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LINkerWorld LINearWaltz 〈設定〉 その2

その1の続き。

・リニアーワルツ Linear-waltz
ディソーダー対策のための兵器・ジェミニを使いこなせる人工の存在。
見た目こそは10代のヒトのようだが、どのようにして生み出されるかは異界開発機構上層部の機密事項だという。
少年少女のような見た目ながら高い身体能力と自然治癒能力(傷の治りが速い程度)、そして英語の“形容詞”からつけられた名前を持ち、不老難死である(ただし食事や睡眠は必要だし、定期的なメンテナンスという名の健康診断や心理カウンセリングも欠かせない)。
個体識別のための華やかな見た目や衣装が特徴的で、異界で働き暮らす人々からは英雄視されがち(ただし平時の行動にはだいぶ制限がついている)。
相性のいい2個体で2機一対のジェミニが割り振られ、通常時は分離形態で、そして大型のディソーダーにとどめを刺すときは合体形態でジェミニを使用する。
基本的にリニアーワルツが相性のいい個体を探すためには、異界開発機構上層部が持つ高度なAIによる膨大な組み合わせシミュレーションによって決められる。
しかし上層部が決めた組み合わせでも相性の合わない組み合わせが発生することは多々存在し、逆にシミュレーション上は相性が合わないとされる組み合わせでも行動をともにするうちに戦場で高いパフォーマンスを示すことがかなりある。
ちなみに異界開発機構内部ではリニアーワルツの組み合わせを“ペア”と呼び、リニアーワルツの“ペア”は同デザインのジェミニ起動キーである指輪をはめる。
あと、特定のジェミニとの適合率が非常に高く、例え“ペア”の相手が変わってもそのジェミニを専門で使うリニアーワルツがたまに存在するという(この場合ペアを探す際には特定のジェミニを使用する前提で相手を見つけなければいけないので非常に大変)。
また、リニアーワルツは1つのペアのみで戦うこともあれば、複数のペアで構成される部隊で戦うこともある。
実は太古の昔に異界で繁栄した文明が作り出した人造兵士が元になっている。
人類が異界でディソーダーを発見したころに異界の遺跡で発見された遺物の解析によって製造法がわかり、それを人類が扱いやすいように調整して現在のリニアーワルツとして運用されているそう。
このことを知っているのは異界開発機構上層部の人間のみである。

その3に続く。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 24.ヴァンパイア ①

12月、クリスマスが近づく頃。
すっかり外は寒くなったが、地方の街である寿々谷もクリスマスという一大イベントが迫ったことで、心なしか商店街もショッピングモールも賑わっているように見える。
まぁクリスマス商戦って奴で人々も浮き足立つのは仕方ない事と言えた。
しかしそんな中で、わたしは重い足取りで通っている塾へと向かっている。
…何せ期末テストまであと数日のところまで来てしまって、かなり追い詰められているのだ。
親からは毎週末”友達”と遊んでいるからいけないのよと言われるが、それだけではないとわたしは思う。
今回は学期末テストだし、範囲は広いし、ついでに3年生になるのが近付いているために先生達が気合を入れているのがよくないのだ。
こんな事になるのは仕方ない。
…と、色々考えつつ塾がある寿々谷駅の方へ向かって歩いているわたしだったが、不意に何か視線を感じた。
何だろう、と思って視線を感じる車道向こう側に目を向けるが、特にそちらには誰もいない。
あるのは普段の街並みだけだった。
「気のせいかな」
最近はネロ達と一緒にいるとヴァンピレスに遭遇することが増えているから、彼女かと思ったが多分違うだろう。
わたしはそう思うとまた塾へ向けて足を進めた。