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魔法譚 〜あとがき

初めての人は初めまして、そうでもない人はこんばんは、どうもテトモンよ永遠に!です。
突然ですが、7月に開催した企画「魔法譚」、覚えているでしょうか?
一応、企画終了後にあとがきのようなものを書きたいと思っていたのですが、気付けば年末になっていました…(^^;
いっそこのまま書かなくても良いような気がしましたが、書くって言ってしまったので少しだけ、裏話をさせて頂こうと思います。

もともと、この企画は今年の4月ごろのちょっとした空想がベースになっています。
この時点ではちょうど放送が終わったばかりの魔法少女アニメや鬼リピートしていた某STGのエクストラステージの道中曲の影響で、「魔法使い」じゃなくて「魔法少女」が出てくるようなお話でした。
ちなみにもうこの時点で「大賢者」やマジックアイテム、主人公たちを襲撃する怪物(名前はまだなかった)、大人になっても魔法少女を続けている人などは存在していました。
途中で女の子だけじゃつまんないから男性陣も…いやいっそ企画でも良いかも…と色々とこの空想は広がっていったのですが、知らない間に放置していました。
それをふと学校の帰り道に思い出したのが7月3日、ちょうど予告編を投稿した日です。
そうだ、企画をやろう!と電車内で思い立ち、あと3週間でテストだから、開催は来週からしかないな!とそのまま勢いで開催を決定してしまいました(笑)
今思えば、もっと余裕を持って開催すべきだったなとか、開催者が出しゃばりすぎたなとか後悔は色々ありますが…楽しかったです。

さて、すっかり遅くなりましたが、企画「魔法譚」はいかがだったでしょうか?
これを以って、当企画は本当の意味で終了とさせて頂きます。
参加者の皆さん、ありがとうございました。
また今度企画をやる可能性はかなり低いです。
来年には高3だし…
でも、近いうちに「魔法譚」のまとめを作ると思います。
そちらもお楽しみに。
…では。

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霧の魔法譚 #15 6/6

魔法使いたちを襲った大攻勢は、目立った損害もほとんどなく魔法使い陣営の勝利に終わった。
変わったことと言えば沖合に突如出現した謎の濃霧を偵察隊が捉えたそうだが、目立った動きはなくほどなくして消滅したらしい。おそらくファントム側の攪乱作戦が不発に終わったのだろうと多くの者がそう考えた。いずれにせよ勝ったのだから問題はないと誰も深く考えなかった。


霧に隠されたもう一つの大攻勢。一人の少女が抹殺したファントムは深海の底に消え、誰の記憶にも残ることはない。


霧の魔法譚<終>

***

大変大変長い間が空きました。覚えている方いるでしょうか。いたら嬉しいです。
夏からの課題(!)、何とか無事終わらせることができました。終わりましたよテトモンさん!
本当はもっと短く、こう、フランクな感じで終わる予定だったのですが、書き込みを引き延ばしているうちにグダグダと内容まで長くなってしまい……。お話の展開まで暗くなってしまいました。クリスマスイブにお目汚し失礼します。
霧の魔法譚は以上で終了です。見てくださった方、反応していただいた方、そして長文を載せてくれたKGBさん、長らくお付き合いいただきありがとうございました!

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霧の魔法譚 #14 2/2

シオンは一冊の本を取り出し、頁をぱらぱらとめくっていく。本は途中まで文字がびっしりと並んでいたが、ある頁から本文だけが抜け落ちたように何も書かれていない。その文字と空白の境目の頁を見つけ出し、そこに手を置く。頁の端がはたはたと音を立てている。
目を閉じ、深く深呼吸をする。吸い込んだ空気から霧の湿っぽい匂いをしっかりと感じ取って、自分が霧の中に存在していることを確認する。耳には相変わらず風切り音が鳴り響き、シャットアウトした視覚からは何の情報もなく、代わりに本に触れている手に感覚を集中させる。本の形や大きさなどを確認していき、それを記憶していく。
記憶した本を暗闇の中に描き出す。そしてそこを中心として自分自身と車の座席を描き、風切り音と霧の粒子を描き、シートベルトと後部ドアを描き、衣擦れと呼吸音を描き、大賢者と食べかけのクッキーとイツキを描き、ハンドルとタイヤを描き、バックミラーとエンジンを描き、それから空気の移動と冷たさを描き、冷えた金属と怖気を描き、その奥に眠る赤い眼光と鎧を描き、それの3万1946体の違いを描き、波と空気の狭間を描き、軋むような海底の響きを描き、そうして霧とそれ以外の狭間を描く。見えるものはすべて記憶して、霧に隠れているところは想像のもとに。そして今度はそれをじっくりと観察し強度を高めていく。
さながら現実世界を忠実に再現した模型を作るかのように、あるいは物語の背景を組み立てるかのように。
再現と記憶を同時並行しなければいけないため、頭はオーバーヒートでどろどろに溶けてしまいそうだった。一本の細い線を手繰り寄せるように地道な作業を続けていく。ファントムが整列してくれていて助かったと思う。ばらばらに配置されていたら多分、完全に再現することは不可能だった。ファントムは同じ顔、同じ体躯で、まだまだ動き出していない。どうだろう、それも秒読みな気がしていた。
完成に要した時間はわずか数十秒だが、シオンにとっては何時間も経っているような気がした。こんなに集中するのも久しぶりだが、ここまで来てしまえばあとはもう簡単だ。
現実と相違ない世界を自らの頭の中で完全に再現し終えたシオンは、いよいよ魔法を発動させる。

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魔法譚キャラクターまとめ1

作者 flactorさん
作品名 霧の魔法譚
・イツキ
願い 空飛ぶ車でドライブしたい
マジックアイテム ミニカー
魔法 ミニカーの巨大化。巨大化したミニカーは実際に運転できるようになる上、空を飛ぶ。

・シオン
願い 不明
マジックアイテム 不明
魔法 不明

作者 白昼夢見人さん
作品名 田中の日常
・田中
願い 目を良くして欲しい
マジックアイテム サングラス(既に破壊)
魔法 不明。戦闘力は高い。

作者 テトモンよ永遠に!さん
作品名 魔法譚〜エンドレスジャーニィ
・前埜アキ
願い 空を飛びたい
マジックアイテム 革製のマント
魔法 空を飛ぶ魔法と思われる。変身後の衣装に付属する刃のついたグローブで攻撃も可能。

作品名 魔法譚〜ウィザードパーティ
・サワラ
願い 不明
マジックアイテム 不明
魔法 治癒魔法の類

・アツマ
願い ここで死にたくない
マジックアイテム おもちゃみたいな銃
魔法 銃が小瓶に変身し、その中の錠剤を飲んだものは最低限死ぬことだけは回避できる

・フリード
願い 不明
マジックアイテム 不明
魔法 不明。戦闘力のある魔法と思われる。

・ユウキ
願い 不明
マジックアイテム 不明
魔法 不明。杖を使用する。状況から補助系の魔法と思われる。

・エリ
願い 不明
マジックアイテム 不明
魔法 不明

・少女
願い 不明
マジックアイテム 鞄
魔法 不明。ある程度の戦闘は可能らしい。 

作品名 因果応報
・センヤ
願い いじめてくる奴らに、同じ痛みを味わせたい
マジックアイテム オルゴール
魔法 自分が受けた痛みをそのまま相手に返す

少し前にテトモンよ永遠に!さんが企画した魔法譚、今も少し続いていますが、個人的興味で登場した魔法使いの皆さんをまとめようと思い立ちました。

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霧の魔法譚 #7

「じゃあイツキ君、パパっとやっちゃって」
「へいへい」
大賢者に促され、イツキは面倒くさそうにポケットからミニカーを取り出す。彼が魔法を発動させると手に持っていたミニカーがみるみるうちに大きくなり、やがて通常の車と同じサイズにまで巨大化した。
「これがイツキさんの魔法……」
「おう、すごいだろ?」
シオンが驚いていると、イツキが後部座席のドアを開けてくれる。中にはしっかりとした座席がしつらえており、先ほどまでミニカーだったとは思えない。
イツキのマジックアイテムは小さなミニカー。プルバック式のこの玩具は魔法を発動すると同時に巨大化し、おまけに内部構造も運転できるように改変されるため乗ることができるようになる。
大賢者は慣れた手つきで助手席へと腰を下ろした。
「イツキも今はこんなんだけど、昔はかわいいとこあったんだよねぇ。空飛ぶ車でドライブしたい! って純粋というかなんというか」
「うるさい。ミニカーを運転したいという小さな子供が持つにしては真っ当な夢だろ。てか我が物顔で乗り込むな大賢者」
「シオンにはドアまで開けてあげてたのに私には雑な扱いすぎない?」
言いあいながらしっかりとシートベルトを締め、イツキもため息を百回くらい吐きたそうな顔をしながら運転席へと乗り込んだ。
さきほどは仲が悪いのだろうかと二人を心配していたシオンだったが、どうやら彼らにとってはこれが通常運転らしいと気づいてからは何も言わなくなった。きっと旧知の仲というか腐れ縁というか、とにかく険悪な関係ではなさそうなのを見て取って安心する。いまでは軽口をたたきあう二人をほほえましく見ていた。
「シオン、シートベルトは締めたか? ……って何笑ってるのさ」
「いえ、すみません。では早速出発しましょうか」

***
#7更新です。
スタンプやレスありがとうございます。遅筆な私の励みとなっております……。そろそろ期末レポートも終わりそうなのでこっちの作業に集中できそうです。もうしばしお付き合いをば。