やさしいきみが これ以上傷つかないように そばにいたかったのに 今日も月の向こうを眺めてる
絶望を溶かし煌めく夜のカクテル 宵の明星と杯かわし甲高い音を響かせる まわるまわるまわってゆく 地球の上で踊る 落ちて落ちて落ちてゆく 流れ星の行先は 朦朧とした視界と動かない頭 今日で終わる世界を夢みて 眠りにつくのです 噎せ返るようにな金木犀の香り 瞬く街頭と商店街の共鳴音に片頭痛 まわるまわるまわってゆく 落ち葉と共に踊る 沈んで沈んで沈んでゆく あと少しだけと もう少しだけと繰り返す この延命措置にいつまで 騙されてくれますでしょうか ゆるりゆるり 月とおわかれの時間です
喉の奥で空気が固まって焦るように吐き出した言葉は 浮ついていて私の知る響きではなかった ズレていく呼吸を戻そうにも 正解はとうの昔に見失っていたようです 歪んでいく視界に心地良さなんて感じて さっきのことですら思い出せなくなって 落ちていくことへの抗いの意味を見失って 隙間だらけの私の心に木枯らしが駆け抜けた 秋ですね、冬眠の準備を始めましょう。
誰の目にも止まらぬような 静かに佇んだ言葉 秋の風が吹いて 名残の風鈴がちりん そう遠くない未来に 別れというものがやってくるような気がして 告げなければいけないような気がして きっとその日に わたしはわたしで居られなくなるのでしょう 流されゆく世界の片隅で 私の言葉に目をとめた貴方も この雨に乗せてどうかお忘れください
君とこの代わり映えのない日々を重ねてゆきたいと思うのです。 分かち合いたいと思うのです。 あい、してる。 口に出せないから空気に溶け込ませてお届けです。
消えつつある柔らかな灯火に 抗う必要も危惧する必要もないのかもしれないけど 私の青春の最後の1ページが閉じられていくようで 少し寂しさを感じている抗いの言葉を ここに置いていきましょうか。 緩やかに落ちていくことばと共に 君がいたことすら消えてしまわないことを祈りつつ。
陰に隠れし君のうた そっと目を閉じて春の風 光の如く舞っては 自分自身の期待と闘っている 気づいてと気づかないでの 曖昧な狭間を揺れ動き 今日も今日とて 偽りの花を咲かす 影に隠した君のうた ふっと目から零れた春の雨
小さなさざなみ引き連れて春がやってくる
はつこい、と呼ぶには遅すぎて あいしてる、と伝えるには曖昧すぎて とおいとおい君を想う どこかで笑っていてくれれば どこかでまたすれ違えたら その時は、そのときはきっとまた。 もう、君が陰で泣かなくていいように もう、君が造花を愛でなくていいように ひとつになれなかった未来を どうしようもないこの世界を 少し、すこしだけ恨んでまた。 歩いた先に君たちの未来がありますように。 祈るのは勝手で自由なのです。
この世は全ての人達により支えられている 今日も生きてこれました あなたのお蔭です。有り難うございます お疲れ様でした