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魂の旅

人は死んだらどこへ逝くのか
人類最大の疑問、俺なんかに答えは出せない。
天国か地獄か、はたまた現世なのか。
過去なのか現在なのか、未来なのか。

肉体が朽ち果てても、精神は漂い続ける。
たとえ目視できなくても、魂は受け継がれる。
人は人の中で生き続ける。
魂は永久に受け継がれていく。

人は人の中でしか生きられない。
”自己”という概念は"他己"がないと成立しない。
そこに居ない人も、人の中には在る、居る。
人の魂は心の中の居場所に存在し得る。

人は死んでも何処にも逝かない。
この世界に継承し続けられる。
この世界に永遠に存在し続ける。
それが俺なりの答え。生き方の形。

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嫌だ!!

嫌だ、
君はもう居ないなんて
そんな現実を僕は受け付けない!!
ずっと一緒にいたじゃないか。
たったさっきも
列車の中で楽しく喋った

君が居なくなる空きなんて無かったはずだ。
それでも、、、、君は、死んでるのかい?
それでも、それでもいなくならないでくれよ!
『あ、、、、、』

そうか、、、じゃあまた会えるといいね。
いや、また会おう
『、、、うん、また会おうね』

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いつかの決心もすでにオンボロになった
望むものもなく、希望も全て絶望になった
なにもなくなったこの世界はすべて白黒になった
僕には目の前の愛する君しかいないようだ
君からの嫉妬、独占欲そんなものを浴びたい、溺れたい
もうキミノイチブにしておくれよ
もうグチャグチャにしておくれよ
僕がナクナッテシマッテモ、カマワナイカラ。

2

おやすみ即興詩。

ことばが見つからないや、ってきみに甘えるのはぼくの仕事じゃなかった筈なのにね
雨が落ちてきて(…ぼくはまた)つめたく濡れはじめる。こんなふうにして、今日も夜は更けていくんだね。きみは何処かへいってしまうんだね。サヨナラも云わないままなんだね。

…いいよ。
ただおやすみとだけ、云わせて。

1

あの日の

少年よ
ロックンロールはまだいるかい
モテたい 目立ちたい
それだけの感情でいい
どうか
続けてくれ
どうか
ギターを おかないで。

6

LOST MEMORIES CⅣⅩⅤ

「……。」
聴力に難はないはずだけれど。
「ごめん、チャールズ。たぶん、聞き間違えてしまったと思うの。なんて?」
チャールズはねめつけて、もう一度口を開く。
「2日、目を覚まさなかったんです、お嬢さまは。」
どうやら聞き間違いではなかったらしい。それにしても、2日という時間が流れていたとは。
「よく、お医者さまに診てもらおうという思考にならなかったね。」
何もかわりないのだ。目を覚まして、そういえば保健室にいたよなということを思い出さなければ、深夜に目が覚めてしまったことと何一つ変わらないし、違和感もない。
心配されたいなんてさらさら思わないが、変に過保護なチャールズがこの状態をそのままにしておくとも考えられず。
どこから聞けばよいかわからず、思ったことがそのまま口をついて出てきてしまったのは仕方ないとも思う。
チャールズが何も言わなければ、自分の着替えをまさかチャールズがやったのかと聞こうかなんて呑気に思っていると、
「ウルフの魔力にあてられた体調不良を、どうお医者さまに説明するんです?」
と返される。確かに。
じとっと向けられたその目を見つめていると、チャールズは深い深い、それはもうマリアナ海溝より深い溜め息をつき、再びベッドの、瑛瑠にかけられた布団へと顔を埋めた。

2

悲劇のヒーロー

あの子はいいなあ
あの人になりたい
あいつが羨ましい

いつも
誰かと比べて
自分が可哀想なフリしてた

けど
自分が自分を
可哀想にしてたんだね

1

夜明け、風凪ぐ

ふわふわと揺れる風鈴
じっとりと湿った空気の中
空を見上げた

新鮮な朝風に吹かれて
何処までも逝けそうな儚さに身を委ねる
君はもう疲れきったみたいで
汗で濡れた髪もそのままに
すやすやと眠っている

僕はそんな君を眺めつつ
ふわふわした気分で
じっとりと湿った布団に潜る
今までしていた事を思い出すと朝焼け
だけど本当に幸せだなぁ、だなんて。
そして二人で寄り添って、遅い夜が訪れる

ふわふわした光が君を照らし
なんともいえない空気を生む
じっとりした君のリップクリームの匂いを感じて
僕はニヤッと笑った

2

整理

あなたの知らないところで
僕は時を重ねているんだ。

あなたの知らない約12年間。
あなたの知らない約2年間。

僕は少なからず変わった。

髪型が変わって、眼鏡をかけるようになって。
考え方が変わって、好き嫌いも変わって。
料理も少しできるようになり、メイクも少し覚えてきた。

大切な人ができて。
大切に思ってくれる人ができて。

来なきゃいいなんて思ってた「これから」をとても楽しみに思えるようになった。

きっとあなたも知らないところで時を重ねているのだろうから、変わったところもあるんだろうな。


ねえ。
もう時間が経ちすぎたよ。

進んでいると思っていたけれど
それは引っ張られているだけで。
変わりたいと思っているところだけが
変われていなかったんだ。

僕は前に進みたいんだ。

もうなににも囚われたくない。

離してよ。

夢でさえも。
優しく微笑むあなたには会えなかった。

薄れた記憶の中で残っている記憶は
笑えるものではなかったよ。

もういいよ。

このまま何も変わらなくて。

別に諦めたとかじゃない。

前を向いただけ。

吹っ切れただけ。




だから僕は。

歩き出すから。

手を取ってくれる人もいる。

支えてくれる人もいる。

だからどうか。

3

本日の魔法講座 その474

かわいい名前でお米を呼ぶの
僕もその声がほしかった
今日でさよならなんてさみしいから
人さし指をトンボにあげる

3

さよなら、坂道

急にかかってくる電話とか
ふざけてるのに急に真面目になる横顔とか

何でもないそぶりをしていたけど
実はちゃんと好きだったのよ

この先暫くは
誰と会って何を話しても
どんなに美味しいご飯を食べても
全部君と比べてしまうんだろうなと
行き交う人の波を見ながらぼんやりと思う

平気なふりをしたの
お陰様でね、随分上手になったわ

思い出が多すぎて
どれから捨てていいか分からないほどよ

手をつければきっと今、泣いてしまう

ふ、と坂道から見た入道雲に
馬鹿野郎、と叫びたい気持ちになった