窓からヒカリが差し込んでるなのに
なぜかそこには影ができている
だんだん薄れてきているけど
完全に消えることはないんだと
何故この世は周ってしまうの?
貴方がいるから僕は立ち止まってしまう
誰もが好きでいれる世界は何処にあるの?
嫌いでいるのにまだ憎めない
憎めるはずなのに憎めない
「アンタ、何か考え事してる?」
「うっ」
わたしはネロの言葉についびくつく。
それを見てネロは…いや、と呟いた。
「別に何かアンタが考えている事について聞くつもりはないんだけど…」
ちょっと気になって、とネロはわたしから目を逸らす。
「黎も何か気にしてるみたいだし、そもそもアンタ今日はいつもの場所にいなかったしさ…」
何かあったのか?とネロは手元のメロンソーダフロートをストローで吸い上げる。
わたしは、あ、うーん…とつい目を泳がせた。
ここはネロ達に全てを話すべきだろうか?
話したら話したで助けてくれそうな気がするけれど、そんな事をすればわたしの身が危ない。
どうしたものか…とわたしが思案していると、不意に黎の左隣に座る耀平が、お前さと話し出した。
「今日は何か調子悪そうだよな」
「えっ?」
わたしが驚くと、耀平はいやさ~とテーブルから身を乗り出す。
大好きなあなた
やっぱりあなたは私の大好きな――
ごめんなさい、私、ダメな子。
あなたの好きな
「 」にはなれないみたい
あなたの気持ちを踏みにじって。
ひどい女。
いや、女じゃないね。
『女』になんかなれないね。
_アリエヌスの体外
「の…のまれた…」
フスは小さく呟き、呆然と突っ立っていた。_いや、誰が想像できたんだよ。でっかいアリエヌスが真ん中から裂けて二体に増えた上にそのうちの一体が仲間を飲み込むなんて。そんなフスの思考に割り込むようにカメルスの声が飛び込んでくる。
「おぉおおおおい!!ぼんやりしてる場合かよ!?倒すぞ!?さっさと倒せばまだ助かるかもしんねぇんだから!!」
「…え?あ、ああ…!そうだよな、うん…!」
フスの返答に満足したのか、カメルスは少し笑った。
「……遅くても20分以内に終わらせる…」
ユニシンクトゥスは二人にそう声をかけると、レヴェリテルムの大きさを調整し始める。
「…多分…あのアリエヌスは目が弱点だ…あの潰れてる方は頼んだぞ」
「目、ですか…?えっと、完全に破壊すれば良いんですかね…?」
低姿勢で尋ねるフスに、ユニシンクトゥスは小さく頷く。
「先輩は一人であっちの奴やんのかよ?先輩がいくら強いっつってもあのアリエヌスを一人でとか…大丈夫かぁ?」
「…カウダトゥスたちが…内側から攻撃している…」
当たり前だったはずなのに…
君の席は私の後ろで、
私の席は君の前。
君が困ってたら、
私が手伝う。
私が困ってたら、
君が手伝ってくれる。
君が話しかけてきて、
私も振り向いて言葉を返す。
…それが「当たり前」の日々。
そんな日々「だった」。
「席替えしまーす」の担任の声
目に見える世界が真っ暗になった
同じ班だから縦列は一緒。
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次の席は…
君は私の後ろの後ろで
私は君の前の前
…ちょっと離れた…
「ちょっと」だと思ってたのに
ちょっとはちょっとじゃなくて
目に見える何十倍もの距離を感じた
次の席替え
近づけると願い 一覧を見る
君の席は私の前の前の前の前
私の席は君の後ろの後ろの後ろの後ろ
…だいぶ離れた…
「ちょっと」の2倍は
さらに大きかった
あの「当たり前」の日々が
恋しくて 恋しくて 恋しくて
ずっと願っている
次こそは 次こそは
次こそは…君の前に、いれますように。
君が後ろにいてくれますように。
チャイムがなって、授業が終わった…らしい。
誰の声も何の音も耳に入ってこない。
ずっと、ずっと、心のなかで祈っている。