雨が乱反射して生まれた 仄かな景色と誰かの嘘と 傘に降る雨が 冷たい 沈んだ先のあの都市で 僕を塞ぐ あの壁の前で 濡れてしまった 詩集を 失くしてしまった 思い出を 僕は幽霊船に乗って 漂う 見つけ出すんだ 翡翠色の瓶
歩いてとんで走って まわってまわってひらり だいすきなメロディー 開きぐせのついた文庫本 ぜんぶ ぜんぶあるはずなのに わたしの中身がからっぽだなんて そんな そんなこわいこと だれも教えてくれなかったわ
夕やけ空は ふらののいろ きんかんのど飴 転がして 昨日のポッケ ののわの出口 あのね と そのね で ○○○○○
あたたかくて優しいから 痛くて、くるしい 微笑みは嘘ではないけれど 決してまっさらな透明でもないこと わたしは、知らなかった あなたがくれた星のかけら ほのかに煌めいて、ぬくもり 大切にこめられた想いを ぜんぶ 抱えてゆきたかった たどってきた道には落とした光 これからこぼしてしまうかけらたち ごめんなさい (恩師に会って、変わらない真摯さに安心して、とても申しわけなくなった。わたしは先生が願っていたような人間になんて、ちっとも近づけていない)
夜風にあたるときはひとりきりがいい 薄く赤いほおと 生乾きの髪と 変わりたい とおもう、わたし 橙色のライトがつらつら揺れる 去ってゆく車のうしろ姿に手をふった いつかは夢さえも どこかへいってしまうのだ
ワイドショーのおじさんおばさんのささいなコメントにイライラしなくなったら大人の証拠なんだよと、 きみが言っていた。なんてすんなり納得できてしまうのだろう。きっとそうだねって、わらったら わらってくれた。ありがとうおやすみまたあした。3つセットで言えるしあわせをわたしはなんとなく知っている気がする。なにも考えないなんて無理なことだけど、眠ったら、朝に 会えるね。こわい夢をみるのはまだこどもだから、なんて 信じない。
世界がひろがることがこわくて たくさんの出会いをふいにしては安心するような 臆病なわたしは きみがあしたからそばにいないということが ほんとうに理解できていなかったのだ 離れていても大丈夫だなんて とうてい思えていなかったのだ (卒業式ではまったく泣かなかったのに、いまになってぼんやり実感しちゃってとても痛い。いつでも連絡がとれるからって、さみしさが消えるわけじゃない。)
雨の日にはイヤホンをはずして 流れてゆく世界に耳をすませて 部屋をきれいに片づけたら 歩いて五分のコンビニで ストロベリーチョコレートとぶどう味のカルピス お気に入りのマグと氷が奏でた音色 深緑のクッションを抱きしめて 読みかけの文庫本 ほわほわと広がる甘い香り 216円とみずたまりと昨日と明日 わたしの 安上がりな、
右手にお星さま 左手にナイフ 誰かを呪ったその声で神さまの唄をうたう 夜明けがこわいと泣くくせに 明日が来ることを疑わない純粋さが 昨日に戻れないことを知っていて やり直したいとこぼす狡猾さが とても、きらいだ
傷つきたくないから 傷つけたくないと言って逃げたよ さよなら したくなる 前に さよなら しなきゃね、って