風の悲しい声を聞きながら、微かな星のささやきが聞こえるとある街角。 突然雲に隠れたお月様、ふと感じる何かの気配。 ずっと会いたいって願ってた。 ずっと話したいって願ってた。 心に被せた小さなマスクで、全く声にはならなかったけど。 小さな期待と大きな不安と。 曲がった先にはやっぱり……。 夢ならいいのに、それが叶ったらいいのに、なんて。
「紗那ー薊ー、そろそろ行くぞ。」
蒼が声をかける。
「えーもう行くの、お兄ちゃん?」
「可愛いなー紗那。でも暗くなっちゃうよー?」
蒼は妹にデレデレだ。
「兄様、大丈夫?」
ちょこちょことよってくる薊。
朔は微笑んだ。
「うん、大丈夫だよ。ありがと、薊。」
「べ、別に…。」
朔はそんな薊に、困ったように微笑んだ。
「朔と薊ももういいか?
日が暮れる前に帰ろう。」
蒼の掛け声で帰路についた。
帰り道では、朔が盛大にくしゃみをする。
「朔っくん大丈夫!?」
紗那がわたわたしながら近付き、あっちへいったりこっちへ来たり。
そんな様子を見た蒼は、
「確かにこのままだと風邪引くな…。
家帰ったら、すぐ体を温めた方がいい。」
と、何気心配そうな顔をして、自分の羽織りものを差し出した。
『ユリさんのグリモワール講義その5』
BGM〜【the Grimoire of Alice】
ユリ「さて諸君BGMを...」
ガラシャ「ユリ!それよりも大切なお知らせがあるわ、この講義今回が最終回なのよ!!」
ユリ「あのさぁガラシャ。メタいよ。」
ガラシャ「あっ......。」
ユリ「気を取り直して、今回はグリモワールによる本の安定化のメカニズムについて話そうか。」
ガラシャ「そう言えばね、安定化って何なの?」
ユリ「ファヴァー魔法図書館とは、本で成り立っていると言ってもいいくらいの図書館なんだ、それ故に本が図書館へ与える影響も凄まじいんだ、それをグリモワールが制御している。ガラシャ、グリモワールの三つ目の使い方は?」
ガラシャ「『魂を導く』だったわね。」
ユリ「せーいかーい、グリモワールは『本の魂を導く』事によって本を上手く制御してファヴァー魔法図書館の安定化をしているって訳だよ。」
ガラシャ「なるほど、そういう事なのね。でも何で?何で本に魂なんて有るの?」
ユリ「ふふふ...物には全て魂が宿る、これは常識よ。」
ガラシャ「『この世界では』とつけておく事をおすすめするわ。」
おしまい
ユリ「講義はどうだった?ガラシャ。」
ガラシャ「よくわかんないわ、たぶん見えないお友達もそう言ってるわ。」
ユリ「(何故にメタ発言担当がガラシャに移ったんだろ)そうかい、まぁこれから学んで行けばいいさ。」
ガラシャ「そうね。でも何か寂しいわね。終わっちゃうと。」
ユリ「そんな事もあろうかと...」
ガラシャ「(何か嫌な予感...)」
ユリ「『ユリさんたちの講座』ここに開こu...ゲホッ!ゲホッ...むせた...。」
ガラシャ「もうヤダこの魔法使い!!」
P.S.と言う訳でしばらく続く様です。
だってこの二人は僕のお気に入りですから笑
今日は朝から幸せだった
最近の焦りや不安が浄化されていったみたい
もっとって願ったら…だめなのかな
今はまだ…違うのかな
駆け抜ける群青に目が眩む
彼らは何処へでも行けるんだ
進め、前へ。
その一歩を踏み出せば
僕らもきっと、
『彼ら彼女ら』
彼ら彼女らは【運命的兵器】と呼ばれていた。
一人一人が常人離れした身体を持ち一人一人が兵器と同等の存在であった。
彼ら彼女らは固有種では無い。
全てヒトの突然変異種である。
彼ら彼女らはシアワセを掴む為、クルシミから逃れる為、
北へ、
北へ、
北へ。
To be continued #62 『A.L.N(オール・ランド・ネイチャー)』
P.S.第7章は......飛ばしても良いかも......。
あの夢はなんだったんだろう。
そう思いながら目を覚ます。空中にはラジ君。
……ーーーおいまてや!!
「なんでお前まだいんの!!」
「リオが選ばれしものだからラジよ。」
何度も同じセリフを繰り返すラジ君。
そんなやつを放置して、朝ごはんを食べて駆け出す。
今日はよく晴れている。雲がゆっくり流れている。
学校について、いつもと変わらない退屈な授業をうけて、以上長いガールズトークきいて。
疲れる。ただの疲労感しか残らない。
そこに
「リオーー‼」
やばい。あいつらが来る。
足音を鳴らしながら近づく話し声。
一人は中二病、そしてもう一人は…
「リオ、ユースケがきたぞ。」
ショウコがニコニコしながら言う。
ユースケ。頬が熱くなる気がした。
ガラッとドアを引いて出てきたのは、
笑顔が似合うユースケと、中二病のリョウだった。
あたしは顔をあげられなかった。
久々にあなたがちゃんとあたしの名前を呼ぶのを聞いたから。
PS久々の空飛ぶラジオ。
そしてリオちゃんもちゃんと女子だった…
皆さん恋してますか?(笑)
お待たせしてごめんなさい。
なんで、人の事を悪く言えるのだろう。
自分がそうなったらと考えたことはないんだろうか。
ほら、今だってたくさん画面上に悪口が浮かんでる。
まともな人の失敗を嘲笑う。
本当にいいことなのか。それはただの偽善者じゃないのか。
あなたは?聞かれたら?
偽善者?いい人?悪者?
私はきっと偽善者だ。
私は戯れ言でいつか悪者にされるんだろうか。
助けたいと思いながら黒く輝く画面を見ている今の私も同罪だ。
あの日から、私たちは西田そうたという共通の話題で、よく話すようになった。でも、きっと、伊藤君のことを好きだなんて思っているのは、私だけ。
伊藤君は私のこと、どうも思っていないだろう。
「ねえ、優里香ー」
「何ー?」
「あのさ、今日一緒に帰れる?」
「あ…ごめん。約束してて」
そうだよね…優里香は最近本当に私から離れてしまった。と感じているのも私だけかも。
親友だからと言って、ずっと一緒にいるわけじゃないでしょう?
優里香はそう思っているのかもしれない。
一人で帰る。
あかりは部活だそうだ。
他の子もいたかもしれないけど、なんかそんな気分じゃない。
一人でも平気です。
全然平気じゃないけど。
木村君はいい人だから、恨むに恨めない。
こんなことで木村君を恨むなんて、性格悪いけど。
言葉にしようのない不安。
言葉にしようのない悲しみ。
こういうのから逃げるために、私は小説を読む。
伊藤君と私を繋ぐ唯一のもの、西田そうたの小説を。
自然と涙がでてくるから、自分のことで泣いているんだか小説に感動しているのかわかんなくなってくる。
こうして、私はいつも、状況を変えようともせず、逃げてばかりだ。
バカだなぁ。
優里香は幸せなんだよ。
木村君はいい人なんだよ。
勝手にこんなことで泣くなよ。
私が優里香たちの幸せを奪う権利なんてないじゃない。
すぐに行くわと微笑んだ私の
掌が震えていたのに
貴方はきっと気付いてた
きっと待っててと微笑んだ私の
瞳が滲んでいたのに
貴方はきっと気付いてた
のんびりでいいよと微笑んだ貴方の
掌が頰から剥がれてゆくのを
私は ただただ眺めてた
気を付けておいでと微笑んだ貴方の
瞼がゆっくり下りてゆくのを
私は ただただ眺めてた
ごめんなさいと頭を垂れる私を
覗き込むように時を止めた
貴方はきっと知っていた
あれもこれも全部
運命だ
って
割り切ることができるなら
僕らはこんなに何かに
悲しんだり
望みをかけたりしないはずだ
君が悲しむのが君の運命なら
僕はそんなものぶち壊したい
契約を見ていた、不穏な影が1つ...
「なんと...あの気配は龍...それもとても強力なものだったとは...イズモ様に報告しなければ...」
影は、忍者の如くその場を立ち去った...
オラクルは目の前で行われたそれを信じることは出来なかった
「シンジ...今のは...?」
「モンスターと契約するとき、こんな感じになるんだ」
「じゃあ...リュウセイと契約したの...?」
「そんなところだ」
「リュウセイは...どうなるの...?」
「大丈夫、呼びたいときに、すぐ呼び出せるから」
シンジはカードをデッキから引き抜いて、バイザーに挿入した
A D V E N T!
地面に鏡のようなものが現れ、リュウセイが勢いよく飛び出してきた
オラクルは信じられなかった、吸収されたリュウセイが出てきたのだから当たり前だが
「龍騎...俺はここをしばらく旅している、だが、俺の力が必要なら、遠慮なく呼び出してくれ」
「あぁ...わかったよ」
リュウセイは飛び立ち、夕日に向かって羽ばたいた...
影が大きな教会に入っていった
「ロマノフ教皇、イズモ様にご報告願います」
教皇と呼ばれているこの男、名前をロマノフと言い、禁忌とされる死に関わる魔法を使う、危険な存在である
「いいだろう、何だ」
「ロマノフ様がとらえていた気配が境界を越えてきた龍だと判明しました」
「ふむ...で、その龍は」
「近くにいた、仮面をつけた騎士と同化しました」
「興味深い話だ...よかろう、報告しておこう...下がれ!」
「はっ」
影はその場から消えた、ロマノフは妙な胸騒ぎを覚えていた...
友人が亡くなった。信じられない、信じたくない自分がいる。自分よりも生きるべきと思う人が亡くなった。そして強く自分は思うことは、生きたくても生きれない人が大勢いる。だから、人が人を殺すことなどあってはならない。悲しみから悲しみを生む争いはもうやめよう。僕らはただ単純に生きたいだけなんだから。お金で争うのはもうやめよう、皆が生きているそれ以上に望むものはないでしょ。
愛さえあれば他に何もいらないなんて嘘
そんなのただの言葉の空っぽの殻の塊
愛だけあっても仕方が無いの