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世にも不思議な人々⑨ 不審者は良い人その2

「今『も』って言ったよね?」
「はい」
「てことは、君、或いは君の知り合いが能力者であるってことだよな?」
「はい。私もそうですし、他に能力者の知り合いが四人います」
「マジか」
「マジです。今度紹介しましょう」
「マジで」
「マジです」
「そういえば、貴方ずいぶん色々やってましたけど。能力って一人に一つって暗黙のルールあるじゃないですか。一体どういう……」
ここで件の若者が突然視界から消えました。少し探すと、左の方の地面に突っ伏していました。右を見ると、あの不良たちが居りました。恐らく彼等に殴り飛ばされたか蹴り飛ばされたかしたのでしょう。以下、事の顛末。
不良A「ついに見つけたぞォクソッタレが!」
若者「……へ?」
不良A「クッソ、さっきは良くも邪魔してくれたなァおい?テメエ、ぶっ殺してやる!」
不良たち三人がかりで若者を殴る蹴る。
若者「あ、こら、くそ、ぎゃ、や、止め、うが」
不良たち、まだまだ殴る蹴る。若者、攻撃を受ける度何か言ってる。
不良A・B・C「おら!オラ!くそ!死ね!良くも邪魔しやがって!この!ウドの大木が!」
不良たち、意外と言葉知ってた。
若者「あ、ぎゃ、いや、ちょっ、待て、腹、腹はやめ」
まだまだ殴る蹴る。若者もまだ何故か平気そう。
不良s「オラ!くそ!死ね!死ね!死ねェッ!」
若者、ここでついにキレる。
若者「ぎゃ、あ、が、おま、えら、良い加減に、しろやああああああぁぁあッッ!!!」
不良たち、怯んで攻撃を止める。若者平気そうな顔で立ち上がる。
若者「お前らよォ……、年上に対して敬意ってものが足りてねえんじゃねえの……?学校や親は目上の人間は蹴るモンだと教えてたか……?違うよな…?」
不良たち、怯んでいて何も言えない。
若者「お前らみてーな社会の癌みてーな奴らはよォ……きっちりと裁かなくっちゃあいけねえよなァ……ン?」
不良たち、まだ硬直してる。
若者「えーっと……、お前。その真ん中の奴。お前がリーダーか?」
不良A「……は」
若者「返事はァッ!!イエスか!ノーか!」
不良A「は、はいぃ!その通りです!」
若者「あ?不良のリーダー?ふざけたこと誇ってんじゃねえぞ?」
不良A「いえ、別に誇っては…」
若者「口答えすんじゃねえ!!」
不良A「すいません!」

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世にも奇妙な物語⑧ 不審者は良い人その1

こんにちは。リータです。つい先日、私はこの街を平和な良い街だと言いました。……しかし、撤回します。やはりどこの街にも、不良の類はいるようです。なぜなら現に今、絡まれているのですから。
本当にすぐの出来事でした。興味本位で路地裏に入り込んでみたら、数十秒後には奴らに取り囲まれていました。
困っていると、誰かが声をかけてきました。
「やあそこのお嬢さん。お困りかい?」
そこには、コートを着た若い男性が立っておりました。
「はい。大変お困りです。助けてください」
「了解!」
そして彼は何か小さな物を投げつけてきました。それは、私と不良の間で円形のバリアになりました。
「無事かい?」
「はい」
「ここから逃げたいのだが、都合上ちょっと僕に掴まっててもらわないと困るんだけど、大丈夫かな?」
「はい」
「……君が将来、悪い大人に引っ掛からないか心配だよ……。じゃあ、できるだけしっかり掴まってて」
私がその通り、彼の肩辺りにしっかりと掴まったら、その瞬間彼はものすごいスピードで動き出しました。危うく振り落とされるところでした。
しばらくして、安全と思われる場所で彼はようやく停止しました。
「はぁ……。無事?」
「はい。ありがとうございます」
「いや、良いんだ」
「貴方も能力者だったんですね」
「うん……え?『も』?」

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大乱の端

今は放置された旧ソ連軍の軍事基地跡地、得体の知れない物体と戯れる
彼の楽しみを引き裂くドアの音
「クッソ、またここに来るとは」
しっかりとした格好とは裏腹にがさつな言葉が飛び出る女が入ってきた
「...」
彼の表情は凍ったように無表情で、まるで無機物だ
「用件はなんだ、スクリーチ」
「アンリーシュ様の命令だよ。お前がこれを修理しろとさ」
黒いものが握られてる。砲塔の核のようだ
「音波砲か...スクリーチ、派手にやったな...高く付くぞ」
「私じゃねぇよ!ノックアウトの野郎がしくじったんだ。まったく、何で私が飛び回ることになるのかねぇ」
よほど不満だったらしい。が、彼は無視して続ける
「まぁいい、そこに試作機のヒートブレードがある。持ってくといい」
「おいおい、また爆発しねぇよな」
とは言いつつ手に取り素振りをする
「それはショックだな。今回も理論的に完璧だ」
「だといいがな」
試しにスクリーチは起動してみる。なるほど、今回は本当に大丈夫そうだ
「...4日はかかる。ウェーブに報告しておけ」
「ロジック、お前がやれよ」
「私は忙しい。報告ついでに溶液のタレットコアを持って来てくれ。場所はわかるだろスクリーチ」
「だからなんで私なんだ!」
「それが論理的だからだ」
折れたスクリーチスクリーチはぶつくさ言いながら部屋をあとにした

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世にも不思議な人々⑦ 彼女らにも名前を

少女1「こんにちはー…」
キタ「おお、いらっしゃい。待ってたよー」
オータロー「あれ、確か……」
ラモス「あれだ。この間間違えて入って来た奴。……と、もう一人いるな」
少女1「こちら、私のお友達です。彼女も能力者なんですよ」
少女2「………」ペコリ
キタ「ああ、喋れないのか」
少女2『でも、こうやって会話できます。こちらからの一方通行ですけど』
キタ「へえ。面白い能力だ」
オータロー「え、何があった?」
ラモス「雑談はここまでにして話進めんぞ。今回はお前らに名前をつけようと思う」
キタ「つけるの僕だけどな。で、君、能力はどんなの?」
少女1「私のは、『メトロポリタン美術館』の能力で……」
少女1の能力『良イ?私ノ言ウ通リニ説明スルノヨ?』
少女1「えーっと………。『私ができると心の底から信じたことなら、何でもできる』、です」
キタ「ありがとう。そうだな……リータ。リータでどうだ?」
リータ「分かりました。それで大丈夫です」
少女2『ねえ、私は?』
キタ「そうだったね。何て曲なんだい?」
少女2『みんなのうたで、初めて流れたボカロ曲の「少年と魔法のロボット」です』
キタ「OK。じゃあ…、マホ。これで良い?」
マホ『はい!ありがとうございます!』
ラモス「案外とあっさり終わったな。何か話題ないか?」
オータロー「そうだな。今日来るとき見た変な奴の話とか?」
キタ「どんなの?」
オータロー「この暑いのに、コート着てフード被って歩いてた。流石に袖まくりはしてたけど」
マホ『えっと、不審者だね、ねぇリータ』
リータ「そうだね、マホちゃん。不審者だ」
キタ「不審者だね」
ラモス「不審者だな」
オータロー「これは新キャラか?」
キタ「真相はまた今度な。今日はもうお終い。解散!」

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世にも不思議な人々⑥ 彼らとはまた別の人たち

私の住む街は、都会と言うほど発展している訳では無いですが、田舎と言うほど未開でもない、近くの都市のベッドタウンです。
子供の遊び場はもっぱら、駅近くのショッピングモールか、噴水のある大きな公園。気候は温暖で治安も良く、人々はみんな優しい、そんな平和な街です。地元であるのを差し引いてもかなり良い所だと思います。
この間、男の子が二人、とんでもないスピードで追いかけっこしているを見ましたが、特に変わったところもない所です。
しかし、事件は無くても事故はあるようで、目の前で私と同じくらいの歳と思われる女の子が、トラックに轢かれそうになっているところに遭遇してしまいました。何とか助けられないかと考えていると、頭の中に声が聞こえてきました。
『ネェ貴女、願イガアルデショウ?』
(はい?ああ、はい。あの子を助けたいです。けどここからじゃ間に合わない……)
『大丈夫。私ノ力ヲ貸シテアゲル』
(力?)
『イメージシテ。貴女以外ノ全テノ時間ガ止マッテ、貴女ダケガ自由ニ動ケルノ』
三日前に読んだ漫画に、時間を止める能力者が登場していたので、それは簡単でした。ちなみに私は、少年漫画も好きです。
『イメージシタラ、後ハ信ジテ。貴女ニハソレガデキルト』
こんな不思議な事は中々無いものですから、すんなり信じてしまいました。すると、頭の中に聞き覚えのある楽しげなメロディが聞こえてきて周りのあらゆるものが止まりました。
そして件の女の子を歩道まで引きずり、これで安全とため息を吐いた瞬間、また周りは動き出しました。
『ありがとうございます。あなたが助けてくれたんですよね?』
「うん。……あれ?」
助けてあげた彼女の声は、さっきの声みたいに頭の中に直接聞こえてきました。
「……どういうこと……?」
『あなたも能力者なんでしょ?私にも力があるんだけど、頭に聞こえる曲は、NHKみんなのうたで初めて放送されたボカロ曲、「少年と魔法のロボット」。能力は、自分から相手への一方通行のテレパシー。あなたはいったいどんな能力なの?気付いたら歩道に瞬間移動してたけど』
「えーっと、私の能力は…」
『貴女ノ能力ハ、自分ガデキルト信ジタコトヲ現実二デキル能力ヨ』
「できると思えばできる能力……?」
『アハハ、何それ!』
彼女は障害で話せないんだとか。ちなみにお友達になりました。