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青りんごも
赤いあめの下では
真っ赤なりんごだね

好きでしょう?
熟した果実が。

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ナニガシさんからの挑戦状

どーも、ナニガシさんこと、何かが崩壊している者でございます。今回は皆さんにリクエストを一つしてみたいと思いまして、書き込みをした次第でして。今回は皆さんに一つポエムを書いてほしいのです。
しかし大事なルールが一つ。『それぞれの行の素数番目の文字を読んでいくと文になる』ということです。

細かいルール
・一行目は二文字め、二行目は三文字め…といったように、((その行数)番目の素数)番目の文字を読むと文ができるようにつくること。
・半角文字・記号は使用禁止(全角なら良し)。
・記号は一文字として数える。
・行を進めてまた二文字めを使いたい、みたいなときは一行開けること。
・一文が行をまたいでもルールは適用されます。
・普段漢字で書くようなところを条件を満たすために平仮名、片仮名にするのは無しで(開き直って全部平仮名とかは良し)。
・タグに『素数番目を読んでみろ』と書いてください。

何か分からないことがあったらば、レスにてお尋ねください。お答えします。
僕も今までに二、三回しかやったことないです。皆さんの素晴らしい発想力を期待しております。

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7時前のイカ墨セカイ

きみの螺旋が絡まってる
ぼくのあたま空回ってる
空は晴れ渡ってる 笑ってる
6月の雨に濡れたからだが乾いてる
垂れてた汗も流れてた涙も
いつの間にか渇いてる
空を見上げてた人達が
雨上がりの虹をみつけて騒いでる
淡い眠り 明け方のスランバー

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青いしおり

休みの電話を入れた 雨の月曜日
いつもと逆向きのバスに乗った
行き先には見覚えのある文字
ガラガラの車内 一番後ろに座る

曇ったガラスに震える手で描いた
似顔絵でしか見れないあの人の顔
いびつな輪郭につぶれた目と鼻
お手本がないと上手く描けないよ

休みの電話を入れた 雨の月曜日
いつもと逆向きのバスに乗った
着いた先は見覚えのある図書館
あの人が好きだった本を手に取る

青いしおりに震える手で書いた
「今でも好き」と名前を明かさず
あの人の開きクセがついたページに
そっとはさんで本棚にもどした

もしかしたら もしかしたら……
似顔絵じゃなく会えるかもしれない
わずかな望みを青いしおりに託して
私は帰った 何も変わらぬ日常に

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わたし

私が私でいるだけで
私の名前を呼んでくれる人がいて
たがが外れたように笑い続けた
幸せだった
あなたが信じるほどの現実だった
夢みたいな現実だった
そのあとの泣きそうな喪失感は
耐え難いものだったけど
未来の話をして
なんだか楽しくなった
対等だったって思ってもいいのかな
短かったあの時間は
何にも替え難い
最高の幸せ

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君はもういない

あれほど嫌いだった君も今となっては懐かしくて
また君を求めようとしてしまうんだ

本当はね、…ううん、なんでもない、ありがと

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 5.クラーケン ⑫

「なーネロ…」
耀平もあきれたように苦笑いながらネロを見る。
…多分ネロが気まずいのって、さっきのアレかな…と、わたしは思った。
さっき、美蔵とネクロマンサーとコマイヌが遭遇した時。
あの時ネロは状況が呑み込めないのか、固まってたし。
もしかしたらわたしに原因があるのかも…
なんとなくそう思えてきてしまって、ちょっと気まずくなってきた。
でも気まずいからってここから立ち去るワケにはいかないし…聞きたいこともあるし。
これ以上気まずくならないうちに、聞きたいことは聞いちゃった方が良いかもしれない。
そう思って、ネロに尋ねようと口を開こうとした―が。
「…あ、」
何かに気付いたような師郎の声に、わたしは気をひかれてしまった。
「何?」
「あ、いやー、そこの角に何かさっきいたなって」
彼は何か面白いものを見たのか、ちょっと笑いながら駄菓子屋の近くの角を指差す。
「確かに…いた」
黎も何か見たのかポツンと呟いた。