もどかしくも
哀しい、この
眠気と戯れて
ぼくはいつか
詩人になりたい
と憧れたまま大人に
なったのだ。みすぼらしいけれど
ぼくは今、こうして言葉と戯れて
おやすみ、を宛てる相手はいないまま
司書さんからお静かにとたしなめられ、初対面の男子生徒からはぎょっとされ、自分でもらしくない行動に赤面しつつ、図書室からの帰り道、なぜかその男子生徒と並んで帰る瑛瑠。
「あの、すみません……この本、読み終わってからでも構いませんよ?」
図書室で読むはずだった本は、結局お持ち帰りコースとなったのだが、先の状況と違うのは、瑛瑠がそれを譲ってもらったこと。
「いーのいーの。俺興味ないんだけどさ、勉強しろって家のやつうるさくって。
なんかテキトーに持ってきただけなんだ。」
悪戯がばれた子供のような、ばつの悪そうな、恥ずかしそうな、そんな表情。
新しいタイプの人である。初対面の打ち解けやすさは歌名に匹敵するなと頭の片隅で思う。
とてもまっすぐで綺麗な目を持った人。
「にしてもアンタ、こんなん読むのか?面白い趣味してんな。」
面白いというわりに興味のなさそうな声。
表裏のない人だなと瑛瑠は苦笑する。
「あ、俺こっち。」
階段前で立ち止まった彼が指差したのは、瑛瑠の向かう階ではない。
「俺、2年だからさ。じゃあな。」
まさかの年上だったか。改めて敬語でよかったと瑛瑠は思う。
「ありがとうございました!」
片手を挙げた先輩。
しばらくしてから、名前を聞くのを忘れたことに思い至った。
おとなになれなかった子どもたちは
揺れるブランコに乗って三日月に手が届くと信じている
始まりは些細なことで、涙溢れるエンディングはいつだって君次第だ
秘密のあい言葉で鍵を開けて、迷子の世界に入り込む
繋いだ手は離さないで
ピエロはいつも笑っている
おとなになれなかった子どもたちは
地面を踏みしめて歩くこの瞬間さえ夢の魔法をかけ続けている
いつも通りの昼休み。
廊下に先輩いるのを見つけた。
と、先輩の隣にいる女の人も。
綺麗に結ばれた黒い髪と白い肌。すごく美人だ。
私も頑張って手入れしてるのに、そんなことを思っていると先輩と目が合った。そして先輩がこちらに向かって歩いてくる。
「いきなりごめんね。俺の彼女が怪我しちゃったみたいで…。絆創膏とかって持ってない?」
彼女が──。
ああ。やっぱりそうなんだ。先輩があの人を優しく見つめていた理由が分かった。
「あ、持ってますよ。ちょっと待ってください。」
「どうぞ。彼女さんにお大事にとお伝えください」
思いが溢れないようにパチパチと瞬きをする。
「ごめんね、ありがとう。」
すごく一瞬だった。
出来るなら忘れてしまいたい。このことも。知らないうちに先輩を好きになっていたことも。
死んじゃえばいいんだ
人生は1度しかないんだよ?
だから死んじゃいたいんだ
闇雲に解いた
分かるわけもない問4
運任せに転がしたHBが
芯を折った
チャイムが解いた心の糸
逃げるように巣に戻るんだ
逃げて何が悪いんだ
居心地のいいところへさあ
真を突け
夢を見た
空を飛ぶ夢を
「現実ではありえないけどね」
呟いてみた
目が覚めた気がするんだ
文と文の間に改行入れてみたりして
「ポエムっぽいでしょ?」って
自分たらしさ自分から付け加えちゃったり
なんかしたりあーもう
夢は作れるのさ
君の想うままに
夢を覚まさせてくる
化け物から離れて
夢は手に出来るのさ
君が想うよりリアルに
夢を笑顔で取り下げてくる
自己中から離れて
最近、自分の文章力とか、表現力が著しく低下している気がします…
音楽聴いてても、あぁ~すごいなぁ~、私にはこんなの書けないなぁって考えてしまう…
俗にいうスランプってやつかなぁ
頑張って書こう!
書きたいからさ~
"僕は僕"
"君は君"
そうでしょう?
自分自身の存在価値を
確かめるために
僕を踏み落としたがる君たちは
正直ナンセンス
"僕が最大の壁"なんて
君たちはもっと世界を知ったほうがいい
神様
僕だって完璧じゃないのにね
あちこちでの怒声
鳴りひびく銃声
ひとの最後のうめき声
「へいわなんてしらないよ。ぼくはがっこうにいったことがないからね。じもよめないしかけないんだ。」
虚ろで、けれどどこか穏やかにも見える目をした少年が言う。
「ぼくがうまれたときからここではせんそうをしているよ。そしてぼくはうまれたときからここにいる。たぶんしぬまでもずっとここにいるだろうね。ほかにいくところなんてないんだから。」
そして少年は歩いて行く。町にあふれる騒音をものともせず、死んでいくひとびとの群れをかき分けながら。今日食べるものを探すために。