君の周りはかわいい子がたくさん。
あたしなんか到底叶わない。
だけど
君を好きな気持ちは誰にも負けない
びっくりするくらい似ている2人。
中学から一緒なのに友達になったのは高校からで。それなのにお互いのマイナスな部分まで認め合える仲になれた。友達っていうのは一緒にいる時間じゃなくて質なんだって気付けた。
心の病気を抱えてる君に何もしてあげられなかった自分の無力さに狂ってしまいそうなほど苦しい自分がいる。
辛いのは君のほうなのにどうして涙が止まらなくなるんだろう。君のことを見てると自分のこと見てるみたいで怖くなる、辛くなる。
だから見て見ぬ振りして傷つけた。
情けないな私。
こんなの私らしくないじゃない。
第一章『空っぽの少女と悠久の図書館』
眠りからの覚醒。
目覚めた時、そこにあったのは枯れた泉だった。
これは、螺旋と再生の物語。
その時、少女は文字通り【空っぽ】であった。
記憶障害、涅槃寂聴。
超紐の様な物さえなかった。
そんな空っぽの少女に不意に声がかかった。
「やぁ、君は誰だい?」
目の前に立っていたのはハーヴの香りのする少女だった。
「............、私こそ知りたいよ。」
少女はそう言うのが精一杯だった。
↓あとがきも見て、どうぞ。
悪い事をしたから罪悪感を感じる。
良い事をしたから満足感を感じる。
逆ですよね。
罪悪感を感じることが悪い事。
満足感を感じることが良い事。
だって、いつだって我々が行動を起こすのは
満足感を得られると分かった時か罪悪感を感じた後だもの。
悲しいと思うのもそれを否定したい自分を肯定したいだけ。
いつだって僕らは無力だ、そこに意思なんてない。
運命のなんて残酷なことか。
ここからずっとずっと遠いどこかで。
虹色の羽をもった、小さなチョウが羽ばたいた。
そのチョウが起こしたほんの少しの風は、
空気を伝わって高く高くへと昇っていった。
ほんの少しの風は、ほんの少しだけ雲を動かして、
ほんの少しだけ動いた雲は、”砂漠”という場所へたどり着いた。
一羽のチョウがうみだした風は、
雲を砂漠へと動かして、恵みの雨をもたらした。
そして今では、チョウの羽と同じ色の架橋が、砂漠の上に広がっている。
「先生、じゃあ平和はできないの?」
「そうとは、限らないよ。それは ――」
吉田はその日朝からあくびが止まらなかった。
時給がいいからと言って始めた深夜のバイトのせ
いだ。彼はこの春から、大学生になった。学部は
教育学部、特に教師になりたいと強く思っていた
訳ではない。大学にエスカレーター式で入れる高校だったので自分の頭でいける一番偏差値が高かったのがここだっただけだ。
教室に入りずっと階段を昇り窓際の席に着く。少しすると教授が入ってきて講義が始まる。彼は大きなあくびとともに、ノートをとりはじめた。
「次は道徳だから皆用意しておいて。」
俺の言葉に、はーいと言う元気な返事が返ってくる。次の道徳の時間は今年が戦争が終わってから100年ということで、平和について考えていく中々長期にわたって取り組んでいるテーマだ。先週までに戦争時のエピソードを写真や映像を交えながら学んできた、今日はその締めの授業だ。
チャイムが鳴り皆が席に着く。
「先週まで戦争をしていた頃のお話をいくつか読んできたけど、皆はどう思った?」
「この時代に生まれて良かった!」
「私達は平和な世界で生活ができて嬉しい!」
まぁ大体予想した通りの返事が返ってきた。そして今からこの小さな子供たちになんてシビアな話しをしなきゃいけないんだと、若干ため息が出そうになる。
「今、平和な世界って言ってくれたけど、この世界は本当に平和なのかな?」
皆が三桁どうしのかけ算を出されたような顔になる。
「世界っていっても、それは日本の話だよね。本当の世界に目を向けてごらん。世界は本当に平和かな?」
「違う!なんかフンソーとか言うのが起こってるんでしょ?」
「そうだね、確かに平和ではないかもね。ところで、皆が思う平和って何?」
「戦争がないこと!」
「そうか、じゃあ皆の周りで殺人事件がたくさん起きたり、お母さんとお父さんがケンカばかりしてたり、逆に皆が友達とケンカしたりしててもそれは平和なの?」
「平和じゃないかも…。」
「そうだね、殺人事件は別として、友達とのケンカは無くせると思う?」
「難しいと思う…。」
「うん、やっぱり人と人だからね。相手にムカついたりしちゃうよね。」
「先生、じゃあ平和はできないの?」
君のココロに雨が降る。
その雨はなかなか止まずに君の頬を濡らしていく。
僕は君を見守るくらいしか出来ない。
だから、君のコト考えながら祈るんだ。
早く君のココロの雨が止みますように。
もしも願いが叶うなら、君の傘になりたい。
僕じゃダメですか?
君を守りたいんだよ。
涙の訳を教えてよ。