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今頃きみは何をしてるのかな
あの日のこと、覚えてる?
君が
「月が綺麗だね」
って言ってくれた夜のこと

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メッセージ

今日は嫌なことばっかだった
友達はいるけど
なんか虚しくて
彼の温もりが欲しくて
彼を待っていた

待っても待っても
彼は来ない
今日の彼は私くらい機嫌悪そう
自分どころじゃない
彼に何があったの?
聞こうとしても
彼は何も喋らない
それどころか
私を置いて何処かに行っちゃった

会えない
寂しい
辛い

帰り道で
私は大泣きした
彼は絶対気づかない
気づこうとすらしない

ねぇ、
何があったの?

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緋い魔女 Part3

その様子を見て少女はふふっと笑うと、目の前のモノに向き直った。
そしてこう呟いた。。
「…そういえば、”依頼”ってどんなでしたっけ」
”依頼”のことをすっかり忘れかけていた屋敷の主人は、ハッとしたように答える。
「えぇと…簡潔に言えば、領内で害を為す精霊の退治ですが…」
「…並の魔術師では対処できないから、私に依頼したのよね…」
少女はそう呟いた後、少しの間考えるかのように黙っていたが、不意に口を開いた。
「貴方も太刀打ちできなかったのよね?」
尋ねられて、屋敷の主人は恥ずかしげに、まぁ…と答えた。
…そう、と少女は答えると、突然屋敷の主人の方を向いた。
そしてこう言った。
「…その依頼、私が受けるわ。―ただし、報酬にコイツをくれないかしら?」
「…へ?」
屋敷の主人は想定外の言葉にぽかんとする。
「別に良いでしょう? 別に貴方が”マスター”というワケではないのだし。それと、依頼にはそれ相応の報酬が必要でしょう? 私みたいな、”お雇い魔術師”は特にね」
…駄目かしら?と彼女は笑いかける。
屋敷の主人は暫くの間、少女を見ながら呆然としていた、が、すぐに我に返って彼女に依頼するか考え始めた。
そして、屋敷の主人は口を開いた。
「…では、お願いします」
それを聞いて、少女は目を細めて笑った。
「…そう。じゃぁ領内の案内をお願い。精霊の出現場所とか、被害を受けた場所とかね。あとコイツを借りるわ」
あ、はい…と答えてから、屋敷の主人はへ?と呟いた。
「この使い魔を借りるのよ。便利な”武器”なのに、使わないでいるのは勿体ないわ…」
そう少女は言うと、広間の出入り口の方へ歩き出した。
「あぁ、ちょっとお待ちください」
そう言って、屋敷の主人も歩き出した。
少女はその言葉を聞かないフリして進んでいたが、ふと立ち止まって振り返った。
「…”お前”も行くわよ」
そう言われて、”お前”と呼ばれた使い魔は、ハッとしたように少女の方へ向かって歩き出した。
それを見て、少女は少しだけ笑うと、また向こうを向いて歩き出した。

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これを読み返している私へ。

君が大人になってしまう前に
ひみつ基地をつくるんだ。
そこに今までの思い出を置いていくの。
新しいものを抱えきれるように。

思い出せなくなっても、
忘れてしまっても、

君がひみつ基地の鍵を持っているかぎり
自分だけの宝物があるのだと。
君がその鍵を握りしめるたび
自分だけの大切な場所があるのだと。

そう思って安心して立ち止まれるように。
“私”はひみつ基地に思い出を置いていくよ。

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放課後の教室

精一杯の勇気を振り絞ってバイバイって言ったら
君が気付いてバイバイって言ってくれたから
少し震えている手で手を振ったら
君が小さく手を振り返してくれたから
ぎこちない笑顔で話しかけたら
君が柔らかい笑顔でこたえてくれたから
私が好きだって言ったものを
君がいいねって言ってくれたから

まだ諦められないでいるんだよ

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「それ」の唄

瞳を閉じれば 見えてくる。
この世にあるたくさんの穢れが。
でも「それ」を見ないようにしている大人(ひと)がいる。
「それ」はきっと泣いていて、変わりたいと思ってる。
変わらなければいけないのは  僕らなのに。

瞳を閉じれば 見えてくる。
この世にあるいくつかの希望が。
でも「それ」を消そうとしている大人(ひと)がいる。
「それ」はきっと泣いていて、生きようとしている。
生きなければいけないのは「それ」だから。 

消えようとしている「それ」がある。
生きようとしている「それ」がある。
「それ」を無視している僕らがいる。

「それ」はきっと泣いていて、
            僕らのために歌ってる。

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有名ななぞなぞ

Q.あるパーティーで、牛のステーキが千人分出されました。もちろんお客も合わせて千人。そのうちの五百人が、牛が可哀想だからと、食べることを拒否しました。
そこに颯爽と現れたのは、ケルト神話の神のダグザ様。五百人前の肉を提供した牛達の骨を棍棒でぶん殴って蘇らせ、再び殺して美味しく食べて、また蘇らせて牛達連れて去っていきました。
残された人達はもうポカンとするばかり。
さて問題。いったい何頭の牛が『犠牲』になったでしょう?

A.肉の単位と牛の単位をイコールで計算できるわきゃ無いので私にはちょっと分かりませんね。

Q.確かに。しかしやっぱり、犠牲になるのは牛でなくちゃな。

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コンクリート

きょうもはいいろのそらから
つめたいあめがふる
ねこはさまよい
のみちをすすむ
おひさまがてるあのまちをゆめみて
めいろみたいなげすいのなかを
ん?ねずみ?ちがうか、そろそろめもかすんできたな

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待合室で待っている

待合室で待っている。テレビが流れている。
一つの事を話している。それを盲目に受け入れる。
空気が揺れる。同時に周りの自我も出始める。
私はそれが嫌いだ。身体に浸透し染み付いた欲望。テレビでは高級なスーツに身を包んだ偉い人が
理想の正義を口にする。世間一般。
建前だけの清々しいほどの綺麗な正義感。
私は知っている。裏ではそれ以上の
汚れきった事をしていると。