どうもこんばんは、無能野郎ことやたろうです。
今回は皆さんに質問(?)になります。
今、10話程度の短めの小説を書く予定でして。
案は幾つかあるので、
折角だからどれかいいか、
ここの皆様に決めて頂こう!
と思った次第で御座います。
小説の案は以下の通りです。
1、少女と猫が崩壊した世界で旅する話。
どちらかと言うと日常(?)系。
2、亡くなった友人の正体(?)を探る話。
シリアスでは無いけど割とダウナーな作風になる かと。
3、殺し屋少女の話。
希望とは無縁です。
小説の案は以上の三つになります。
1がいいな、と言う方はいいね、
2がいいと言う方は頑張れ、
3が見たいと言う方はうんうん、
を押して頂けると嬉しいです。
投稿は3月になります、少々お待ちください。
まぁそうであったところで攻撃には変わりなく。
「あわわわ...!」
ありとあらゆる方向から超スピードで飛んでくる
魔法陣を全て弾くのは容易な事ではない。
2、3度魔法陣が腕を擦り、結界の回転も失速、
いい加減に疲れ始めた頃。
「ご苦労様、もう善いよ。よく耐えたね。」
「マスター...!」
ようやく彼女が動き出した。
少しも足を引きずっている様子はない。
「さぁて、タチの悪い『魔法使い』は何処かな?」
僕
が、くたばった夜
から 蘇る
とき
朝、
聞こえてくるのは
君の声
が
良いな
ということ。
「何の用って…」
決まってるじゃないとヴァンピレスは細めた目を見開く。
「貴方達の異能力を奪うためよ‼」
ヴァンピレスはどこからともなく白い鞭を出すと、それを思い切り振り回す。
「‼」
こちらに向かって伸びる鞭をネクロマンサーは自身の具象体で受け止めた。
「逃げろ!」
ネクロマンサーがこちらをちらと見てそう呼びかけたので、わたし達は元来た道を走って引き返す。
「あら、逃げるの?」
楽しませてくれるじゃない、とヴァンピレスは呟くと、パッと具象体を消してわたし達の後を追い始める。
「あ、待てっ‼」
ネクロマンサーもまた、彼女の後を追いかけた。
「別に俺はそういうつもりじゃ…」
しかし露夏は何かに気付いたのか、ははーんと腕を組んだ。
「お前まさかかすみにバレンタインのチョコを渡したいんだな〜」
「い、いや、そういうことじゃねーし!」
ナツィはそう言って否定しようとするが、露夏はナツィの肩を叩きながらハハハと笑う。
「いいじゃねーか、お前、好きな奴にチョコあげるなんて、意外と可愛い所あるじゃねぇか」
露夏は1人笑いを堪えていたが、ナツィは…可愛くねぇしと口を尖らせていた。
「別にいつも世話になってるからなんか作ってあげようと思ってるだけで」
好きとかそういうのじゃ…とナツィはそっぽを向くが、露夏は相変わらず笑っている。
「あ、そうだ、せっかくならピスケスに手伝ってもらおうぜ」
アイツ意外と料理とかできるからさと露夏は笑いながら言う。
「ピスケスん家でやろうぜ」
露夏はそう提案するが、ナツィはムスッとした顔で先程見ていた本を手に取った。
「嫌だね」
アイツん家なんてとナツィは吐き捨てると、書店のレジに向かった。
「あ、ちょっと待てよ〜」
露夏も慌ててその後を追った。
〈赤黒造物書店 おわり〉
大きな駅に直結する大規模商業施設の片隅にて。
1人の赤髪にキャップ帽のコドモが鼻歌交じりに通路を歩いている。
赤いスタジャンのポケットに両手を突っ込みながら歩くコドモは、ふと何かに気付いたように書店の前で足を止めた。
書店に入ってすぐの料理本売り場で、見覚えのある人影が本の立ち読みをしている。
外套に付いている頭巾を被っているものの、赤髪のコドモには誰だかすぐに分かった。
「おい」
赤髪のコドモがその人物に近寄って声をかける。
頭巾の人物はビクッと飛び跳ねて立ち読みしていた本を閉じ、平置きされている本の上に置く。
「なーにやってんだよ」
ナハツェーラー、と赤髪のコドモはにやける。
「…」
ナハツェーラー、もといナツィは頭巾を外しつつ赤髪のコドモの方をちらと見た。
「お前か」
「そうだぜ」
露夏だぜと赤髪のコドモは笑う。
「それにしても珍しいな、お前が本屋になんて」
何読んでたんだ、と露夏がナツィの方を覗き見ると、平置きされている本の中に先程まで読んでいたと思しき本が無造作に置かれていた。
「えーと、なになに…“初めてでも簡単☆チョコレート菓子”ってなに、お前こういうの読むのかよ」
露夏がタイトルを読み上げると、ナツィはちょっ、やめろテメェと恥ずかしそうにする。
「ふーん、ロマは精霊の…」
ニトはロザリーの足に包帯を巻くと、ようやく顔をあげた。
「あ、手当てすみません…ありがとうございます。地球の重力は恐ろしいですね」
「そうですね。ロマはよく平気だったね」
「…おぼえてねーぞ…」
混乱しているロマにとりあえずホットチョコレートを渡し、ニトもソファに座った。
「ロザリーさんは、ロマを連れ帰るんですか」
「それが、目的ではあるのですが…ロマ様のご意思を優先したいのです。故郷の争いが終わっているかも…分かりませんし」
「うーん…ロマは記憶を思い出した方が良いと思うけどなぁ」
ニトがロマの頭をぽんぽんすると、ロマは猫のように目を細めた。
「…一旦故郷に帰ってみるのもありかもしれないよ?」
「…ニトも、いっしょにこい!おまえがこなきゃいってやんねーぞ」
「全く…」
「ロマ様はニト様のことがお好きなんですね」
「様はいりませんよ、ただの魔術師ですから。それに、ロマが好きなのは僕の顔でしょ?面食いだもんね」
「めんくいじゃねぇ!!」
とある満月の夜、午前1時過ぎ。送電鉄塔の上に立ち、種枚は街並みをぼんやりと見下ろしていた。
「師匠ぉー、可愛い弟子が部活疲れでしんどい身体をおして来ましたよぉ」
突風と共に背後から聞こえてきた声に振り向くと、防寒着に身を包んだ鎌鼬が立っていた。
「ようやく来たか、馬鹿息子」
「だからせめて弟子と呼んでくれって……」
不意に夜風が吹いて来て、鎌鼬は思わず屈み込んだ。
「うわ寒っみい」
「ハハハ、無糖のホットコーヒーで良ければくれてやろう」
種枚が放り投げてきた缶を受け取ったものの、その冷たさに鎌鼬は缶を取り落としかけた。
「めっちゃ冷たいンスけど⁉」
「そりゃ私が1時間くらい前にカイロ代わりに買ったやつだからねェ」
「それはもうホットと呼んじゃいけないやつッスよ……」
缶をそのままコートのポケットに入れ、再び立ち上がる。
「なァ息子よ、見えるかい?」
隣に立った鎌鼬に、種枚は眼下に広がる街の一か所を指差した。
「中央駅ッスね。……あ、消えた」
営業終了に伴い施設が消灯され、夜闇に紛れるその瞬間だった。
「これでいよいよ、この街も眠る時間だ。ここから先は、人間の領域外だぜ。今のうちに始末できるだけ始末していくぞ」
「ッス。……けど、なんで俺も行かなきゃならないんです? 眠いンスけど……」
「あァー? お前放っておくとすぐ心ブッ壊れるだろーが。私が見張っといてやらなくっちゃな」
鎌鼬の頭を乱雑に撫で、種枚は鉄塔を飛び降りた。鎌鼬も苦笑し、髪を直しながら異能を発動し、種枚の後を追った。
「知らないよ、僕が聞きたいくらいだ」
幼さゆえか、当時の僕は少し怒った声色でそう言ってしまった。その子は驚いていた。まぁその子にしてみれば逆ギレだ、驚くのも無理はない。
「嘘つき!!」
言葉に詰まってからその子は涙目で僕にそう吐き捨てて走り出した。小学生低学年にしてはよく我慢した方だろう。もしかしたらその感情を表す他の言葉を知らなかったのかもしれない。それほどまでにその一言には怒り、失望、期待、全てが詰まっていた。僕は理解出来ないまでもそれを感じていた。だから僕は立ち止まってその子がマンションに着くまでそこで待つことにした。傍から見ればそれこそ痴話喧嘩に見えただろう。だが当時の僕にはそんなことを考える余裕はなかった。(もちろんあったとしてもおそらく答えは変わらなかっただろう)
「よっ、ストーカー」
翌日になり、相手はいよいよあだ名としてその言葉を使うに至った。昨日の今日で否定する気力すら無く、仕方なく付き合う。あの子の視線が冷たく刺さったように感じた。
「嘘つき」
あの子の声が頭の中でリフレインする。
「そうだよ、嫌われ者だもん、嘘ついてナンボだよ」
1日経ってようやく僕の答えが出た。僕は悪役になる。それがもっとも空気を読んだ、そして誰も傷つかない方法だから。何よりこれは当時僕があの子に嘘をつかない唯一の方法だった。
to be continued..
話が上手な方を尊敬します
文章が上手な方を尊敬します
なにより人に気遣いが出来る方を尊敬します
叶絵は和湯姉から受け取ったガラスペンを構えエベルソルに相対したまま動きを止めていた。
(……そういえば、空中に絵を描くってどうやるの? あの魔法陣みたいなのとか……そもそも、あれを倒すって、何を描けば良いの……?)
叶絵が実際にインプットしたリプリゼントルの戦闘状況のサンプルは極めて少ない。そこに慣れ親しんだ現代科学とかけ離れた戦闘技術と、非日常へのパニックが加わり、思うように手が動かない。
ふと、エベルソルが一切自分たちに攻撃してこないことに気付き、敵の方を見る。その頭部には、先ほどのリプリゼントルの少女が胡坐をかいて3人を、否、叶絵を見下ろしていた。
「……あ、私のことは気にしなくて良いよ。君たちの戦いには手を出さないから」
にかっ、と笑い、少女が叶絵に言う。
「けどそのお姉さんもひどいよねぇ。何も知らない女の子を無理くり戦場に引きずり出すなんて……君が何の才能も無い無産なら詰んでたよ、ねー?」
蛾のエベルソルに同意を促すが、エベルソルは何も反応せず脚をばたつかせるだけであった。
「……まぁ、せっかく才能と道具、両方あるんだ。頑張れ若者、くりえいてぃびてぃに任せて好きに暴れな」
少女にサムズアップを示され、叶絵は一度瞑目して深呼吸をしてから、再び目を開いた。
ガラスペンを目の前の虚空に置く。ペン先の溝を無から生み出されたインキが満たし、目の前に同心円と曲線が組み合わさったような魔法陣が、殆ど無意識的に描き出された。
意を決してそれを通り抜けると、寝間着姿から一変してピンクと白のパステルチックなワンピース風の衣装を纏った姿に変身していた。
更にガラスペンをエベルソルに向けると、空間を暗闇に塗り替えるようにどす黒いインキの奔流が周囲を覆い尽くす。
「うっわマガマガしー。どんな生き方してたら『可愛い』と『邪悪』があの同居の仕方するんだろうね? まあ新入りちゃんの『芸術』、見せてもらおうじゃないの」
けらけらと笑いながら、少女はエベルソルから飛び退いた。
夜になると考える
私の周りの人がみんな消えてしまうのではないか
みんな私を置いてどこか行ってしまうのではないか
そうやって怯えてる自分が情けなくて
でもいつかはこの自分があったこその今だと思いたい
そんなのわがままだよね
全ての苦しみがいつか報われる訳では無いんだから