君は一体…
完璧な犯行だったはずだ…
君を恋に落とすための策は全て上手くいっていた
全て1人で行い、僕の行動がバレる要素は限りなく抑えた。どこにも僕がやったなんて証拠も残さなかったはずだ、なのにどうして…?
裏垢を作り、ネ友を偽って君の友達から情報を得てそれもバレないように使い、君にアプローチをかける。君の反応が良くなるのがメールの文面でもわかった程だ。
疑われる余地はなかったはず…
「バカだなぁ、そんなものすぐにわかるよ、
不可能なものを全て取り除いて残ったものがどんなに信じられなくてもそれが真実なんだ、
“あなたが私のことを好き”
それ以外の全てをあなたが削ぎ落としてくれた
それだけさ」
「君は一体、何者なんだい?」
「あなたを好きなあなた専門の探偵さ」