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メッセージ

突然、飛び込んできたメッセージ
月が綺麗ですね
見上げてみても月は出てない
貴方が伝えたかったことって
もしかして
愛してる
ほんとだ 月が綺麗だ

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LOST MEMORIES CⅦⅩⅦ

「でも。」
望は歩くことを再開する。瑛瑠にどう反応して良いものかを考える時間すら与えずに。
「だからどうしたいとかじゃないんだ。」
振り返り、瑛瑠に笑いかける。
「置いてくよ?」
瑛瑠は慌ててついていく。
「あ、あの、」
「ぼくは。」
瑛瑠の言葉に自分の言葉を重ね、ふうと息を吐く。
「ぼくは、瑛瑠さんを困らせたい訳じゃないんだ。」
しわ寄ってるよ,そう言って眉間を軽くつつく望に、2日前の荒れたような気はない。
瑛瑠は絶賛混乱中である。何が、どうなっている。
「すべての原因は、ぼくが瑛瑠さんに寄せる想いなんだよね。
だから、我慢できないなら我慢しなきゃ良いと思ったんだ。」
前半はそうなのだろうと、他人事のようにではあったが感じていた。しかし、それがどう転んで、だからに繋がるのか。

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秋の月との距離

>そっちから見える?
                                 何が?<
>月。
>今日は中秋の名月だから
                                  へぇ<
                              テレビ見てた<
                       ちょっと待ってね、今外出る<
>どう?
                           んー、雲に隠れてる<
                                   お<
                              見えた見えた<
                      おーきれいきれい、すごいよー<
                              すごく明るい<
>ほんと?
>写真送って
                           そっち曇ってるの?<
>そうなんだよね……
>見てみたくてさ、お願い!
                                いいけど<
>けど?
                             いや、いいよ?<
>やった!
                           ん、うまく撮れない<
                                 撮れた<
                           こんな感じでどう?<

届いた写真。
白く光る月。
細い指のピースサインが写っている。
宮城―東京間の距離は約300km。
地球ー月間の場合は約385,000km。
どっちも遠いには遠いんだけど。
きみのその手の方がよっぽど近いんだよ。
 
>きれいだね
                                そうだね<

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夏と髑髏

私が骸になるべきだったのか
呪いがまだ解けないままだ
舌を出して 中指立てたって
弱い自分が変わるわけもない

怒る資格なんてあるのかな
所詮私もあなたと同じなんだ
自分の弱さ認められず
傷つけてしまったんだな

蝉の死骸すら美しくみえた
あてがおうとしたナイフは消えてしまった
あの人の伸ばした手が、脳裏から消えない
そんな夏を超えて

それでも私は生きている
それでも私はここにいる
髑髏が踵を返して
死に見放されて私は生きる

彼の伸ばした手は、暖かった
そんな疾風の如く
消え失せた夏だった
それでも
あなたにどれだけ嫌われようが
どれだけ好かれようが
もうどうだっていい
私の夏は、きっとそんなことだ

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中秋の名月

「月が綺麗ですね」
こんなセリフ、私にはかっこ良く言えそうにないから、ストレートな言葉で伝えようと思う。
そんなこと、「好きです」なんて伝えられるはずないのにな。

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けじめ

知らなかった、こんなに重いものだとは…

もうただのクラスメイトなのに、
同じ部活にいるだけなのに、
もう、糸はぷっつり切れてしまったのに…

他の誰かを好きになって、告白したくて、
その前に、けじめをつけなきゃって気がして、
あなたに、…てほしくて、
その勇気が湧かなくて、今日もうだうだして、
俺の臆病さを呪って、
今日が終わってく。

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いたい

手の平は灼けた
屑になって
触れられない秘密が花びらが落ちるように花が枯れていくように
言葉もない
弓なりになった月
明日の行方
君はいつも笑っている
手探りだったのに
蝕まれた患いで落ちるような気がした

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漂ってる
ただ酔ってる
頼ってる
必要なことは何?

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秋は恋の季節

秋の匂い
秋の風
鉄紺色の月
銀杏の葉っぱ

その全てが
だれかと愛し合いたくなる

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ぶれーくふぁすと

温もりなんていらない
あなたの体温なんてあてにしてない

くすぐったくて起きた朝に
嘘はひとつもないから

何でも完璧にこなしていた
中の上の生活調整して
誰にもバレないように迷惑かけないように

生きたくはない
誰なんだ僕は

あえて焦がした方が美味しいよ、と
君は僕に作ってくれた
今ではもう自分で出来るよ
焦げてしまったベーコンと黄身の割れた目玉焼き