君のそばに植えた苗木は
今はもう満開になり
薄桃色の花びらを散らしている
桜吹雪の中横たわる君は
百年ほど前に時計の長針に刺されて骸骨になった
白い指先に
鮮やかな緑のなめらかな萌芽
君の敵はとったさ
血塗れの手で割れたアナログ時計のガラスを砕く
君に触れられなくなった右手を
それでも私は愛だと言うから
まだ綺麗なはずの左手で肋をなぞる
手向けの青い花は、無垢な君によく似合うよ
笑ってくれないのかい?
君との永遠を望んだ私の
奇怪な機械じかけの心臓の鼓動
永遠を手にするための、永久機関
時計の音さえ聞きたくないと
今はもう朽ちた君の声が聞こえた気がした
桜吹雪が舞う
散りゆく桜が美しいと
欠けた月を愛でながら言った君の言葉が
私の心臓を
少しだけ軋ませた
おそらくみんな1度は思ったことはあるはずだ。
時よ止まれ。
過去に戻りたい。
未来はどうなってるか。
あの時ああしていれば、こうなっていたのに...。
確かに
時計の針は止まるし、巻き戻すことも進めることも出来る。でも、人生は違う。もう2度と時間なんてものは戻ってこない。だから、大切なのは、過去を振り返ることでも、未来を期待することでもない。今、何をするか、何が出来るか、何を考えるか。
という事だと思う。
愛なんて言葉は個人的には嫌いです。
愛なんてものがあるからイベントにスイカの種みたいにあちこちカップルが騒いでるし。
愛なんてものがあるから腕組んで手繋いで顔が近ずいて今の時間がずっと続けばとか、信じる的な訳分からん『 永遠』って言葉が出てくるし。
愛なんてものがあるからなんでこんなことなったんでろうとかなんで愛してくれないんだとか、訳分からんぐらい『 永遠』ってゆう言葉が無いことを今更になって思い知るし。
AI位に完璧な人間は居ないし、要らない。
なんかで読んだことがあるけど、
その場だけ楽しみたい人もいるし、踏み込みたくない人もいるから君が今愛せているならいいと思う。
結局、どっちに転がっても全て君とその人に帰ってくるから。
瑛瑠は英人に顔を向け、冷ややかな視線を送る。
「言っておきますが、見てたのではなく見かけただけです。
生憎、クラスメートのデートを覗く悪趣味は持ち合わせておりません。語弊のある言い方はやめてください。」
嫉妬宣言に他ならない先程の言葉に、恥ずかしさを抑えられない。
悪態をつくと、妙に納得した様子の英人の顔がある。
瑛瑠は訝しげに彼を見る。
「確かに、瑛瑠の誘いを断ったのは、彼女との約束があったからだ。」
「……大切な人なのでしょう?それなら、私を送るなんて、勘違いさせるような真似はしない方がいいかと。」
瑛瑠に、冷静さが戻ってきた。
「確かに、彼女は僕にとっては大切な存在だ。
だが、瑛瑠だって大切だ。同じ天秤ではかれるものじゃない。」
「歌名の言うOTとやらがわからなかったのですが、あなたのことを見ていて、思わせ振りな態度の略なのだと、たった今理解しました。
私とあなたは共有者でしかありません。態度を改めてください。」
まだ言うか、このヴァンパイア。
相変わらず考えが平行線だと睨むけれど、英人も同じように睨んでいて。
「……ふざけるな。」
そう言うなり、信じられない力で腕を引っ張られる。痛い上に、力まで駄々漏れである。歌名がいなくてよかったなど考える余裕は、今の瑛瑠にはなかった。
全速力で壁にぶつかって砕ける
そんな風に壁にぶつかれたら
どんなに嬉しいだろうか
どんなにスッキリするだろうか
でも現実はそんなこと許してくれない
全速力で壁に向かっても押し戻される
なんでぶつからせてくれないんだろう
なんで砕けさせてくれないんだろう
それさえできればいいのにな
それさえできれば悩むこともないのに
なんで現実はこんなに厳しいんだろう
なんでこんなに世界は冷たいんだろう
まるでセメントで固められた壁のようだ
私はセメントを壊すカナヅチが欲しい
生まれた場所を故郷というのだそう
でも私
特別な理由がなくても行きたいと
そう思える場所が故郷だと思うのです
去年も、一昨年も、その前も、
あんたにおめでとうって言った記憶がない。
きっと、言えなかった分だけ
あんたは知らない男になっていくのね。
みなさんこんばんは。相も変わらずmemento moriです。
さあさあ、タイトルにもある通り、すぐに流行りに乗りたがるめめんとでございます。と言うわけでリクエストってやつを。
《以下の条件を満たして作品を作りなさい。
・一度の投稿に収まるように詩ないしは物語を書くこと。
・必ず造語を一つ以上使い、その意味をレス欄に書き込むこと。
・タグを「造語」もしくは「memento mori」にすること。》
はい。こんな感じで、どうぞ(どうぞって何だ)
少しキツいかもしれませんが、常連さんだったら余裕ですよね?
あと、灰雅猫さん、これを読んでたら君も参加すること。
と言うわけでよろしく~(o^-')b
「あからさまに避けられると、さすがに傷つくんだが。」
歌名が瑛瑠と英人を置いて帰ってしまってから、先に口を開いたのは英人。避けているつもりはなかったが、歌名にも言われたくらいなのだから、そうなのだろう。
望とのことを思い出す。確かに、いい気はしなかった。
「……すみません。」
一体歌名は、何を察したのだろう。思っていたよりも、私達は重症みたいだと言う。そこには、先にクイズを解かれたような悔しさが残った。
「なぜ避けていたのか、教えてくれないか。」
静かなその問いかけに、瑛瑠は絆されそうになる。
何かを言いたそうにする瑛瑠の様子を見て、英人は苦笑する。
送る,という呼び掛けに、今度は大人しく従った。
正面では言いづらくても、横に並び、顔が見えない状態というのは話しやすい。
生徒玄関にて、ローファーを取り出しながら、瑛瑠は尋ねる。
「昨日はデートだったのですか。」
少しの沈黙のあと、見てたのか,そう英人は呟いた。
この世の全ての人が自分を理解してくれる
そんな話は所詮パフェ
でもみんなパフェ好きみたいね
「甘いものに群がるアリさん」
ありがとうも言えないのに
アリが10匹もいて
自分の周りは砂糖まみれ
さぞ美味しいことでしょう
その甘さに一生酔っていればいい
この世の全ての人が自分を理解してくれるなんて
リアルでは考えてないのに
アリの巣では考えるのね、なんて無様
草を生やしてるけど本当は草を燃やしたいだけ
誰も君以外の人間は
この世の全ての人が自分を理解してくれるなんて
考えてないのよ、思ってもないのよ
言葉は自由
君が理解できないなら放っておけばいい
わざわざ草を燃やしても
残るのは二酸化炭素
どうせなら酸素残せたらいいのにね?
なんて僕は嗤った
僕はアリの理解者なんて
いらないし考えたくもないからさ
君がさっさと見つけてきなよアリ理解者
君の理解者に僕はなれない
ごめんだけど理解したくない
君のパフェはまずいからさ
人間の僕には甘すぎるんだって