雪がチラつく日本海 闇に一隻の船 ただ1点を進む。僕らが進む 一点は死だ。しかし僕らは どう生きるかを問われている。
叶わないって言われても
私は残り0.0000...........1%の可能性がある限り頑張れる
どんなに辛くても前へ進むための努力をしたあなたを見習って
私だって最後まで諦めない
''脱妥協''
貴方が私の前を走っていたように、いつか私があなたの前を走り、今度は私が貴方を心配できるようになりたい。
ぜんぶ投げ出してしまいたいような、ぜんぶもっていたいような。わかんないから、今日はなにもしないことにした。
ひからなくたっていいって思うから。だから、僕はただ、此処で唄うよ、
真っ白な帰り道
あたしの前を歩く君が口ずさむ歌に
深い意味は無いんだろうなぁ
おっきな背中に雪玉投げた
「好き」
「相沢のこと、ずっと前から好きでした。俺の彼女になってくれませんか?」
金曜日の放課後。
珍しくバレー部の部活がなくて、早く帰れると思っていたら、不意打ち。
靴箱の中にメモが入っていた。
『伝えたいことがあります。テラスに来てください。キムラ』
どきっとするのが自分でもわかった。
木村のことは、前から少し、かっこいいなって思っていた。
サッカーをする姿とか、人が変わったみたいで…
でも、好きとかそういうのはわかんないんだよね…
「あ、木村!」
「相沢!」
テラスにつくとこっちを向いて木村は、ちょっと目をそらした。
そしていまこの状況だ。
「えっと…」
「返事、今じゃなくていいから」
そう言って、走って行った。
足速いんだなぁ…
そんなくだらないことをぼうっと考えてた。
岐路のように見える今も、実のところはどうなんだろうか。
片方の道を選んだとして、選ばなかったもう片方が亡霊のようについて回る。
選択ばかりの人生で、あれかこれかが私の実存。
後悔しないように生きたらなんて、他所で勝手に言っといて。
直感が動かなければ、まともな人生歩めやしないな。
まともに人生歩めやしないな。
(仙台の大学に行くか、京都の大学を受けるか。ずっと悩んでる。期限は日曜。)
『9日目参』
「えーと...いやまぁその。」
「あら、起きていたんですね、みゆりさん。
こんな熱帯夜にじっとしているのは疲れたでしう。
家で話でもしましょうか、今日はいい麦が手に入ったのです。」
もう行きなれた森矢邸。
みゆりの前にコトンと麦茶が置かれた。
「それでは、何から話しましょう。」
P.S.突然ですがこの話は舞台が少ないです。
大体は【佐奈伎大社】【森矢邸】【道】でなにかすれば何とかなります。
これは手抜きじゃ無くて敢えてそうしています。
お察しの人もいるかもしれませんがこれは前作の『ファヴァー魔法図書館』の反省から来ています。
あの話は場所をころころ変えすぎて人を置いて行ってしまったので。
やっぱり読んでもらうなら人に理解される、全体で完結する話を作らないと。
(てかあれだな、まずはこの気が触れてる後書きを何とかしないといけないかもしれない。)
ここに綴られた言葉たちは、
抱きしめたらどんな顔で笑うんだろう。
どんな香りがするのかな。
ああもう
無性に抱きしめたくてたまらない
『9日目弍』
20メートル.........11メートル......5メートル...2メートル.1メートル。
白い影はふわふわと近づいて来る。
近づくにつれそのカタチがハッキリと見えてきた。
やはりみゆりの記憶通りそのカタチはゴーストであった、シーツを被ったような。
ゴーストは近づくとみゆりを無い目でじろじろと見た。
じろじろ、じろじろ、じろじろ。
みゆりは息を殺して気づかれないように逃げられないようにしていた。
どれくらい経っただろうか。
体感ではもう小一時間経っていた。
そんな時、35メートル程度の距離から聞いたことのないコトバが聞こえてきた。
コトバが分からなかったが声は良く知っていた。
それは、風麿の声だった。
気がついたらゴーストは居なくなっていた。
P.S.もうちょい、たぶん。
どんくさい わたしに
なんでだか
きもちわるい
じゃなくて
かわいい
って
言ってくれた
うそでしょう
うん きっとうそ
でも
うそでもいいから
少しだけ
そのことばのなかで ねむらせて
『9日目壱』
ふら...ふら......ふらふら.........。
みゆりの疲れきった体は自然と佐奈伎大社本宮へ向かっていた。
みゆりは余りにも疲れていたのか、その事に気づいていなかった。
文字通り【気がついたら】神社にいた。
また風麿のお世話にならない様に、今日は早く切り上げようとみゆりは始めに思った。
白い影が【ゴースト】か確かめるために。
しかし、みゆりは自身の感覚以上に疲弊していた。
また文字通り【気がついたら】鳥居にもたれ掛かっていた。
その時だ、異変が起こったのは。
気がついたら目の前に白い影が一つ。
みゆりは目を閉じて居たから寝ていると勘違いして近づいて来たのだろう。
P.S.少し続きます。
目が合っちゃうのは私があなたを見てるだけで
声が聞きたくなるのは私があなたの声が好きだからで
会えなくて寂しくなるのはあなたの笑顔が見れないからで
話したくなるのは他の人と喋っていたらいやだからで
あなたの好きな人が知りたいのは不安になるから
で
ドキドキするのは好きだからで
君の手握った指先に
必死に力込めたって
何の意味もないんだよ
お揃いの指輪
選びっこしたマグカップに
恥ずかしがりつつ着てくれた色違いのパジャマ
2人で買った探偵小説
2年かけて覚えたチェスと
付き合ってくれるようになったミュージカル
幾ら共通項を捻出してもね
君は いとも簡単に
それらを捨て去って行くんだよ
揺られる昼下りは
昨夜の夢を舌先で転がす
マシュマロのウサギは
2ミリの愛情
交わす時間は、インスタレーション
やわらかく、溶かしたいと思った
今のこの自分を
認めてしまえば気持ちは楽になるのにな。
でも何か認めてしまえば
自分が自分じゃないような気がするんだ。
単純な世の中で複雑な気持ち。
真っ暗闇にひとりぽつんと
そんなとき 差し込んだ光がひとすじ
光があることよりも先に
その光が君でよかったなんて思う僕は
罰当たりなのだろうか。
冬の海が白かった
寒々とした青に広がる 踏切の音
一車線通行の電車が
並走しているような気分だ
眼鏡越しの空は
いつもより明るかった
決断しよう 踏切が上がっていった
(自分が変われそうな気がします。冬の海は綺麗ですね。)