表示件数
0

あなたと違う人と
通話をしたよ
あなたと違って
声が低くて落ち着くの
だけどだけどね
なんだか涙が出てきたよ
どうしてなのかな
心の端の方に
冷たい風が

0

ピンクのヘヤピン

1ヶ月以上ぶりに遠目からみた先輩の姿。
廊下の端っこ揺れるコート。
いつもの黒メガネ。
男友達といた私は先輩の何者でもないのに誤解されたくないなと思った。

いや、とてつもなく痛い野郎。。。

やっぱりカッコイイです。先輩。

0

教室の隅、高嶺の花 2

窓側にいる君は光の加減で半透明
ウトウトしている姿もバカ笑いも可愛くて気づけばずっと目を追っているみたいだ。
けれど彼女は教室の隅の高嶺の花。喋れないまま3年間終わると思ってた。

0

或る青年の幽霊噺4

霊能者「やあやあ我こそは、世に名高いうんたらかんたらの霊能者である!中略そこの悪霊、退治してやるから覚悟なさい!」
男の霊「俺ェ?」
霊能者「あ、いや、そっちじゃなくて。貴方は何もしてないでしょう?」
女の霊「ジャア私カイ?」
霊能者「いえ、貴女でもなくてですね、ほら、あなた方の中で一番の新参さんの、そう、貴方!」
黒い霊「ア?俺ガ何シタッテイウンダ?」
霊能者「いやー、貴方がその人に取り憑いていると、その人に実害があるんですよねー。というわけで、離れてくれません?」
黒い霊「エ、嫌ダヨ。折角取リ憑イタノニサ。例エバ、オ前ハ身銭切ッテ買ッタ菓子ヲ口ツケズニゴミ箱ニ捨テラレルカ?」
霊能者「『身銭切る』なんて久し振りに聞きましたが、とにかく、貴方に居なくなってもらわないと困るんですよ。嫌だとは思いますが、そこを何とか!」
黒い霊「エー、俺ニ良イコト無イジャン」
青年「いやいやいやおいおいおいなあなあなあちょっと待てお前ら」
霊能者「何です、青年さん?今良いところなんですが?」
青年「除霊ってそんな感じなの⁉そんな緩〜くお願いする感じで良いんですか⁉」
霊能者「私はこの方法であまり失敗したことがありません!」
青年「ちょっとあるんじゃねえか」
霊能者「除霊して欲しいんでしょう?その話は後にしましょう」
青年「お、おう」
霊能者「すいません悪霊さん。さっきの続きですけど、どうしても駄目ですかね?」
黒い霊「オイオイ、俺ハ『悪霊』ナンテ名前ジャナイゼ?」
霊能者「ほう、それではどのようなお名前で?」
黒い霊「ジェームズトデモ呼ンデクレ」
霊能者「ジェームズさんですか」
黒い霊「バカ、タダノジョークダヨ。本気ニシテンジャアナイゼ」
霊能者「でも面倒なんで、ジェームズさん、て呼びますね」
黒い霊「オイ!フザケンナヨ!」
青年「あ、お前もそう思う?普通ふざけてるって思うよな!」
黒い霊「オォ、オ前話ガ分カルジャネーカ」
霊能者「はいはいそこ、意気投合しなーい。除霊して欲しいんでしょ?」
青年「ああ、そうだった」
霊能者「ところでジェームズさん、もしも別の身体があったら、その人から出て行ってくれます?それなら心当たりがあるんですが」

0

No music No life #6 フィクサー

結月視点

病院で、ベッドに横たわって、窓の外を見ていた。なぜ僕は、涼香を守れなかったのか。考えたら、自分の無力さに涙があふれてきた。
この先が、見えない。逃げたい。飛びたい。やめたい。だから、沈んで、沈んでしまいたい。
そんな時、病室のドアがノックされた。
「どうぞ〜」僕が言うと、時雨ちゃんが入ってきた。黙って、封筒を渡された。そこにはこう書かれていた。『御影結月様 中村時雨様』と。その下に小さく、こう書かれていた。『長嶺涼香』
と。
僕と時雨ちゃんは、顔を見合わせた。
【続く】

0

あなたが望むなら

反骨精神をぐりぐりと砕いてスープの出汁にする
胸焼けがするほどこってりと愛の蜜も注いであげる
涙で薄められるものならどうぞご自由に
与えられた籠の中で少しずつ弱っていくでしょう

0

ダークサイド

ぼくの心なんて、リペア→リペア→ブレイク→リペア→リペア...なんだから
生きにくいことも多いし、生きてくだけで精一杯

0

LOST MEMORIES ⅢCⅧⅩⅧ

特殊、とは。
もちろん、瑛瑠の目に浮かぶ質問の色を汲み取り、チャールズは口を開く。
「出会いや接点はもちろん、彼女自身の性格や生まれが、ですね。」
続けて問おうとするも、チャールズに阻まれる。
「私が彼女についてお話しできるのはここまでです。
気になるのなら、本人に直接聞いてくださいね。」
にっこりと微笑まれ、これ以上の追及は無意味だと悟る。
席を立ったチャールズはの向かう先はキッチン。
そういえば、夜ご飯はまだである。プッタネスカはチャールズの叱責の間に消化された模様。
たしかに、花個人についてチャールズが語るのはおかしなことだ。そう理解し、瑛瑠も立ち上がる。
「チャールズ、私手伝うよ。今日の夜ご飯は何?」
「ボロネーゼですよ。」
エプロンを手に取り思わず苦笑い。
「ボロネーゼ……?」
何の嫌がらせだろう。まだ叱責の途中だろうかと錯覚してしまう。
「それともミートソースが良いですか?」
さすがにこちらの提案には、勢いよく首を横に振るのだった。

0

きれいなきみのうそ

きょうもおなじようにすぎるまいにち
れもんのだんめんずみたいなせかいはまわる
いつかぼくがしんだなら
ないてくれるのかなきみは
きれいなはなはいつかおちて
みられることさえなくなってしまった
のきしたにふたりあまやどりしたひび
うらむことさえもままならないのだから
そでさえもふれずにわすれられてしまいたい

0

嵐にて

楽:
嵐にて
へらりと哂え
身を晒せ
傘を差しても
濡れてしまうし

哀:
一週間
ポストが開く
音もせず
兎は耳たて
春来る日まで

喜:
アコースティックギターを爪弾き
閑しさに隠れる君の鼻歌

***
短歌を三つ書きました。

0

ふせんをはがしていくの
もうみつけなくていいページ
きみはなにをたいせつにしている?
ぼくはきみをたいせつにできている?

0

告知

みなさんこんにちは。ショートポエム選手権審査委員長(いつの間に)のmemento moriです。
さてさてみなさんさてみなさん。本日を合わせて残り三日となりました。すでに投稿した方も、そんなん知らんかった!って人も、古参も新参も老若男女問わず、大勢の参加、たくさんの応募待ってます。ちゃんと表彰も考えてますよ。
それと審査員のお二人さん、目、通しといてくださいね。
参加要項については、「ショートポエム選手権」のタグから!

以上、寒さとエアコンのききすぎでそろそろ体がヤバいmemento moriでした。
みなさんもインフルエンザにはお気をつけを。