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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 7.サイレントレイヴン ⑮

あれから数日後、わたしはなぜか”彼ら”と共にいつものショッピングモールにいた。
「…何で呼んだの?」
「事情聴取って奴だよ」
わたしの質問に、ネロは間髪入れずに答える。
「…はぁ」
思わずわたしは呟く。
…何しろ、いつものようにショッピングモールをほっつき歩いていたら、急に捕まえられたのだ。
色々と状況を理解できないのも無理はない。
「でも”事情”って…」
「いや分かんねーのかよ」
わたしの言葉を遮ったネロに対して、わたしはうぐっとしか答えられない。
…まぁ実を言うと察しがついているんだけど。
「あれ、そう言えば黎は?」
いつものようにネロ、耀平、師郎…といるのに黎だけいない事に気付いたわたしは、何の気なくそう言う。
「え、あれ?」
「そう言えばいない…」
わたしが言って気が付いたのか、ネロと耀平は辺りを見回した。

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ステルスナンバー

聞き流してくれ
ただの僕の独り言だから

愛されないのは分かってるよ
若すぎたんだと分かっている

「マメは潰れて血が出て
 夢が膨れるたびに大きくなった」

そんなのに憧れてた
不器用なクセに華奢なこの手が嫌いだった

誰かの足音が聞こえた気がして
振り向いても誰もいないのに

いつだって僕らは欲しがって
なんだって掴みたがるけど

僕には僕の歌しか歌えないから
僕には君の歌は歌えないから

産声をあげたとき君は叫んだんだ
誰も知らないステルスナンバー 

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生きる時 生きれば

無いものが欲しい
夏になれば冬が好き

僕らはみなきっと
猿を辞めた人

上手く言えないけど
君のことが大事

理屈じゃないルール
出来の悪いゴール

生きる時 生きればそれでいい

飽きるほどあって
ひとつも足りなくて

上手くいかなくて
素敵ではないけれど

生きる時 生きればそれでいい

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誕生日

今年も貴方の誕生日が祝えることが嬉しい
また一歩進んでいく貴方が大好きです
いつか直接会えますように

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あっけな

思ってたのと違う
好きだった絵本は そうでもなかった
そんな的外れな 例え話
傷ついたガラスが光を吸って
屈折した大人になった
好きだった横顔は そうでもなかった
良い人ぶった報いかな
ねえ、夕日で燃えてるみたいだよ
地獄は意外と春かもな

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放たれて、走り出す。
あの向こうへ手を伸ばして、
君に届きたいんだ。

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窓を開けて外を見てみた
桜がふわふわ舞っていた
「毎年卒業おめでとう、そして入学おめでとう」
花びらに向かって言ってみた

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すみません、、

ポエム掲示板に投稿してた吸血鬼と女の子の話なんですが、僕の勉強という名の都合でしばらく投稿できないと思います。
多分再開までにだいぶ時間がかかるので、再開するときはお知らせと、タイトル決めておきます。
では、また〜

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はる

凍った世界が溶けて、
あたたかな光が私たちを照らして、
優しい風が背中を押す時期。
その色鮮やかな空気を、
恥ずかしがりで無邪気な空気を、
胸いっぱいに吸い込みたい。
けど、
それはできない。

それが、
花粉症の定めだから。

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層~Layer~

「約束忘れてたのか。あ、
君だけど君じゃなかったね」
私にそう言い放った。

あなたが自分を仮称するとき
「われわれ」を使うよね。

なぜ貴方は追われているの?

貴方は何か知ってるの?

この世の何かしらの真理を……。

一介の信者でしかない私をなんで
首脳のあなたが気にかけるの?

なんで貴方の声はそんなにノイズが
かかっているの?

なんでそんなに悲しげな表情で私をみるの?
まるで私が消えるみたいじゃない

やっぱりそれもあの厚みのせい?

私はその厚みが何かを知らないけど、
貴方の大切なものだと信じてるから。
貴方がその出会いを大切にしていると
思ってるから。
何かより良くしようと踠いているのだろうから

どうしようもなくつらそうに見えたら
何か私に出来るとは思わないけど
困難を半分に分かち合いたい。
だから一緒に手を繋いでもいいですか?





     『 貴方達 』と。