表示件数
2

かおり

心になくても言えるようだ もう消えてないのだって 一人きりでいけるようだ 朝が来ない今日だって 行き場のない体と体が出会って 離れない夜に沈むよ まだこんな日を 絶え間ない息と声があって わからないことなんてないよ そのはずだろう

0

ファヴァー魔法図書館 #50 『6章 管理人執筆中』

『助手【ミリオ】』

『雨夜詩』
【こんな時
僕は何処か飛ばされそうで
一人怖くて
すがりつきたくても何も無いような気がして
零れる音が無情に響き
僕の心に硫酸のあめを降らす
ああ、天にましますリリュウメネ
私の孤独を...リリュウメネ】

「.........ねぇ、ミリオ。
この子は何でこう考えちゃうのかな、
この子は少なくとも恵まれていた、僕よりは。
何でだろうね、ホントに。」
管理人はミリオにそう言った。
「..................。」
ミリオは話すことが出来ない。
傍から見れば何時もジェスチャーで管理人と話す。
「そうだね、そう考えるんだね。なるほどね.....。」

ミリオは一定の周期でハーヴティーを淹れる。
幸いここのハーヴティーはチープなオレンジジュースにはならない様だが。
管理人は一定の周期で満足する。
「うん、うん、やはり君は上手いね。
人を見る疲れはこれぐらいでしか取れないよ。」

「ミリオ、この本をあっち側の最果てに置いてきて暮れるかな?グリモワールはそのうち届けるから。」
管理人はそう言い残しカンテラの火を渡した。

To be continued #51 『助手【シェスコ】』

P.S.えーと、始まりました、6章。
この章は助手達の目から管理人さんを掘り下げようと思います。
久しぶりに純粋なこゝろを持とうと思います。

0

でもね

今まで私は言いたいことも言えずに成長してしまったの
でも、君には思ってること全部言いたい
君に対して後悔したくない

背は伸びたけれど、心はあの頃のまま
知らない言葉だらけの世界
君には全部伝えたい

0

無題

君は優しい。

君は強い。

そんな君に憧れて
僕もそうなろうとした。

でもそれは自分を傷付けて
涙を隠すことだった。

君は優しい。

君は強い。

そして誰よりも弱い。

そんな君を守るためなら
僕は強くなるよ。

0

キャロル。

キャンドルの火を 一つひとつ数えていた
吐息でゆれて、ただの粒に見えて、
ちょっぴり触れて 火傷をした。

雪のふる、あいのかけらは
もう少しまた、ばらばらになって
もう一つまた、消えた のぼる白い煙

夜の音が、手招きをする。
赤いばら。白いはな。

肩をいちど叩いた落ち葉から、青いにおい。
ーー眠る希望をどう伝えよう。

2

空飛ぶラジオ#3

あのあと、カノンと話をして、色々疲れた。
部活へ行って、塾へ行って。
家について。
階段を一段一段上る。毎日同じことの繰り返し。
そろそろ飽きる。でも1つだけ飽きないもの。
それは、
ラジオを聞くこと。
父さんに昔買ってもらった白いラジオ。あたしはそれに名前をつけた。
幼馴染みのユースケと名前を決めた。

さあ、ラジ君今日も君の力で聞かせてくださいな。

ジャーンとギターの音。校長と教頭の話し声。
起立…叫べーーではじまるあたしの一番好きなラジオ番組。

ーあの日いつものようにラジオを聞いてた。でも少し変だった。

「ロックのスペルは……ラジ……LO……ラジ。
Cラジ。」

ガタガタラジオが揺れだした。ノイズもひどいし。
何これ?遠隔操作?いや、でも、あたしのラジオ遠隔操作して何が……。
とりあえずラジオを押さえつける。
ノイズも、揺れもどんどん大きくなる。
ガタガタ。ラジ……。
そしてあたしはついに揺れに負けて
ベッドの方へ吹っ飛ばされた。

ドーーーン

そこであたしは見た。ミオが言ってた空飛ぶラジオを。

「ラジ君ラジーーー!!!」

「ええええーーーーー」

PSついにラジ君登場。
そして冬休み到来!

5

とうめいな、

そっとため息、
ストーヴの炎、
あの人の声、
きみのことば。

空っぽのワインボトル、
洗ったガラスのコップ、
エジソン特許の電球。


(とうめいなもの、がたまらなく好きです。)

1

空飛ぶラジオ#2

「ねえ、空飛ぶラジオって知ってる?」

突然ミオが話を切り出した。ミオはちょっと天然で、噂話が大好き。でも悪口は言わない、いい子。

「なんでも、ラジオが空を飛ぶんだって!それを見たら幸せになれるとか、そのラジオを持ってる人が選ばれし者なんだって!」

興奮した様子のミオ。ボブの髪がふわふわしている。興奮しててもかわいい。
けれどそこにすかさず、

「空飛ぶラジオってポルターガイストなのか‼」

ショウコのオカルト話が……。

「やっぱり夏休みにやった廃墟探検の続きで、空飛ぶラジオを探すってのは?」

「ショウコ。無理だよ。カノンも、ミオも相当怖がってた。」

「いや、じゃあリオと私だけで!」

といった瞬間、「瀬戸!瀬戸ショウコー」生徒会の方のお声が。

「あっ先輩、今いきます。ごめん。あとでな。」

そういってポニーテールを揺らしながら駆け出すショウコ。あたしとタイプが似てるけど、あたしたち二人は剣道部。
のためか以上に波長が合う。生徒会に入って忙しいせいか最近話せなくなってる。

「ショウコみたいな人が未来を担うんだろうなあ。」

ごめんミオ、ちょっと一瞬おじさんぽく見えた。
カノンがニヤニヤしてる。

そんな感じのあたしの日常。

退屈。

0

MerryX'mas!

見慣れた街を、
たくさんの光が彩っていく。

「今日は満月だね」
なんて言ってふわりと君が笑うから、
いつもよりも頬が熱い気がするのは
イルミネーションのせいにして。

君から貰った言葉を、
そっとポケットにしまう。

ケーキよりも
サンタさんからのプレゼントよりも
素敵な贈り物。

((メリークリスマス!残念ながら私の住んでる所はホワイトクリスマスではないですが( ´ー`)、素敵なクリスマスになりますように。))