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恋とは

消えない。
消えない。
消えない。
消えてほしいのに、一度知ってしまったら、もうはまって抜け出せない。
苦しくてもがいて、
あなたの"その他"になるのが嫌で、
みっともなく足掻いて、
それでも叶わない。
馬鹿みたいに
あの人のいちばんになりたい
って毎日毎日想って想って想っても、
とおくにとおくに
離れてしまってもうみえない。
寝る前に思い浮かぶ顔。
朝目覚めて思い浮かぶ顔。
ぜんぶぜんぶあなたで、
それなのにあやふやで思い出せない。
それならば、
いっそ見えないようにして、
遠ざけて。
遠ざけて。
だけどあなたはたやすく
わたしの眼のなかにとびこんで
ぐちゃぐちゃにかきまわして
こびりついて
あの日なんべんやってもとれなかった
フライパンの油汚れみたいに
しつこく残りつづける。
恋ってこういうことだから
それならばわたしはいらないのに。
それって一方的に押し付けられて、
あなたが私の眼に飛び込んできて、
離れなくてわたしは
もういいかげん
出て行ってほしいのに。
あなたが消えなくて、
今日もまっしろのノートを
消しゴムで消してみるけど、
みえないあなたがかくれんぼ。
どうしようもない。
それくらいにあなたが好きだから、
わたしは今日も
あなたをなぞった。

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ごめんね。ありがとう。

「大好きだった。愛おしかった。」を書き込んだayapanです。
私は先週、大切な人を自分の言動で失(な)くしました。いつも、しょーもないことで言い合いして低レベルな争いごとを繰り広げてきました。そんなことが出来る人が何よりも大切で愛おしかった。なのに、大切にする仕方を私は間違えてました。むしろ、その人を傷つける方向にいってしまいました。二週間前だったら、普通に笑って冗談言い合って、LINEもして夜に電話する事もあった。 もうそれも出来なくなりました。
私たちは同じクラス、同じ部活という共通点から仲良くなりました。誰よりも多く話をし、聞いてきて、「兄弟」のように思ってきました。だからこそ、私は友達だということを忘れ、自分の個性を出しまくってしまった結果、彼を苦しめる羽目に為り、彼は私に背を向けてしまいました。
この状況はもう私にも誰にも変えることはできません。
私は、これを機に自分と向き合う時間を多く取りたいと思います。まだ高1です。今になって部活のメンバーだけが私の仲間じゃないと、これを踏まえて改めて分かりました。

さよなら。だね。 君と私の関係はこれで終わったんだ。きっとね、私と君は元々相性が悪いんだ。こうなる運命だったんだよ。君と出会うことも。君を見失うことも。

これから、新しい友達が出来るか分かりません。このままあと二年間一人かもしれません。
新しいクラスで新しい友達をたくさん作れるように今から自分の悪いところを見つめていきたいと思います。




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どしゃぶりのバス停で 4

「なんか、先生やけにイラついてない?」
「年だからね」
優里香と私は親友(だと私は思っている)。
私は、笑いのセンスのある優里香といると楽しい。優里香も話を聞くのが好きな私といると落ち着く、と思ってくれているようだ。
「あのさー」
「何?」
「転校生のこと、あかりたちが騒いでるよ。イケメンだとかなんとか」
「あぁ…」
あかりは、すごく明るくて、男子とも仲がいい女の子。
今までこの学校に入ってからも、3人は彼氏を作ったって言う話だ。
「どうしたのー?まさか、美穂、ああいう人が好きなの?」
「え、そういうわけじゃなくて!あんまり私、そういうのわかんないし」
「そうだよねー、美穂は男子からも人気あるのに。」
そんなわけないじゃないか。
優里香がサッカー部の次期部長と言われている木村君に告白されたことを、私はちゃんと知っている。
モテる優里香のお友達。これが私の立ち位置だった。
でも、伊藤君が気になると言えば嘘になる。
理由はないけど、何と無く気になるんだ。

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無題

翼の名残りは 所詮ただの骨なのだと
知ってしまったのは何時の日か

どんな青空でも 君の元へ翔けてはゆけぬと
知ってしまったのは何時の日か

指先から広がってゆく鉛に
理没した挑戦者の心意気

きっとそれは近いうち
君への想いをすら飲み込むけれど

埋もれたのならそんなことも
悲しまずにいられるはずね

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努力

日常のなかの
あまくてあまくてとろけそうな
そんな部分だけを
食べ続けていたいの
だけど
あまいだけじゃ
飽きちゃうし
"にがい"
があってこそのとくべつな
"あまい"
に触れられるのよ
きっと

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貴方の心を私に分けて下さい。

貴方の心を私に分けて下さい。
少しで良いのです。
ほんの少しで、私は強くなれます。
希望を見出だします。
笑顔を作り出します。
困難を取り除きます。
勇気を与えます。
正義を通します。

貴方の心を私に分けて下さい。
少しで良いのです。
貴方が分けたそれは、優しさです。

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きっと幸せの味なんて
人それぞれ
私の幸せの味は
あたたかくて、笑いあえて
支えあえること
そんな手のひらに収まりきるものだけど
私を満たすにはそれで十分
貴方の幸せの味は
どんなお味?

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ファヴァー魔法図書館 #56.5

『ユリさんのグリモワール講義その3』

BGM〜【天空の花の都】
ユリ「それではBGMをかけたか諸君。」
ガラシャ「(もう突っ込まないわ。)前回は長ったらしく仏教の事について話したわね、全く作者は説明力が無いわね。」
ユリ「今回は何を話そうか?」
ガラシャ「そうね......ユリのグリモワールは書いて何処に送られているの?そう言えば私知らないわ。」
ユリ「それじゃあ今回はその事について話すか。」
ユリ「簡潔に言うと私が書いたグリモワールは殆ど(大体99.9%)ファヴァー魔法図書館の本棚に入っているよ。
送り先も大体はファヴァー魔法図書館。
たまに私の所にグリモワール作成依頼が来たり自分用に書いたりするから全部では無いね。(まぁ腕の立つ魔法使いは殆ど自分で書いてるからアレなんどけどね。)」
ガラシャ「へぇ、ファヴァー魔法図書館か...わかり易すぎる伏線ね♪」
ユリ「徐々に君はメタくなってくるね...
まぁただ単に本の安定化のためだから伏線でも何でも無いんだけどね。」
ガラシャ「あら残念。」
ユリ「取り敢えず私はファヴァー魔法図書館の安定化を司る偉大なる魔法使い程度に捉えてくれればいいよ(ドヤァ...)」
ガラシャ「もうこれわかんないわね...」

その4へ続く

P.S.番外編だから割と好き勝手出来ますね。
メタ発言何でもありは楽しい笑

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ファヴァー魔法図書館 #56

『助手【ホルヘ】』

ホルヘは歌が得意だ。
なのでいつも歌っている。

『選択詩』
【アレは黒。コレは白。
アレは白。コレは黒。
二元論に囚われて。二元論の中に生きて。
キミは黒。キミは白。
ボクは白。ボクは黒。】

「ホルヘ、少し五月蝿いよ。」
「失礼しました、ご主人様。」
「.........。」
『.....................。』
「もういい、歌いなさ。」
「はい、了解しました。」

To be continued #57 『助手【ザスモ】』

P.S.世の中には色々と影響を与えてくる音楽家がいます。
それは時に植松伸夫だったりZUNだったり平沢進だったりICEだったりするけど、最近はあんまりいないんだよなぁ......そういう人。誰か教えてくれません?

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大好きだった。愛おしかった。

帰り道。君がバイバイって手を振ってくれた時から私達は始まった。
夏休みに遊ぶのも、夏祭りもどこに行くのにも一緒だった。
本音を言うのも愚痴も全部聞いてくれた。
もちろん、恋も君が背中を押してくれた。
「嫌いにならない」って言ってくれたね。

そんな君はもう隣にはいない。 もう愚痴も本音も言えない。聞けない。
こうなったのは私が悪いってこと分かってる。
恋愛に終わりがあるように、友情にも終わりがある。
私と君にもう終わりがきちゃった。
君と過ごしたこの一年、楽しかった。笑顔で乗りきれた。 これでおしまいだね。

さよなら。