どうすればいいかな? どうにもならないって 解ってるくせして嘆く 道端に咲く白き紫陽花 萎れた茶色が浮き彫り どうすればいいかな? そのままでいいんだよ わたしは教えてあげる 紫陽花に言うフリして
こんなに近くにいるのに いたのに こころの声は聞かせてくれないね、 自分の言葉がどんどん綺麗事みたいになるのがこわいよ あなたにだけは、僕のほんとうよ届け あなたが絶対に行かないキッザニアになりたい
昨日の先生のことばが 胸にざらざらと残って
もう一年ほど会話をしていない そんなヒトを好きでいていいの そのヒトのどこが好きなんだい 全部!とにかく大好き!なんて 曖昧模糊なことばで濁さないで 意地になっちゃってるのかしら 自身を否定したくないんだろう たくさんの質問をぶつけたって 結局は全部!とにかく大好き! 案外好きってそんなもんだから
君じゃない誰かが満たしてくれて 僕はひとときの幸せを噛みしめる 君じゃなくてもいいのかもと疑問 それなのに君はずっと僕の特別で 君じゃない誰かに満たされたとき たまらない快感を得られるくせに 君のことが頭から離れないなんて 厄介だよ、ねぇ、居なくなってよ 今日も君じゃない誰かで満たした 今日も君じゃなきゃ嫌だと嘆いた
明日が休日だとわかってたべるドーナツの甘さくらくら 声をかけてくれたこと、わたしを見つけてくれたこと それもこれも 月曜日になったら忘れてしまっているのでしょう 歯とか夢とか磨いたら、もう覚えていないのでしょう
うしろで柔らかな匂い わたしは知っている この甘みのもとを 思わず振り返る ほらね、居た ぱっちりと 合うのは きっと 運命 だけど 逸らして 照れわらい ほらね、もう また好きになる その香りも表情も 全部独り占めしたい 欲望は匂いに融かして
わたしの存在証明 わたしの生命維持 わたしの為の言葉 唯一の心の交わり
見せかけの笑顔だけで 何となくの魔法だけで おいちくなったよって あかちゃんなご主人様 心の中であっかんべー だけど悪くないのかも 笑顔で誰かが幸せなら なーんてあっかんべー
いつもの喫茶店で いつものブラック 心のなかはグレー お待たせしました 運ばれたコーヒー 覗き込んだマルに 映ったのは私の瞳 揺らいでゆがんで 君の上腕二頭筋が 浮かんできちゃう 一気に飲み干すと 口のなか広がる苦 駄目だよ、ダメよ 隣を見たでしょう ときめきを溶かす 空のカップのなか マドラーまぜまぜ
わたしは右腕を掻き毟って 心身を必死に落ち着かせて 今をずっと生きてるんだよ 戻れない過去を振りかえり 起こらない未来に思い馳せ 泣きながらでも生きてんの
カチカチカチリチリリ 火を点けてはすぐ消す 料理のためではなくて まして火遊びでもない ただ燃えたらいいのに そう思っちゃっただけ きみとのすべての記憶 ウシガエルに似てるね カチカチカチリチリリ 何度聴いても解らない きみの感性が好きだよ
「なるちゃんの彼女だ」 って言われたときの複雑 わたしは勿論嬉しいけど わたしの為でしかなくて またあなたに迷惑かけた 勝手に依存して執着して 周りだけガッチリ固めて 中心に位置するあなたは ずっとドロドロのまんま
今日も笑顔で呪文を唱えたら みんなも笑顔になっちゃうね 何の効力ももたない呪文だけ 唱えていれば幸せなんだって わたしの胸とご主人様の胸が 軋む音がいつもするけれども 正反対の音だって気づいてね
廊下にいても教室にいても 誰かの声が飛び交っていて わたしの声は取り残された 誰かの笑い声が怖いんだよ 誰かの囁き声が嫌なんだよ 音に溢れたここにはきっと わたしの世界なんて無くて
理解し難いだろう考え方を わかってもらおうだなんて そんな傲慢は存在しないよ 自分を自分で傷つけたなら 少しは笑いに変換できるね そう言ったぼくは笑えたか ぬくもりを求めているのに きみの体温は鬱陶しかった
もうしばらくの間 あなたに会えていなかった どんどん闇に沈んでいった まだ宵の時間だというのに 夜は来てなどいなかった これ以上落ちるの? もう十分苦しいよ あなたにとっては私なんて そういえばそんな人もいた って感じでしょう? 私もそうならこんな闇には いるはずがないよ どこに行ったら息ができるの 急に会えなくなるなんて あまりにも残酷だ はやく会いたいよ 落ち着くっていつ? 電話したら迷惑だよね でもね私も したいのかしたくないのか どっちだろうね
今日も生きててよかったって 明日も生きようと思えたって 全部ぜんぶ君のお陰なんだよ
学校帰り川沿いをふたり 並んでふざけて駄弁って 躓いたら靴紐がほどけた 結んであげる、って君が いいよいいよ、って僕が お構いなしにリボン結び はい、できた!と満足げ 夕日を浴びて染まるのは リボンと僕の頬なのかな
京都に旅行へ行った 恋人でもないきみと △ ふたりきりの時間は 静かにながれてゆく ▽ ぼくらあくまで友人 ずっとそれでいっか △ そう言えるほどぼく もう子供じゃないよ ▽ 頬張る八ツ橋が口に まだ残るうちに接吻 △ 羞恥心は餡子で溶け 甘さはニッキで抑え ▽ 驚いたきみの瞳孔は ブラックホールかな ▲ ぼくには解らぬ領域 そんな世界が愛しい ▼ 無意識に握った両手 今夜はもう解かない ▲ 京都にぼくときみと ブラックホールだけ
うまくいかない日々を呪う 運のない己の人生を淘汰し ことばに残して心に刻んで いつか報われる日を信じて 涙をこぼすのはベッドだけ 味のしない冷凍食品食べて わたしの気持ちも冷凍保存 いっそ真っ白カーディガン 赤く紅く染めてしまいたい
春を折り畳んで 木漏れ日で固結び 体感時間はセツナ 泡沫を食むトワ 受理されなかった遺失物届 紙飛行機にして君に届け
「私が必ずレスをする」という企画に参加してくださった皆様、ありがとうございました。気づいたら「レス333」が週間人気タグランキングで1位を取っていました。スクショしました。 ご期待に沿えたかは分かりませんが、私なりに精一杯詩を書かせていただきました。お楽しみいただけていれば幸いです。 またいつかふらっと現れるかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。 ※レス333はあくまで5/5,23:59までの投稿作品にレスをするものですのでこれ以降の投稿は受け付けません※
深い深い海の底 そこは闇ではなく むしろ光であること いつか貴方に伝えたい だけど今はお口チャック クマノミに聞かれたくない 遥かとおい彼方 ここは闇ではなく 確かな光があること いつか貴女に教えたい もしも転生出来るならば 岩石に聞かれて苦笑された
届くことは無き一通の手紙 色褪せぬお菓子の箱の装飾 気持ちが詰まりすぎた日記 英語のノートのコメント欄 排出できなかった言葉たち 体言止めを独り撫でつけて 全部ぜんぶ抱き締めたから 大丈夫だよ、根拠無き呟き
ニンゲンは平気で指紋をつける おまけに爪をたててカリカリと 「何でこのテープ剥げないの」 アタシとこのコの愛を知らない 平凡なニンゲンの台詞は飽きた (触れたらもう戻れないわよ) アタシの声が聞こえぬニンゲン アンタも大人な恋をしてみなよ 抱き合えばもう離れられないの
いつかのテントウムシの台詞 「虹にのぼってみたいんだ」 おれは今でもわらっちまうぜ んなこと出来るわけないだろ 好かれてるからってその自信 「本当はおれものぼりたい」 とげとげの嫌われたおれには 冗談でも言えるはずがないさ 皆の憧れを壊せるほどの度胸 持ち合わせてたら苦労しない
馬が走る 「何か」を探し求めて、ただ走る 満開の桜を見ながら 美しい湖の横を 果てしなく広い草原を 険しい雪山を 探し求めている「何か」がはっきり分からない それでも馬は走り続けている ずっとずっとずっと…
モノの名前をふたつ捧げてください 例えば、フライパンと目玉焼きとか ぬいぐるみとクローゼットなどなど 得意の妄想力でそのふたつの物体の ストーリーを好き勝手考えたいです 意味不明な企画ですが好きな食べ物 とかでも構わないのでレスください
わたしの瞳があなたを捕らえ あなたの瞳はわたしを捉える 数秒間の沈黙と変わらぬ歩調 それでいいの?と鳴るは警鐘 枯渇した喉の隙を縫うは言葉 地面を這うような低い声帯は それでも確かにあなたへ届き 視界から消える瞬間にエコー 振り返りたい衝動を押し殺し カーディガンの赤色を脳裏に