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〜二人の秘密〜長文なので時間があるときに読んで下さると嬉しいです!

私はいつもの窓辺で歌を口ずさんでいた。

“なんの歌?”
先生と一緒に来たアルが答える。
「教えない(笑)。」
『教えてあげてもいいんじゃないか(笑)?』
先生は笑いながら隣に座る。
アルも座ろうとしたので引き止める。
「待って、先生の隣は私!!って言うことは私が真ん中!!」
“え〜、だめなの?”
「そりゃそうでしょ?ここまで来るのに先生のこと、独り占めしてたんだから。」
『まぁまぁ(笑)、アルは何人かの生徒に話しかかられてて、私は先に歩いていたよ?』
「それはそれで腹立つからだめなの!」
“どこが!?腹立つ要素あった??”
「先生よりモテてる。」
私がそう言ったとき、先生は吹き出して笑った。

「先生?」
『あ〜、ごめんごめん。君たち、仲良くなったな(笑)。』
「どこが!?」
『喧嘩するほど仲が良いとか言うだろ(笑)?』
“確かに言いますけど……。”
「なんかさ、今日はただ、3人でいちゃいちゃしてるだけじゃない?(笑)」
“はっ?いちゃいちゃ?”
「そう。先生を二人が取り合う三角関係?的なの(笑)。」
『確かに、ありそうだ(笑)。』
「まぁ、本当にアルが嫌いなわけじゃないの。」
『私はわかっているよ。』
「さすが先生(笑)。」
“なんか、僕が負ける三角関係のパターンですね。”
私と先生は、しょんぼりしたアルを見て笑った。

私達は同級生のようだった。
そして意地悪な事を言いながらもお互いの事を思い合っていた。
私は先生とアルになんの歌を歌っていたのか教えると、続きを歌うことにした。

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〜二人の秘密〜長文なので時間があるときに読んで下さると嬉しいです!

いつもの窓辺に、今日は横向きで体操座りをして、顔を埋めて座っていた。
『何だ?今日はそんなに場所とって座って。何かあったか?』
「いや、何か調子悪いんだよね(笑)。」
先生の方を向いて笑ったとき先生の顔がすぐ近くにあった。

私が驚いていると、足の三角形になっている所に腕を通し、背中に手を当てるとそのまま持ち上げた。
『このまま連行する。』
「ちょっ、ちょっと待って!そういう意味の調子悪いじゃないから!あと下ろして!!」
『じゃあ、どういう意味の調子悪いだ?』
先生は下ろさずに答える。
「下ろしてくれたら話する!下ろして!!」
『しょうがないな〜。』
先生は、私の足を廊下側に向けて窓辺に座らせると、隣に腰掛ける。

「調子悪いっていうかね、ちょっと人間関係?に疲れただけよ。」
『それは大丈夫な方の調子悪いか?』
「うん、そう。大丈夫な方の調子悪い(笑)。まぁ、教師に対する方の悩みだから、毎日会うわけじゃないし。」
『本当に大丈夫か?とりあえず熱はないみたいだな。』
先生はおでこに手を当てて自分の体温と比べる。

「だから言ったでしょ(笑)?そっちの調子悪いじゃないんだってば。あっ、あと本当に大丈夫だよ?私には先生がいる。アルだっているしね(笑)。」
私は笑いながらあくびを1つする。

『何かあったら私に相談しなさい。必ず。』
「わかってるよ。だから今も相談したでしょ(笑)?」
私が笑うと、遠くからアルが歩いてくるのが見えた。
「昨日、深夜までテレビ見てたから、めっちゃ眠い(笑)。」
『君はそういうとこあるからな(笑)。』
「ほら、アルが来るからいつも通りね(笑)!!」
私はニコッと笑う。

先生は頭をぽんぽんするといつも通り、窓辺に深く腰掛けた。

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今日の1時間は自習になり、アルが自習監督として教室に来ていた。
20分が経った頃、微かに爆発音が廊下の方(いや先生の部屋だろう)から聞こえた。
アルもその音に気づいたらしく、私と目を合わせた。

「先生、トイレ、行っていいですか?」
授業が始まって20分、欠席にならない事を確認し、手をあげて聞く。
“あっ、もちろん。自習なので、どうぞ。”
アルともう一度目が合ったのでウィンクをする。
先生の部屋に行ってくると言う意味だったがわからなかったらしい。
私はさぁ?わかんない。というジェスチャーをして先生の部屋へと急いだ。

先生の部屋へ行くと、間髪入れずに扉を開けた。
「先生!大丈夫!?」
煙が充満していたが廊下に流れると困るので扉を閉める。
『今、授業中だろ!ゴホッ』
「アルの自習だから。うわっこれヒドい。ゴホッ」
私は手探りで窓を開けると、次に先生を探す。
先生の手に触れたので、ギュッと握る。
『ん?何だ?』
「生きてるか確認。窓開けたから少し待ってよ。」
『あぁ。ありがとう。』

5分ほど経つと、ほぼ完全に煙がなくなったので状況を把握する。
「割れたの鍋だけ?」
『あぁ、そうみたいだな。』
「よし、あと20分あるからさっさと片付けよ!」
私は雑巾を2枚持ってきて先生に渡す。
『ありがとう。』
「っていうか先生、GW明けて、授業も始まってんのに、薬学の研究してんの?」
『あぁ。失敗するとは思ってなかったんだよ。』
先生と私は机や床にこぼれた液体の薬を拭いていく。
『きれいになったな。』
「うん!後は鍋の破片集めて終わり!」
そう言うと、私達は1つ1つ丁寧に集める。

『終わった。』
そう言った先生の指から血が出ていた。
「先生!破片で指切ってるっ!!!」
『ん?あぁ、なんてことない。』
「なんてことないじゃない!座りなさい!!」
私は救急箱を持ってきて、簡単に治療する。

「先生はいっつも無茶ばっかり。これ以上の無茶はしないで?」
『あぁ。ありがとう(笑)。』
先生はニコッと笑う。
「あっ、あと少しで授業終わるから行くね!アルが大変なことになる(笑)!」
私は駆け出す。
『なぁ、ありがとう。』
私が扉を開けたとき先生は、そう言った。
私は振り返り微笑むと、教室まで走った。

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〜二人の秘密〜長文なので時間があるときに読んで下さると嬉しいです!

廊下で歩いている先生を見つけると、そっと近づいて後ろからハグをする。

「先生!!」
『君か…。心臓止まったらどうするつもりだ?』
「あっ、びっくりしたんだ(笑)。大丈夫!!私が驚かせて死んじゃった人、まだ見たことないから!!」
そう言いながら、ピースを差し出す。

『今日はなんだ?用事か?』
「急なんだけどね、先生の誕生日っていつ??」
『本当に急だな(笑)。』
「いや、聞いてないな〜って思って。」
『知りたいか?』
「うん!知りたい!!」
『5月2日。』
「ふむふむ、5月2日ね!………って過ぎてんじゃん!!」
私はカレンダーに誕生日を記入しながら言う。

『だって聞かれなかった。』
「うん、聞いてない。でも教えてよ!!祝ってくれって言ってよ!!!」
『祝ってくれって言うのは恥ずかしい。』
私は先生の頬を少しつねる。
「何恥ずかしがってんだよ(笑)!」
『でも、今教えただろ?』
私は先生の頬から手を離す。
「確かに。じゃあ、今日のところは許す(笑)。」
私はニコッと笑う。

「ねぇ、今日ゴールデンウィーク最後だしさ、今からケーキ作らない??」
『材料はどうするんだ?』
「知ってる?今日、アルが帰ってくるんだよ?」
私はイタズラな顔をして笑う。
「あと1秒したら来る。」
“ただいま帰りました!!”
アルは私の向いていた方向、つまり先生の後ろから声をかける。

『知ってたな?』
「うん、知ってた(笑)。」
“なんの話ですか?”
「今からアルをパシるって言う話。」
“え?”
戸惑ったアルを見つめて続ける。
「先生の誕生日ケーキ作ります!私と先生は、先生の部屋で道具の準備、アルは、ここにないもの買ってきて!!」
“誕生日だったんですか!?”
アルは先生にそう聞くと、私に材料を聞いて校舎を出た。
アルには申し訳ないなと思いながら、先生の部屋で道具の準備を進めた。

アルが帰ってくると、私達はチョコレートケーキを手作りした。
また来月でも手作りした何かをプレゼントできたらなと、先生の楽しそうな横顔を見ながら思った。

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〜二人の秘密〜長文なので時間があるときに読んで下さると嬉しいです!

今日も生徒が全くいない。
少し残っていた生徒もいい天気だから遊びに行ったのだろう。
そんな事を考えながら、いつもの窓辺から中庭を眺めていた。
すると、下から先生の声がした。

『お〜い、いるんだろう?』
「ん〜??いるよ〜!!」
『ちょっと降りといで。』
「待ってて〜。」
下に降りると、先生は背をこちらに向けて生き物を触っていた。
馬と鷲が合体したような生き物だ。

「先生、その子は…?」
『おぉ、来たか。あ、ちょっと待て。一礼しろ。』
「普通でいいの?」
私は授業の号令のような例をする。

『さぁ、おいで。』
先生はそう言うと私の手を生き物の顔に触れさせる。
「この子どうしたの?」
『ヒッポグリフ。時々、バレないように遊びに来るんだ。』
「ヒッポグリフってほんとにいたんだ。」
『こっちでどういう話になってるのか知らんが、本物だ。』
「こっちの世界では、礼儀正しくしないと怒られる、グリフォンと雌馬?の間に誕生した伝説の動物になってるよ。あってるかわかんないけど。確か。」
『あぁ。ほとんどあってる。不思議だな(笑)。』
「先生みたいな魔法使いさんが詳しく書き変えたのかな(笑)??」
私はヒッポグリフを撫でながら答える。

『乗って見るか??』
「えっ?見られたらまずいんじゃないの?」
先生は私を持ち上げるとヒッポグリフの背中に乗せる。
『魔法で姿を消せばいいだろう(笑)?』
先生はイタズラに笑うと私の後ろにまたがる。
ヒッポグリフは駆け出すと大きな羽で羽ばたいた。

風と一つになったような感覚が心地よかった。

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〜二人の秘密〜長文なので時間があるときに読んで下さると嬉しいです。

ゴールデンウィーク中盤、実家に帰ったり、遊びに出ている生徒が多く、いつもより静かな窓辺で本を読んでいた。

『お〜、珍しい。なんの本だ??』
「お〜、先生!何の本でしょう?」
私は質問を質問で返した。
先生は少し考えると両手を挙げる。

『降参だ(笑)。』
ニコッと笑うと隣に座る。
「魔法使いのお話(笑)。こっちの世界の人が考えてる魔法界の物語だよ。」
私は栞を挟むと本を閉じる。
『面白いか??』
「ん〜、私は本物の魔法使いを知ってるから変な感じ(笑)!」
『そうだな(笑)、君は魔法が本当にあるという事を知っている。』
「先生の魔法がキレイって事も知ってる(笑)。」
私は本を落とさないよう横に置く。

『ゴールデンウィークも半ばだな。』
先生はふと空を見て呟く。
「寂しい?」
『寂しくはないが、休みが一番だ(笑)。』
「アルもこの休み使って実家帰ったもんね(笑)。」
『休みが長いとなんでもできるだろう?』
「うん、先生も魔法の研究やりやすいしね(笑)。」
『だな(笑)。また手伝ってくれ。』
先生は優しく笑う。
「え〜。先生の魔法、きれいだからいいよ。」
私は窓から立ち上がり背伸びをする。

「アル、お土産買ってきてくれるかな〜?」
『期待しとこうか(笑)。』
先生は可愛らしく笑うと立ち上がる。
『今日は風が強くて寒いから、部屋で話そう。ついでにアルに手紙を書けばいい(笑)。』
私は振り返る。
「なんて書くの?」
『決まってるだろ?“お土産待ってる”だ(笑)。』
先生はいたずらに笑う。
「何それ(笑)、可愛すぎかよ(笑)!!」

私達は誰もいない寮の談話室でアルに手紙を書いた。
もちろん、最後に“お土産待ってる”と付け加えて。

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〜二人の秘密〜

今日は遠足で動物園に来ていた。
「おっ、先生見つけた!」
私は本部から抜け出してきた先生を見つけ出す。

「もう本部にいなくていいの?」
『あぁ。私だって周る権利がある。それに、問題が起こらなければ私も周れる(笑)。』
先生はニコッと笑う。
『さぁ、一緒に周ろう。』
「うん!今日はアルもいないしね(笑)。」
『お土産買って帰ろうか(笑)?』
「そうだね、きっと今頃悲しんでるよ(笑)。」
私はそう言いながら歩き出す。

『君は私と居るところを見られても恥ずかしくないのか?』
「ん?いきなり何??」
『私は嫌われものだし、せっかくの遠足を私と周るなんて勿体なくないか?』
「ん?何言ってるかわかんない。私は先生が好き。それだけで良くない??うん。それだけでいいよね?先生。」
『強引だな(笑)』
先生は嬉しそうに、でも恥ずかしそうに笑う。

「強引に決まってるでしょ(笑)?ほら、ライオンだよ?可愛くない??」
『あぁ。可愛い。』
先生は写真を撮りながら言う。

「先生もさ、同じくらい可愛いよ?」
『なんだそれ(笑)?』
「も〜、結構本気なんだけどな〜(笑)。ほら、私、蛇見に行きたい。」
『蛇はあっちだな。』
「先生。私は先生の一番いいとこ知ってんだ。」
『え?』
「あっ、言わないけど。でも、先生と居るとこ見られても恥ずかしくないよ。」
私は先生を見てニコッと笑うと先生が指差した方へ歩き出す。
先生の横に並ぶと、私は先生の横顔写真を撮りながらまた一つ、先生の事を愛おしく思っていた。

そして、アルへのお土産に、3つのお揃いマグカップを買って帰った。

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〜二人の秘密〜

遠足の準備をするため、部屋にこもっているとノック音が聞こえた。
「は〜い!」
返事をすると先生が顔を出す。

『入ってもいいか?』
「お〜、先生。いいよ〜!」
『何してるんだ?』
「3日後?の遠足の準備(笑)。」
『ちょっと早すぎないか(笑)?』
「うん、だいぶ早いよね(笑)。…あれ、珍しくアルいないんだね。」
『寂しいか?』
「全然。あっ、失礼か(笑)。寂しくないというか、最近は先生と二人きりで話せなかったから良かった(笑)。」
先生は投げてあった雨具を取って渡す。

『雨、降らないといいな。』
「うん、そだね。先生は?遠足来るの?」
『あぁ。生徒監視役だな(笑)。』
先生は笑うと、今度はレジャーシートとカメラを取る。
「さぁ、準備完璧だと思うな〜!」
私はリュックのファスナーを閉める。

『何かあったら、私には言えよ?』
「ん。わかってるよ(笑)!!」
『じゃあ、いつものとこ行くか?』
「うん!あっ、その前に、先生も何かあったら言ってね?」

私達は新たに二人で約束をした。
いつもの窓辺に行くと、アルが座っていたので後ろから驚かせる。
先生はそんな私達を見て遠くから笑って眺めていた。
私は先生の横に立つと手を引いて、アルの座る窓辺へと走った。

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〜二人の秘密〜長文なので時間がある時に読んで下さると嬉しいです。

私は廊下を歩いていたアルを捕まえる。
「アル、おはよう。」
“ん?まだおはようなのか?”
「おはようのほうが言いやすいの!」
私はそう言うとアルの手を取り駆け出す。
“どこ行くの?”
「勘違いしないでよね!」
“いや、どこ行くの!?”

私は先生の部屋の前で止まるとノックする。
『は〜い。』
先生の返事を確認すると、扉から顔だけを出す。
「先生、今、暇?」
『おう。入っておいで。』
「今日はアルも連れてきた。面倒くさかった。」
私とアルは先生の部屋へ入る。
“せめてどこに行くかだけは教えてくれよ。”
「そうね〜。」
私は少しそっけない返事をすると、先生に耳打ちをする。
そして、私と先生はアルを見てニヤリと笑う。

“なんですか……?”
「『魔法見せ』」「て」『ろ』
私達は語尾が違ったことに笑う。
「先生のやつ、もう命令じゃん(笑)!」
『これくらいがちょうどいいだろ(笑)?』
“ちょうど良くないですよ〜!!嫌ですっ!”
「え〜、この間、見せてくれるって言ったのに〜!」
“そもそもこんな所で魔法を使ったらいけないんだ。”
『私は彼女に何度も魔法を見せてる。』
「爆発させた事もないし、私も手伝った!!」
『こっちの世界で使ったらいけないこともないし、この部屋は誰も来ないし、彼女は誰にも話さない。』
「ほら、先生もここまで行ってるんだからさ。」
“う〜。”
『私達の勝だな(笑)。逃げられないぞ(笑)。』
先生はイタズラに笑う。

3人で準備をすると、アルは先生と同じ様に魔法の薬学を見せたくれた。
先生の魔法のほうが綺麗だっていうのは私だけの秘密。

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〜二人の秘密〜長文なので時間がある時に読んで下さると嬉しいです。

今日はいつもの窓辺で季節の変わり目の風を楽しんでいた。
“やぁ。”
アルの声と二人分の足音がしたので振り返る。

「え〜?アルも来たの〜??」
『嫌だったか?』
アルの代わりに先生が問う。
「だって、私と先生座るだけでもう入れないっ!!」
『入れそうだぞ?』
そう言うと、先生は隣に座ってアルを招く。

「アル、待って!先生がまん……いや、私が真ん中!!!」
“さぁ、座ってもいいかい?”
「うん、良くないけど良いよ!」
『どっちなんだよ(笑)。アル、座るといい。』
“隣に失礼します(笑)。”
アルはニコッと笑う。

「二人の秘密の場所だったのに〜!」
私はアルにほっぺを膨らませて見せる。
“それは、それは。すみませんでした(笑)。”
アルが笑うと、先生は私の頭に手をのせる。
『まぁいいだろう?私の部屋も知っているし、授業だってあるんだ。』
「え〜。…うん。わかった。」
“素直だな〜(笑)”
「ムっ!」
私はアルを一瞬、怒った顔で見る。
そして、ニコッと笑う。

『今日は何してたんだ?』
「季節の変わり目の風の匂いを楽しんでた〜。」
『君はそう言うの好きだな(笑)。』
「次はきっと雨の匂いだと思うな〜(笑)。…あっ、アルは?こういうの好き?」
“そうだな〜。どっちかと言うと好き。”
「ふ〜ん。」
『興味なさそうだな(笑)。』
「あるよ、多分(笑)。あるから聞いた。」
“少しは興味あるみたいで良かった。”
私は少し先生寄りに座る。
「なんかアル、嫌(笑)。」
私はイタズラに笑う。
『また今度、アルが魔法を見せてくれるよ(笑)。』
先生は優しく、朗らかに笑う。
“え〜、私がするんですか〜!?”

私と先生はアルを見て笑った。
そして、風の匂いで季節の変わり目を感じとった。