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LOST MEMORIES CⅡⅩ

少女は少し残念そうにした。しかしすぐに頷いて、またね,と言った。少年はちょっとだけ目を丸くし、またねと返した。
パプリ,と後ろから声がかけられる。
「ママ!」
「さっきの子はお友だち?」
少女はにっこりする。
「うん!エルーナっていうんだって!」
母の表情が少し変わった。
「そう……あの子も……」

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3行ポエム

拝啓、お元気ですか。そちらでの生活はいかがでしょうか。あと何年後かはわかりませんが、必ず、そちらに伺います。俺がここから旅立てば。

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知らない

君は知っているか
夏の日差しの下で
静かに歩みを止めた
1人の老婆の姿を

君は知っているか
大きく息を吸って
それをはくことも忘れそうな
美しい道端の花を

君は知っているか
君が嘆いた汗の粒は
君が手にする文明が
引き出したことを

君は知っているか
僕は知らない
アイツがあんなになるまで
思い詰めていたなんて

君は知っているか
知らないだろうな
世界なんて
知らないことだらけだ

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立ち上がれ、向日葵畑で

今ここで決意表明を
願ってもない大チャンスの襲来に
僕の真上の太陽はドキドキしすぎてアツアツだ
麦わら帽子の背中に虫あみ背負って行進を
ぼくに続けと言わんばかりに凛々しく眉を寄せるから、しょうがないなあ先頭は譲ろう
だから今ここで決意表明を
これから始まるワクワクの正体を僕らは追いかけ続けるのだ
かぶと虫のように捕まえたい
すいかのように食べちゃいたい
時には寝過ごしてラジオ体操行けなかったりアイスを落っことしてどろどろにしてしまったりするけれど
今ここで決意表明を!
始まりを告げるのは太陽でも大人のひとでもない
僕らが追いかけるすべてが最高にキラキラなときなのだ

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アンケート

こんなアンケートがあるとする



「自分は嫌いですか」
この問いがあれば、私は必ず〔はい〕を選ぶ
みんなはどう?

「本心で友達と話せますか」
この問いがあれば、私は必ず〔いいえ〕を選ぶ
みんなはどう?



自分の本心を表現できれば
自分を好きになれますか


私はこのアンケートに問いたい

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三行ポエム(?)

君のお陰で人生が180°変わったよ
へえ じゃあ今は後ろ向きに生きてるんだ
.........。

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LOST MEMORIES CⅩⅨ

同年代の子どもと話すのは、ほぼ初めて。まわりに同じくらいの年の子どもはいなかったから。
「あなたのお兄さんも?」
「僕のは姉ちゃんだけど。」
横の扉の前に立つ。そこには、ヴァンパイアの文字が見てとれる。
「あなたは、ヴァンパイアなの?」
緊張してしまって言葉が出ない。
「どうしてここに来たの?」
今度は少年が、目の前の扉を見つめたまま尋ねてきた。透き通った声だった。
「お兄ちゃんに……」
会いに来た,が繋がらなかった。会えないことは知っていたから、途中で言うのを止めてしまったのだ。
「僕も姉ちゃんに会いに来たんだ。」
ここで少女は悟った。あぁ、この子も同じだ,と。この表情は、見たことがある。
窓に映った自分の表情にそっくりだった。
「パプリ、おんなじくらいの子と初めてお話しした。」
少年の方を向くと、彼も同じように少女と向かい合った。
「僕も。……パプリっていうの?」
同意と共に質問も返ってきた。名前のこと。
「うん!パプリエールっていうの。パプリでいいよ、みんなそう呼ぶから。
あなたのお名前は?」
「僕はエルーナ。……そろそろ僕行かなきゃ。」

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火の無いところに自傷癖

羽振りよく傷つけるその身体
炙りだしたら
一体どれだけの傷が浮かび上がるのかな
怖いから
あんまり火のそばには寄らないでよ
陽の光も届かない真夏の駐輪場で
僕は君と向かい合えない

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ナイフと聖者

僕らは「良い子」じゃない
僕も君もただの偽善者
一人だけ聖人ヅラするなよ
おまえだって 僕の同類

そうだろ
おまえの口は誰かの自尊心を殺せるし
おまえの手は誰かの耳を引きちぎることができる
おまえの目は誰かがうずくまっていても無視できるし
おまえの足は誰かの聖域を土足で踏みにじれる

俺だってそうだよ
毎日誰かを傷つけてないか
怯えてるんだよ
なのにおまえは
自分だけはマザーテレサだとでも思ってるのかよ
鏡を見ろ
恥を知れ
自分だけ逃げるんじゃねえ

僕らは聖人なんかじゃねぇ
仮面の裏でナイフを握って生きてる
それでも
それでも
ナイフを鞘にしまうぐらい
できるだろ
僕らは誰かと笑いあうことだってできる
一緒に写真を撮ることだってできる
一緒に涙を流すことだってできる
傷ついた誰かに手を差し伸べることだって
キスしあうことだって
抱きしめることだって
できるだろうが

だから

だから

てめぇが握ってるそいつを
鞘にしまえ



そしたら
また
一緒に卓球でもしようよ

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あの時

昨日切りすぎた前髪が辛い
昨日切りすぎた深爪がしみる
黒板に記されてる六波羅探題よりとなりの因数分解
夢から覚めた時にはもう何も残ってない
顔をしかめてくれる人もいない 私にはもう何もない

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LOST MEMORIES CⅩⅧ

扉が、枠が、たくさん並んでいる。それぞれ刻み込まれた紋様や柄が違うようだった。下にはプレートがあり、種族名が書かれている。どの種族のレプリカかということだろう。
母の言うように、少女はその扉を見たことはない。
ウィザードの文字を見つけた。
「この向こう側に、お兄ちゃんがいる……。」
もちろん、向こう側には壁しか見えない。複製だと、偽物であり、本当は人間界に繋がっていないことは、少女は理解している。
「君のお兄さんも、人間界に行ったの?」
少女は驚いて、ばっと振り返る。そこにいたのは、同い年くらいの黒髪に黒い瞳の少年だった。

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LOST MEMORIES CⅩⅦ

そして続ける。
「会うことはできないけれど、扉の向こうにお兄ちゃんがいると思ったら、もう少し我慢できないかしら?」
「……うん。」
「いい子ね。」
ふわっと微笑った。神殿は目の前だ。
「ねえ、ママ。」
少女に積もってしまった雪を払いながら、なあに,と母は応える。白に染められていた少女のマフラーが、赤色になった。
「さっきの話、初めて聞いた。」
どうして今話したの?
行きましょうと手を引かれる。
それはね,
「あなたが聡い子だから。」
手を引かれた少女は、それ以上は何も言わなかった。何を言われているのかよく分からなかったこともあるが、そのように言う母の気持ちは感覚的にわかるような気もしたから。
これ以上困らせてはいけない,不意にそう思った。
「その扉、見てきてもいい?」
「いいわよ、ママもすぐに向かうわ。」
少女は別の道へ進んだ。

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タバコ

あなたがいなきゃ生きていけないような弱い女じゃないけど
あなたがいなくて生きていけるような強い女じゃない
タバコばっかり吸わないで
そうゆうわたしの方があなたに依存してるのかもね
ごめん 屁理屈だった

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たまには素直になってみてもいいと思うんだ。

どこかで流れ星が流れてると思うから、その流れ星にお願いしてみるね。