雨が降りました。
陽の当たる匂いがしました。
彼の作品の人物は
何時までも其の儘ではないのです。
私の知らない世界では
私の知る世界での呼称では通じない事象が
ないとは限らないのです。
陽の光に雨粒を織り交ぜて
緑葉と風雪の色彩を垣間見たいのです。
もう生きてるの辛い
もうしたくないのにリストカットしちゃう
だんだん深くなって
生きてこなければよかった
イジメもいっぱい耐えたし
もう疲れた
頬が熱を持った理由は、
貴方と目が合ったからだけじゃない。
視線の先を追っても、
貴方の世界にわたしはきっと居ないから、
これで終わりにするの。
待ってなんて、
裾を引けるような距離に居ないで。
追いかけたくなっても、
睫毛の先が少し濡れても、
それでもこの先に貴方はきっと居ないから、
さよならを摘まんで、
言葉の端々に色が付くような、
この想いに手を振るわたしに、
どうか貴方は背を向けて歩いて。
少女は黄昏の光の中をさまよっていた。
夢幻に並ぶ本棚を右に左に上に下に前に進んだ。
ぎぃぎ......かさ...かさ......。
少女の耳に音が吸いこまれる。
ぎぃぎ...かさかさ......ぎぃぎゅあ......かさ...。
音が近づく。
ぎぃぎゅありゃり......かさかさ.........ぎぃぎりゅあり。
少女は手を開いた。
ぎりぎりゅあぎぃぎりゃりゅありぎりゅあぎぃぎゅありぎりゅあでゅあろりぎりゅあでぃぎりゅあぎぃぎゅあぎぃぎりごりょりぎりゅありょりぎりゅありごりゃごりゅみゅゅあべりゃりみゃごりゅあぎぃぎがゅあぎぃぎゅあぎぃぎりみゃりぎりゅあぎりゅあぎりゅうずりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!!!
頭を埋め尽くす無数の目、ドロドロの液状化した肉体、かろうじて人間を留めているカタチ、硬化して機関銃の形となった右腕。
次の瞬間、少女は閃光を発した。
いつの間にかもたれかかってしまっていたらしい頭を、高価な宝石を扱うかのような手つきで柔らかく撫でられて、私は目を覚ました。やさしい午後だ。
ごめん、起こしてしまったか。私の頭を撫でる手はそのままに、彼は笑った。いいの、そろそろおやつの時間だから。首を振りつつお腹を鳴らした私に、彼はまた笑う。忙しいやつだな、って。
それはきっと真珠のような愛だった。
互いの薬指にはまる指輪を眺めながら、私は思う。白くてまるっこくて、特別きらめいているわけではないけれど、いつも穏やかな光を帯びているような。
私と彼とが育んできたのは、これからも育んでいくのは、そういう愛だった。
「私、あなたと結婚してよかった。」
「僕も、君と結婚してよかった。だって、」
―――結婚は『2番目』に好きな人とした方が幸せになれるって、よく聞くもんな。
今日は夜の深いところまで潜って行こう。誰もいない静かな暗い明るさに紛れて、ぱちんと泡になれ。息が苦しくなったら陸に上がるよ、午前3時。夜と朝の隙間のまどろみに溶かして、眠ろう。
手をあわせてジュモンを唱えたいな
僕らでもきっと使えるさ
君の好きなうたにあわせてステップを踏もう
こういうの、ずっと憧れてたんだ
ガラスの烏に近づく夜も、怖い夢をみた朝も
砂漠に食べられちゃう昼下がりも
もう二度と悲しいうたが流れないように
夕暮れの水平線5cm上を切りとって
夕焼けリボンをつくったよ
君の頬のちょっとしょっぱいのをぬぐって
ビロードの髪につけさせて
月の裏に棲む悪魔の居場所、つきとめた
はじまってから137億年
すきとおって待っていました
もう、にげません
1日は絶対に24時間
これは変わることはない
1年は絶対に365日
これも変わることはない
じゃあ、一生は?
さぁね。短くしようが長くしようが命の持ち主の判断次第。
まつ毛の先にのった金平糖の星
なによりも君に会いたい
さくらんぼの揺れる耳元の歌
花びらを腕いっぱい抱えて
迎えに来たの
夢ばかり見ていた瞳の奥
たぐり寄せたときめきの音がする
帰り道はいつも
あなたを探してる
玄関の靴箱
あなたに偶然会うことができたなら
朝の信号
あなたを探してキョロキョロと
期待するほど何も起きないから
期待してないフリして
毎日あなたを探してる
偶然でも必然でもなんでもいい
今すぐあなたに会いたい