LOST MEMORIES CⅩⅠ
混乱する瑛瑠。全く状況が飲み込めない。
「え、あの、これって」
「左手の薬指は心臓に直結している。その指輪が、きっと君を守ってくれる 」
瑛瑠に最後まで言わせずに英人は言う。
「おかしいと思わなかったか?君だけ体調が悪くなるなんて。僕が何型かは知っているだろ?」
たしかに、ウィッチもヴァンパイアも同じ特殊型である。てっきり、瑛瑠へ向けられたものだからだと早合点してしまっていたが、あの様子を見ると英人への嫉妬心も少なからずあったように見えた。英人が望の力の影響を受けてもおかしくなかったのに。
「それが守ってくれていた。」
思い当たるのはひとつしかない。左手を翳しながら聞く。
「まさか、随身具ですか?」
「ああ。」
瑛瑠はふと考える。
「……ちょっと待ってください。
英人さん、成人してらっしゃるんですか!?」