英人は、丁寧に玄関先まで瑛瑠を送り届けた。
「ジュリアに、少し話を聞いてみる。
気を悪くしないでくれ、悪気はないんだ。」
やはり、あれがいつもの彼女のようだ。瑛瑠は微笑み頷く。
「はい。何かわかったら教えてください。
送ってくださってありがとうございます。」
英人は困ったような笑みを向け、瑛瑠の頭にぽんと片手を置いた。
「目、ちゃんと冷やしてくれ。」
「?はい。」
お願いされた形の言い方に、瑛瑠は疑問を持つ。
冷やしてくれ、とは。
疑問を汲んだ英人は軽くため息をつく。
「瑛瑠を家に連れ込んだ上に泣かせただなんて、洒落にならない。
僕を殺しにくる狼男と透明人間がいるからな。」
ふたりの顔を思い浮かべ、瑛瑠は笑う。ふたりになら、いっそ冗談めかして話してしまう方が面白いかもしれない。
なんて思ったことは今は心に留めておこうと決め、意味深に微笑んだ。
何も知らないくせに放たれる「頑張れ」が
苛立ちの 焦燥の 苦痛の 原因.
そんなどうしようもない嫌がらせはいらない.
テストの点数を比べる必要なんかないのに
一生懸命頑張ってきた成果が出てるのに
納得いく点数ではないと後悔する気持ち
「最初から勉強すれば良かった」とできなかった自分を責める
1分1秒を時間を大切に勉強していこうか
最後までやるのは当たり前だろ 問題を1問1問ゆっくりと解いて行こうか
大丈夫だ君ならできるはずさ
誰にも負けない精神が大事
「お前より上」「勉強しろ」ささやかれる周りの奴に
自分に負ける必要なんかない 自分を責める必要なんかない
問題を1問1問ゆっくりと解いて行こうか
そんな奴らに逆転すれば良いさ
周りなんか気にしない 自分の学力と向き合え
自分と自分を見つめる必要なんだよ
どんなに辛くても生き続けろ 君の努力は必ず報われる
きっと君は成果が出るはず
かの王は言った
歪んだ秩序は、ガイアの怒りと共に終焉により終わりを告げる と
全ての身投げた王はその生涯を盃に
どこかの子は言った
神などいない、あるのはこの現実だけだ と
光持つ無垢なる目は生無き荒野へ
「欲しかったのはそこにあった笑顔だけでした」
あなたがいない
それがこんなに苦しいか
あなたの笑顔がもう見られない
それがこんなに悲しいか
思い出すことすら 痛みを伴う
あなたが そこにいてほしかった
[最近悲しい詩しかかけません、冬だからですかね。寒いですからね、人が恋しくもなりましょう。もう匂いも忘れた誰かへの手紙のような詩です。]
学級で人気の人って
いいよね
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
いいなぁ
退屈しないよね
でも
その人気が
偽物の物でできたなら
意味ないよね
顔を化粧で作り上げてたり
嘘の学力を言ったり
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
でも
人気って
良いなぁ
暑いくらいに暖房が効いた部屋で
じっくり赤ワインを煮詰めるように
ひとり馬鹿みたいな夜
今夜も僕はひとりぼっちさ
君が死んだあの日から
忘れられた僕はひとり
暑い
熱い
眩暈がするほどに熱い真夜中
うるさい秒針にそっと口づけて
唇の冷たく硬い感覚に幻滅した
馬鹿みたい
部屋にこもった酒の匂い
足取りも覚束無いまま夜空を見る
どうにでもなればいいさ
高速道路の騒音も
小鳥の囀ずりも
新しい朝も
みんな僕を忘れてゆくから
闇夜の棘に突き刺して
赤ワインみたいな血を流す人差し指
そっと煙草をふかしては
手の甲に擦り付けて
行動的だけど直線的な思考をすることしかできない彼女はシングルタスクタイプ
純粋でなければ善を行う資格はないって考えるほうがおかしいわ
世のなかのほとんどの人は█████████な人
█████████な人たちが選んだ男の実力なんてたかが知れてるわ
█████████な人は█████████な異性をパートナーに選ぶもの
つまり██な人は██な人が好き
量産型の人間に惑わされないで
量産タイプのタイプなど放っておけばいい
██な人間にあるのは想像力ではなく妄想力
他者の気持ちが想像できるのはネオテニーのおかげ
恋の盤上。
一個づつ、丁寧に。
積み重ねる貴方への想い。
貴方のことを知ってから
白く色づく私の心。
でも、自分じゃ届かないもどかしさで
黒く返されていく。
一進一退のせめぎ合い。
丁寧に一つずつ。丁寧に積み重ねて。
貴方のことで、心がいっぱいになってゆく。
依然、黒が優勢のままだけれど。
一つ、また一つと大きくなる。
無限に重ねた白と黒。
何もないまま過ぎてゆく日々。
最近は、どれだけ白を置いても、黒に塗りつぶされてしまって。
不安が心を支配する。
そして。
抑えきれない想いはそろそろ限界を迎え。
最終局面。
マスはもう一つ。
はちきれそうな真っ黒な心に
突き刺さったあなたの笑顔が
私の、逆転の一手。
白にリバース。
盤は、
真っ白な少女の想いは、
そのまま純情な告白の言葉へと。
詩人のみなさんこんばんは。相も変わらずmemento moriです。
この間は「造語」の作品、ありがとうございました。僕も作ってみる予定だったのですが、言い出しっぺの癖にアイデアが全くでなくて(なんてヤツだ)皆さんの詩に感嘆しておりました。
さてみなさん。さてさてみなさん、さてみなさん。続いてのお題はこちらです(立て続け過ぎるなんて言わない)
《以下の条件を満たして作品を作りなさい。
・詩であること。散文、韻文、定型、不定形は問わない。
・自らの手によって検閲を入れること。███のようにすること。
・タグを「新言語秩序」にすること。》
はい。みなさんもお気づきかもしれませんが、すでに新言語秩序の詩を僕が投稿済です。あんな感じで書いてみちゃってください(みちゃって、ってなんだ)
新言語秩序というのは、僕の大好きなamazarashi先生の武道館ライブのストーリーに出てきた言語統制機関です。みなさんのイマジネーションを働かせて、良い詩を書いてくださいね。
それでは、memento moriでした。よろしく。
狭い狭い四角の中で
小さく小さく蹲って
夢現も境がない
幸せであれ
小さく呟くその口に
愛をすべて流したい
夜は綺麗だ
そのすべてをワイングラスに忍ばせて
遊んでほしい、果てまでも
「白と黒の詩」、企画終了まであと一日となりました。予想よりも多くのご参加、非常に感激しております。皆さんの作品は穴が開くほど読んでから、自分なりの解釈を付け加えさせてもらっております。「自分はこんなの書いたんじゃねぇっ」って方は遠慮容赦なくご指摘くださいませ。
さてさて、たかが一日、されど一日でございます。すでにご参加いただいた方もそうでない方も、まだまだご参加お待ちしてます。それでは。
”平凡な日常に非日常を。真っ白な世界に極彩色を。鋼の姿をした凍える世界に、変えられなかったあの夏の日に、黒い悲劇の運命に、”
”世界を一変させる、逆転の詩を。”
「美味しそうなミートパイね...。ひどい飯テロだわ」
岩屋に立ち込める芳醇な香りに鼻をひくつかせ、シェキナが言った。
「...飯テロってなんだい?」
「そんなことも知らないの、飯テロって言うのは.........何だったかしら?」
時たま現代語が混じるのは、作者の欲求不満と自己主張と個人的な趣味である。気にしてはいけない。
ともあれ、二人の話である。
「これも今日までだ。そんなに長く持たないからな。明日からは、運が良くて鹿肉だな」
そう言うとアーネストは、焚き火の端にあった燃えさしを拾い上げ、壁に何か書き始めた。シェキナはそれを不思議そうに眺めている。暫くガリガリと言う音が岩屋に響いた。
「よし、書けた」
出来上がったのは、なんだかミミズがのたくったような(よくある表現なんて言わない)よくわからない、絵?シェキナは眉をひそめた。
「何を書いたの?」
「ん、これは、ケンティライムまでの概略図だ」
...そう言われてみれば、三本の山脈を一本の道がくねくねと跨いでいるようにも見えるが......絶望的に下手だ。シェキナはさらに眉間にシワを寄せて言った。
「それで?」
「うん、ちょっと今後の話をね」
そう言うとアーネストは、さっきまで背を向けていたシェキナに向き直ると、(彼によると)地図を指しながら話し始めた。
夕焼けが██████眩しいから
███を胸に秘めた
夢███がいつも一緒だった
██████男は██だった
████自分はあの子が大好きなこと
美しく████僕の夢に現れる
███は███
█████████
君が選んだ場所は
誰もが█笑█
███顔でこう言った
「君の居場所はここ█████だよ」
結局█のところ████████僕らは
一人███████なかった
街を歩いていても
誰かが██████████
████僕らは自分の居場所を██
█████守る
誰も傷つけ██████ない
そんな世界で生きる
アなたの人生ハ希望にあhureてイる
※この詩は新言語秩序によって検閲されました。
私は横断歩道の白だけを歩いた。
貴方は黒だけを踏んで歩いた。
私と貴方は真反対
だけど、
だから、
凸と凹みたいにきれいに収まるんだ
でも、白と黒が混じってもきれいには分かれない
不思議だね。
離れたくても離れられない。
机につけた頬、携帯電話の振動
その紅い震えが、僕の秋。
人生は金じゃないよ
生きていれば良いことはきっとあるよ
人間誰だって自分だけにしかできないことがあるよ
綺麗事だ、理想論だ、と君は言った
でも考えても見ろよ
この███世界で
もし誰も███を言わなくなったら
この世界は█████ままで
█████なんて世界に█████
████████は█████
俺だって███が正しい██████████
██████████████████
だから██████████
█████████████
この世界は美しい
アなたの人生ハ希望にあhureてイる
※この詩は新言語秩序によって検閲済です。