わかってるよ
受験生だからクリスマスなんてないこと
だけど
あなたがいきなりわたしに会いにくるとか
あなたのとなりを歩くとか
あなたと手をつなぐとか
あなたとぎゅってするとか
あなたと1つの缶のホットココアをはんぶんこして飲むとか
そんな妄想ばっかりいつもより多くしちゃうのは
きっと
昔の明日
神様が生まれたから
じゅう
きゅう
はち
なな
ろく
ごー
よん
さん
にー
いち
ぜろ
まいなすいち
まいなすに
まいなすさんまいなすよんまいなすごまいなすろくまいなすななまいなすはちまいなすきゅうまいなすじゅうまいなすじゅういちまいなすじゅうに
夕暮れ時に鳴き出した歯車が僕たちに別れを告げる。
また君に会えるのはいつになるだろう。いつだっていいけれど、だけどこの胸の中に疼くこれはそれを許してはくれないみたいだ。
衝動のままに歩き出せばきっと君を傷つける。だから僕はこのままでいい。胸の中を走り回る獣を見ないフリして後ろ向きに歩く。
どうせそう遠くはないのだから、日が昇ればまた会えるのだから、煙にまけ、現を抜かせ。
知らないふりをしていれば、きっと傷つくのは僕一人で済む。
幼い頃のクリスマスは
プレゼントと豪華なディナーを心待ちにして
ワクワクする日だったのにね
色んな人がいるこの世の中で
君に笑っていてほしいって思うのは
私のわがままなのかな
君が傷ついてくの
見てられない
言葉って言う刃が君に向かうの
私は防ぎたかっただけなのにな
星が降る夜に無力な自分の手
君の手と重ねたかった
真っ黒なカレンダー
数字の上のXXX
赤ペンで丸く囲んだ日付
明日はサンタがやってくる
ベットの上は片側空けて
プレゼントのスペース確保して
ワクワクして眠れない
子供の私に戻りましょう
朝起きたらあなたの寝顔
眠い目をこすりながらサンタが
耳元で Marry XXX-mas
粉雪がちらつく通り
曇った窓ガラス
落書き雪だるまが見える
注文したクリスマスケーキ
ロウソクに2人の夢灯して
さあ、部屋の明かり全部消して
キャロルを口ずさんで
星空にお願いしましょう
2人の夢叶いますように
ロウソク一本 増やせるように
静かに merry XXX-mas
今夜 あなたに marry XXX-mas
何も知らずに画面を見つめている間に刻は一刻と
迫っていく。現実から目を背けている間に
大切な物が、大切な人が一つずつ消えていく。
ひとつ、またひとつと、声を出しても届かない。
名前を呼んでも聴こえない。だって、
その人が見ているのは幻想なのだから。
白い吐息が流れては消えてゆく街
指先にほんの少し火を灯して
雑踏のなかその背を探している
どこにもいないその姿を
蝋燭がただひとつ
大きく揺らめいた追憶の影
誰もかも静まった夜色に
もう一度虹彩の色を映す
今夜はもう瞼をとじて
冷たい毛布に弔って
ねこのぬいぐるみが欲しい
可愛らしいねこのぬいぐるみを
たったひとつの贈り物
また明日目が覚めてしまうのならば
蝋燭が消えてしまうまで
ほんの少しだけ夢を見ていたい
家族以外言う人いないなぁ
とか言いながら
友達とLINE
メリクリなんて言わないんだけどね
今年もそろそろ終わるという今日この頃
僕は僕で
のんびり 楽しく 出来てればそれでいいかな
なんて思うイブの夜