すました顔が得意になりました。
見知らぬふりが得意になりました。
笑ったふりが得意になりました。
不干渉と不感症。
なりたくない大人がなんだかわからなくなり、なりたい大人もわからなくなった。
今日も将棋のコマのように誰かに操られている。
大駒ではない。
ただの歩だ。
…なんて。
このベットでごろごろしてる夜の時間がずっと続いたらいいのに、
…朝なんか来なきゃいいのに。
あなたは何でも知ってる。
あたしがぱぱとサヨナラした時も、
ママの涙の匂いがする背中を見つめてた時も、
映画館にあなたを置いてきた時も、
散歩中に落とした時も、
おねしょした時も、
熱を出した時も、
ランドセルを初めて背負った時も、
初めて親友が出来た時も、
好きな人が出来た時も、
初めて仲間との別れを経験した時も、
新しい環境になったときも、
初めてのテストも、部活も、
泣きながら眠った日も、受験中も、
ベットで勉強しながら寝落ちした日も、
高校が決まった時も、
新しい制服も、友達も、
バイトで疲れて昼寝したときも、
あなたはずっと見てくれていた。
お母さんが知らないこともたくさん。
たくさんの「も」があなたと私の歴史。
大きくなるにつれて、あなたを持ち歩く事は無くなった。
でもね、いつだってあなたはあたしの味方だった。
ひとり暮らしにだって、結婚した新居だって、
あなたを連れていく気でいる。
そしたら、いつか、私の命が尽きる時、自分の子供にあなたを渡したい。
あなたと私の話をして、どうか仲良くねと。
それまではあたしの味方でいてください。
嫌いな人よりは好きだし
好きな人よりは好きじゃない
最後の処、嫌いって云わない処が狡っからい。
俺は追いかけている
追いかけている
黒い何かを追いかけている
草原の中で追いかけている
俺は追いかけている
追いかけている
目を光らせて追いかけている
耳を澄ませて追いかけている
あっとそういえば
そういえば
自分は何でここにいる?
そうだ
自分は何であの子を好きなんだ?
俺は追いかけている
追いかけている
黒い何かを俺は捕らえた
手の中で震えていたのは
俺の負の感情
月が目に沁みる
海賊になったり、薬を飲んで高校生をもう1度やったり、イタリアンを作ってみたり
漫画の中は何だって出来る。
最近はまってるのは海賊漫画
船に乗って、波に揉まれて、敵と戦ったり
出てくる登場人物はみんな楽しそう。
どんな設定があっても充実してる。
あたしだってこどもじゃない。だからその中に入れないのは知ってる。
だからせめて、外から見させて、欲を言えば、読んでる時だけでも仲間に入れて?
つまらない。現実世界はつまらないから。
だから、
自信と慢心は紙一重っていうけれど
謙遜と皮肉もそれに近い
気づいてしまった
好かれたがっていた筈が
いつの間にか嫌われたがってしまっていた事に
本音と上辺がすり変わるなんて能く在る話って
聞いた事が在るけれどいざ自分がそれと気づくと
自分がどんなに道化じみていたかが痛い程否
恥ずかしい程に分かる分かってしまう
色々格好付けた小難しい云い訳を
再三披露して来たけど結局の処
本質は酷く単純で格好悪くて
格好付けたがりが格好付けようとするも
格好が付かずにぐだぐだに結ぶという
結末に辿り着く前に気が付いてしまった
君が好きで好きで重くなる
君が好きで他の女子と喋ってると他の女子に腹が立つ
君が好きで喋ろうとしても喋れない自分に腹が立つ
別に君が悪いわけでもないし他の女子が悪い訳でもない
1番ダメなのは私だから
ああ
なんで君を好きになったんだろう
ああ
僕だけを見てくれたらいいのに
ああ
他の女子となんか話さないでよ
ああ
君が優しすぎるから君がかっこよすぎるからみんなみん君を好きになるんだ
君があまり好かれてなかったら私のになるのにって。
私はどんだけ性格悪いの
君のせいで私の心は黒くなっていく
君が知らないうちに
あなたにとって点字とはなんですか?
あなたにとって視覚障害者とはなんですか?
私にとって点字とは要らないようなもので本当に大切なもの
私にとって視覚障害者とは人それぞれの個性というもの
決して悪く言ってはいけない事
私が思う事があってるのかはわからない
でも、多くの人に点字の大切さと視覚障害者について知ってもらいたい
だから、今年の自由研究 "点字の世界" 去年から絶対に譲れないものだった
思いが先生にも伝わったのか "校内金賞"
"市、展覧会出品"
多くの人に伝えたい 知ってもらいたい
私が思うのはそれだけだ
H.28.9.8 7:32
溶けそうな夕日
ばいばいと手を振って
またねと笑う
飴玉そっと転がして
涙一つ、明日に投げた
たくさんの思い出は、今宝石になって
砕けた欠片が宙を舞う
重なった光を反射して
そっと触れたら嬉しそうに笑った
お揃いの記憶があれば、
きっと、大丈夫
歩いて行ける
きみを統べる紅のハートが
鳥籠のなかで脈を打つ
触れた肌はひどく熱く
まるで命を燃やすかのようだ
きみはなにが好きなんだっけ
どんなふうに笑っていたっけ
僕が24個目の鍵をかけたとき
きみはどんな話をしていたっけ
火をともしたその瞬間から
消えてしまう日を恐れていた
どうしようもないぼくだから
閉じ込めておくしかなかったの
無機質な管で縛りあげて
それでも響くきみの歌
折れた風切羽を抱いたまま
ゆりかごでさえずるきみの魂
いくら自由を奪ったって
きみは夢を紡ぐのをやめなかった
そんな無垢なきみだけが
ぼくの生きるすべてだった
価値ある人になりたい
だから私は人のためを尽くす
頼りにされる人になりたい
だから私は完璧を目指す
必要とされる人になりたい
だから私はすべてを知る
あなたのために、が
私のため、になる
だから
「私と出会ってくれてありがとう」
車に乗ったら踊る電線を見るのが好きだった
白い雲を見てむりやり何かに似てると笑ってた
電車に乗ったら波打つレールをひたすら見つめていた
いつしか空を見上げることを忘れていた
誰かがまた、ため息をついた
みんなの不安や疲れが
空の向こうに飛んで行ったら
いいのに
あなたはあまりぱっとしない女子大を出て、これまたあまりぱっとしない企業に就職する。入社して三年、給料は大して上がらず、恋人なし。
休日、なんの予定もないあなたはベッドでいつまでもぐずぐずしている。一人旅がしたいなあなんて考えたりしながら。
あなたはリゾートホテルにいる。プールで泳ぎ、シャワーを浴びてからバーへ。カウンターに座り、サービスのカクテルを飲んでいると、いつからいたのだろう。隣にピエロがいる。ピエロはあなたをじっと見つめているが、あなたはとくに気にせず、一人の時間を楽しむ。
目覚めると、夜になっている。あなたは近所のスーパーへ行き、半額になっている子ども向けのランチセットを買って家でそれを食べる。ランチセットには、風船がついている。
月曜日、あなたは上司に退職願を出し退社する。コスプレのショップでピエロの衣装を手に入れ公園に向かい、ベンチでささっとピエロのメイクをすると、バルーンアートを始める。開始後いくらも経たぬうちに遠足に来ていた子どもたちに囲まれる。あなたは手ごたえを感じ、イベント会社を起こす。
イベント会社は大成功する。数年後、あなたは異業種交流で知り合ったゲーム会社の社長と結婚し、三人の子をもうける。子どもはすくすくと育ち、三人とも一流大学を出て成功する。
孫の誕生パーティーで、あなたは久しぶりにピエロの格好をしてバルーンアートを披露する。幸福な人生だ。ただ、自分が本当に望んだ人生なのかどうもしっくりこない。あなたは次々と動物やら飛行機やらを作り孫を驚かして満足するが、違和感は消えない。
私たちは
失ってしまった物を取り戻そうと日々焦る
私たちは
未だ見た事の無いものを手探りに探してる
取り戻せる物なんて何も無い
なら、私たちは
遠くの未来を見つめて
失った物と似て非なる大切なものを見つけよう