「はーようやく一週間終わったって感じだなー…ねぇ金曜日、そういえば曜日の妖精って布団で寝たりしないの」
桃が布団に潜りながらそう言うと、小型化した黄金色で、やけにキラキラしている雄の孔雀っぽい妖精がぴょこぴょこ跳ねた。
「みんなふわっふわだからネ。寒くても大丈夫なんだヨ」
「ふぅん?でも風邪ひいちゃわない?」
「7匹で寄り添いあってたら風邪なんてひかないんだヨ!というかそもそも妖精に病気の概念はないんだゾ」
「えっ!?みんなくっついて寝てるの!?」
「Yes!桃の筆箱の中で寝てるヨ」
「たまに私の筆箱に毛がついてるのってそれ…?」
「日曜日はボクたちの中でも身体が大きいからよくはみ出して毛がひっかかってるんじゃないカ?」
「それ大丈夫なの…?」
「No problem!鋏で切ればなんとかなるんだゾ!」
「いちいち切ってるのか〜…」
ネロを追いかけ始めて暫く。
幸いにもコマイヌの能力と彼自身がネロの行動の”軌跡”を見慣れているお陰で、彼女の追跡はできていた。
わたし達はコマイヌを先頭に人で混み合う公園内を駆け抜けた。
「ネロ…アイツどこ行ったんだ?」
両目を黄金色に光らせ、ウィンドブレーカーのフードを目深に被ったコマイヌが呟く。
気付くとわたし達は、公園のはずれの森のようになっているエリアまで来ていた。
「…アイツの事だ、もう既に”奴”と接触してたりしてな」
師郎はそう呟くが、耀平の顔は深刻そうだ。
「ホントアイツどこに…」
コマイヌはそう言いながら辺りを見回した所で、あっと何かに気付いたように声を上げた。
「ネロ‼」
わたし達がいる場所から十数メートル離れた木の根元辺りで、小柄な少女がうずくまっている。
コマイヌが異能力を使うのをやめて、ばっと彼女の方に駆け寄った。
桜音がお茶を淹れている間、光たちは話し込んでいた。
「光、あの子は...」
「わかってますよ。でも、もうすぐ誕生日なので。あと五日ばかりで行きますよ。」
「お茶ができましたよ。」
「うん、有難う。」
「私は学校があるので、これで失礼します。」
桜音は学校の支度をしながら、昨晩の仕事の片付けをした。
「デトモンよ永遠に!」さん、参加有難う御座います!それではどうぞ、題名は「闇の天界より」。
「はぁ...。」
ここは天界の片隅。俺は一人、溜め息を吐いた。俺の名はルエル。なんてことはない一介の天使だ。仕事帰り、柄にもなく(?)溜め息を吐いてしまった。
「悪魔とは言うけどよ___...。もうそれで善いじゃん!妥協すれば善いじゃん!」
この世界には、混沌を望む悪魔が存在しており、俺たちはそれに対抗すべく生み出された存在。
主たる「初まりの創造神」は隠居し、代理神が世界を実質的に支配している。それが何世紀も続き、今や代理の代理の代理の...といつとんでもない状況になっている。混沌を望む悪魔を退治する前に、こちらがカオスである。更に今の代理神、第362代目がとんでもなく怠惰だったせいで、俺たちは日々仕事に追われている。
「よぉ、ルエル」 「...!ハミルか...」
「全く。これじゃあ、天使というより社畜だな。」
「...激しく同意する。」
同僚のハミルと愚痴を言いながら帰路ひついていると、連絡が入った。
「悪魔が丁度君たちのあたりの下界に出たから宜しくね☆」
「「...糞上司...」」
下界へ降りると其処には。
「久々だなぁ!」 「ラアルか!」
堕天使となった友人、ラアルの姿があった。
「元気そうだな!」 「まぁな。お前らもこっちくるか?」 「馬鹿言え。」 「御歓談中失礼、少々宜しいでしょうか。」
隣りの紳士風の男が話かけた。
「あ?お前誰だよ。」 「誠に恐縮ながら、お命を頂戴させて頂きます。」
そういうやいなや、悪魔が飛びかかってきた。
「チッ、今かよ!」 「おー、頑張れー。」
「つくづく薄情な奴だなラアル!」
さぁいざ戦おう、と武器を取り出そうとすると。
「はぁーい、ストップストップー。」
「⁉︎糞じょ...ごはん、失敬。主様、何故ここに?」
「うん。あのね、お知らせにきたよ!」 「?」
「あのね、この世界は壊しちゃうことにしました!」「は?」
「うん、なんかもう面倒くさいし。じゃ、せーっの!」「ちょ、ま
かくして世界は滅び、新しい世界、今の世界が誕生したのである。ー「ふーん、面白いお話だねルルおじいちゃん!」 「そうか、それは良かった。だからね、天使に会ったら、労ってあげなさい。」 「はーい!」
自分が住んでいる市には、図書館が3か所ある。そのうち、市のおよそ中央、市役所のすぐ隣に建っている市立図書館は、自分も個人的趣味や大学のレポート課題のためによく利用させてもらっている、割と気に入っている場所だ。
普段は人の入りもまばらで、静かで落ち着いた時間の流れる、リラックスできる場所なのだけれど、今日は違った。
「…………」
「…………あの」
「何。気にせず読み進めてくれて良いんだよ?」
「後ろから至近距離で覗き込まれてちゃ落ち着いて読めませんて……」
いつの間にか背後に迫っていた種枚さんが、無言で自分の呼んでいた本を覗き込んでいたのだ。しかも肩越しに覗く彼女の顔が、視界にぎりぎり入るほどの近距離で。
「………………」
小さく溜息を吐き、さっきまで読んでいた都市伝説に関する本を閉じた。
「あら、読んでたんじゃないのかい?」
「借りてって家で読むことにします」
「そうかい」
種枚さんに背後に貼り付かれたまま、その本と他に目に留まった小説2冊の貸し出し処理を済ませ、そそくさと図書館を出た。
どうも、テトモンよ永遠に!です。
もうすぐクリスマス、年末ですね。
最近はここが久々に賑わっているような気がして長くここにいる身としては楽しいです。
と、いう訳でアンケートです。
最近企画を開催したいと思ってるんですけど、今手元にある3つのアイデアの内のどれにするか迷ってるんです。
だからここのみんなにどの企画を開催して欲しいかアンケートを取ろうと思います。
とりあえず3つ、超簡単に紹介しますね。
①タイトル「CHILDish Monstrum」
伝説の生物・妖怪モチーフの企画です。
3つの中では1番簡単そうな気がします。
特撮、特に円谷系っぽいイメージ。
②タイトル「鉄路の魔女」
鉄道モチーフの企画です。
割と難しめです。
「萌え擬人化」っぽいイメージ。
③タイトル「Daemonium Bellum RE」
天使と悪魔モチーフの企画です。
去年開催した企画のリメイク版で、設定をパワーアップさせました。
設定が多いのでかなり難しいと思います。
上に挙げた3つの中で、
①に参加してみたい人は「おつかれさま」スタンプ、
②に参加してみたい人は「頑張れ〜!」スタンプ、
③に参加してみたい人は「うんうん」スタンプ
を押してください(1人で複数種のスタンプを押しても構いません)。
今年が終わるまでに1番票を集めた企画を、年が明けて早々に開催したいと思います。
では、みなさんのご投票楽しみにしております。