無力感に苛まれるのが辛い
…なんて人は言うけれど、
たかが人間に出来ることなんて知れてるし、
人間一人の力なんて大したことないのにな…
ちょっと自信過剰なんじゃないのか…
なんて思う俺は、何で悔しいんだろうな。
たくさんの人と協力出来るのは、
人間の特権だから…
「無力」って書くけど、
完全に「無」じゃない。
たとえ0.01でも、それを持ち寄れば
それは「無力」じゃない。
圧倒的な力になるはず、って思った今日。
ケンカした
次の日
ペアのグラスに
アイスティー
トーストに
マーマレード
君の唇についた
マーマレードを舐め取ってから
少し考えて
君の髪にマーマレードを塗る
ただいま
おかえりなさい
君の髪は
マーマレード色に仕上がり
なんとなく
笑い合って
そよ風が吹くころ
マーマレード色の髪は
アイスティー色になった
ペアのグラスのかたわれはもういない
夏が終わる
ある人が少年に聞いた。
何故君は剣を振るうのか?と。
少年は、
「もう誰も自分と同じ目に合わないようにするためだ」と答えた。
よく見ると少年は傷だらけだった。
しかし、少年は戦う事をやめなかった。
誰かを思う故に少年は戦う事をやめなかった。
自分自身が痛みを知っているからこそ、少年は戦い続けた。
今日も誰かを守るため、少年は剣をとる。
ジョン・ケージが作曲した曲であります。何、ジョン・ケージを知らない?ほう、さいですか。4分33秒という曲を知っていますか?あの4分33秒間ひたすら無音が続くというあれ。それも知らない?…それはもう知らん。とにかく、あれを作曲したお方ですよ。じゃあこれは0分00秒の曲なの?と思いました?はっはっは、そんな訳ないじゃないですか。……いや、そういうバージョンもありますがね。じゃあどういう曲なのかといいますと、「音楽とは関係ない行動を真剣に行え。」っていう曲なんですよ。しかも、2度目以降は、それまでにやった事と同じことはしちゃいけない、っていう指示まであるのです。煙草を吸う、何かを書く、ステージの端から端まで歩く、何でも良いのです。その結果、ドイツだかの音楽家がほんとに0分00秒で終わらせちゃった、ということもあったとか。この自由さが良い。ジョン・ケージは、ある意味天才ですな。
つまりこういうことですよ。
秋の7時前
日が沈んで、
西の空が薄い光を持っている頃
もう数分で空の全てが闇にのまれる頃
色のない気持ち
夜になりそう
夜に飲まれそう
夜に飲まれて、透けてしまいそう
ふと腕を見たら あ、透けてないって
当たり前のことを思って
ゆらゆら
秋の空気 夜の空気
今の私にうまく馴染んだ
夏の終わり
途方も無い彼方
彼等は走る
熱々のマシンに乗り
限界まで攻める
マシンも人も傷だらけで
疲れているはずなのに
なぜか彼等は笑う、泣く
なぜだろう
気持ちがわかる
歌名は魔力持ちだ。種族は何だろう。そこまでは探れなかった。
邪魔?望に対して言ったのだろうが、何に対する邪魔という言葉だろう。
私に、何かしようとしていた?
そういえば、と思い起こす。歌名は何か言いかけていた。あの続きは何だったのだろう。
息をついた瑛瑠。英人なら何か知っているだろうか。そう思うも、何だか癪になったので考えるのをやめた。英人には、確かめなければいけないことがある。
チャールズに夢を見た旨を話したとき。
碧玉のような眼を丸くし、少し体が強ばったようにさえ見えた。何か思い当たる節があるかのように、今日の夜聞かせてくれますか?とだけ伝えられる。声が堅いよ,そんなこと、言えるはずがなかった。
あんまり反応が薄いようなら、お兄ちゃんと呼び掛けてみようかなんていう悪戯心が働いていたが、ここまで好反応だと面白がることもできないではないかと、瑛瑠は大人げなくも思っていた。どうやら、彼の弱点のひとつに瑛瑠がいるようだから。
僕のこと好きだろ
と
指先で
髪をすくあなたに
思わず
うん
と
返事してから
ううん
と
否定した
だってその日は
ばっちり化粧をしていて
お気に入りのワンピースに
おろしたての靴をはいていたから
本当に好きになってしまうと
ものにしたいという気持ちより
嫌われたくないという気持ちのほうが先立ってしまう
もうつき合っちゃいなよと
けしかけた友だちと
あなたはつき合うことになった
満員電車に揺られ
バスをやりすごすうちに
記憶は薄れて
思い出は鮮明になってゆく
また夏が終わる
わたしはまだ
髪をショートにできない
直:「だからァ!ここにいる女子のメンタルは強すぎるんだよ!!」
伊:「失礼しちゃう!!」
青:「女の子はみんなデリケートなのよ!?」
華:「そうだそうだ!失礼だァ!!」
直:「……。」
3人:「……??」
直:「バリケードの間違いじゃねぇのか?」
3人:「ちょっとそこに直れェェェ!!!!!!」
宿題が終わらないのは、気だるげな夏のせい。
君に会えないのも、夏のせい。
夏祭り、それは非日常。
小麦色に焼けた君を見つけた。
これも夏のせいかい?
目が合って、ストップモーション。
パシャ。
私のフィルムに焼き付けて。
その笑顔、わたしにください
だなんてね、笑
非日常の中に見つけた、煌めき。
これも夏のせいかい?
夏のせい、
を重ね続け、気がつけば8月31日。
明日から9月。夏が終わる。
これも夏のせいに
していいかい?
暑くなり始めた6月の夕飯時
となりには特別な君がいる
少し動けば肩がぶつかる狭い店
飲み口のいい冷たい飲み物
火をつけたそれを欲しがる君に
「やめたんじゃなかったでしたっけ?」
なんて言いながら差し出す私
なんてことない顔して
実はさっきから心臓がばくばく言ってるのよ
夢みたいで、大切な現実の思い出
君がとなりにいるだけで
「箸の使い方は」
「咀嚼する音聞こえてないかな」
「今すごい大きい音で飲み込んじゃった」
ただ君がとなりにいるだけなのに
僕は食事はおろか、息をすることさえままならない
いろんな言葉を交わしたのに
いろんなものを食べたのに
もう何1つ覚えていない
覚えてるのはただ、
食事の時は眼鏡を外す君と
光る君の薬指だけ
私の夏はたったそのふたつ
家の目の前の大きな川のそば
大きな花火が上がる
家に帰ろうとすればするほど
どんどん花火に近づいて
ついには花火のほぼ真下
普段は車通りの少ないうちの前の通りも
今日ばかりは大渋滞
おっきな音と、わたしのレンズいっぱいの花火
はしゃぐわたし
振り向けば微笑むお母さんとにいちゃん
たまにはこんな夏も悪くないでしょう?
夏と違って涼しいじゃない?
街も少し閑散とするじゃない?
雨に濡れた落ち葉は滑りやすいじゃない?
だからさ、秋になったらさ、
2人で手を繋いで歩かない?
眼に映るものすべてを感じて
言葉にし続けた10代
ああ、待って
魔法はとかないでおくれ
ああ、どうか
魔法はかけたまま此処に居させて
溢れる言葉と、形にして残したい気持ち
うまく息ができないくらい込み上げる
此処に居させて、
此処でしか息ができない
君の目に映る僕を忘れないで
魔法はかけたまま、一緒に眠ろう
(10代、、なんて5年は幽霊だったのに)(みんなただいま、この台詞ももう何度も言ったね)(オレクマさんだよ)(みんな元気してにしている?)