あれ、ワタシってこんな手だったかな
あれ、ワタシってこんな手だったかな
わかんないなー
やさしい
まなざし
ぐっとくる ちかごと
あなたはあなたの道をゆく
わたしはわたしの道をゆく
また どこかで
会えますように
会えるかもしれないと思った
やっぱり無理だった
サンタさんにお願いまでしたのにな
キラキラ輝く街のイルミネーションは
無色の私を照らし出す
君に会えたら
私は何色になれたかな
ちゃんと街に馴染めたかな
聖夜に会いたかった人
願ってもやっぱり無理だった
私の願いを叶えてください
確率3%の私の願いを
サンタさんは神じゃない
そんなのわかってるけど
大きくなるにつれて欲望ばかり大きくなりやがる
好きなものに好きって言えなくなる
嫌なことも多くなる
私の願いを叶えてください
確率3%の私の願いを
サンタさんは神じゃない
それでも頼りたくなってしまうほどに大きな私の願いを