チャールズは微笑う。
「欲しがりさんですね。」
音にならなかった欲しいものを、どうやら彼は言外から汲み取ったようで。心を読まれているようでどうにも慣れないけれど。
もう一度、ローズヒップティーを口にする。
「うん、おいしい。」
蜂蜜が酸味を和らげてくれるおかげで感じるおいしいなのか、気持ちが浮上したおかげで感じるおいしいなのか。
「よく考えてみれば、私が傷つく必要はないんだよね。」
他人は他人で、自分は自分なのだから。むしろ、今までそうして片付けてきたのに、今回形容できない気持ちになったのは、やはり英人だからなのだろう。
「騎士とでも思っていたんでしょうね。一国の王子なのに、失礼なことを思っていたのね、きっと。」
一番近くで守ってくれていたから。今も、昔も。
距離が近いということによるエゴだった、瑛瑠はそこへ着地した。
そんなとんちんかんな台詞に、チャールズは不覚にも英人を憐れんだ。
部活の先輩の姿がかっこよ過ぎて部活に入った
初心者だし、こんな理由で入りましたなんて口が裂けても言えないけれど、初心者の私を1から教えてくれた先輩、部活の皆さんが大好きです。
あと一歩で負けた大会も
私の道着を選んでくれたあの日も
たまに顔をひょっこり見せてくれた日も
一つ一つが思い出で、宝物になりました。
先輩ありがとうございます。
そして目の前では言えないけれど
大好きです!!!!!
青いジャージを着て今日もグラウンドに降りたった
肌寒い空気を置いていって
片思いしてる君とイツメンでクラス対抗
そんな日の空は恥ずかしいぐらい顔がそっと染まるような晴天。
青空だった。
まだ忘れれない最高の青春の青空でした
うざったいくらい美しく澄み渡る青空
なにか嫌なことがあった訳でもないのに
なぜか私の心は霧がかかっている
それなのに目の前に永遠と広がる青空は
私を見下すかのようで。
こんな空のように長く歩いていかなきゃ
いけないんだと思わされるんだ。
知っていた
知っていた
永遠なんてないことは
知っていた
知っていた
努力は必ず報われないことは
知っていた
知っていた
一人じゃ生きていけないことは
知っていた
知っていた
今さらこの声が聞こえるはずないことは
知っていた
分かっていた
別れの時が来ることは
さよなら
さよなら
愛しき人よ
飛び降り日和の青空と
私を引き止める君の声の在ることが
あまりにも、あまりにも幸せで
いつまでも延期される告白の言葉は
高い空に吸い込まれる
言いたい放題言えるほど
私は子どもでもないし
言いたいこと隠せるほど
私は大人でもないの
久しぶりに気になってちょくちょく来てみてます笑。最近個人的には短い作品にハマってます。っていうのは、そのほうが言葉に力が入る気がするから。なんか思ったことがあったらまた感情の備忘録として使わせてもらいます(^^)
いつも君は下を向きながら空の下で歩く日々
君の心のいつも曇りだけど
暗闇の中で光を見つけたい
そんな君の心を青空にしてあげたい
流れてゆく景色に君の心は曇りばかりだけど
自分と向き会ってみようぜ
心はどんなに雲りでもいつかはきっと青空になれる
心が雨でも暗闇の中から君を光を連れ出したい
そんな君の青空にしてあげたい
今はなんでも記録に残せる
録画、撮影、録音なんか良い例だ
その一方で
記憶にはあんまり残ってないのかもね
あとで見れば、聴けばいいやなんて
「今」への意識は薄れてしまっているのかも
記憶と記録のおはなし
「大丈夫ですよ、奥さん。僕だって冬の山の危険性ぐらいわかってますし、何より僕一人じゃないですから」
そう言ってアーネストは横を見た。視線の先には、路肩に座り込んで木切れをナイフで削る黒い目の少女。
「シェキナ、そろそろ行くぞ。支度は、良いのか?」
「ん、ええいいわよ、アーネスト。いつでも」
シェキナと呼ばれた少女は、短いブルネットの髪をかき上げて言った。
シェキナ・アビスタシ。アーネストと同じソルコム経済学修学院に通う貸馬屋の娘だ。
そう、その貸馬屋とは他ならぬあの貸馬屋である。馬は貸せねえが、うちの娘なら貸してやるよ、わっはっは!と言って、連れていくように言ってきた。シェキナ本人も大してまんざらでもない顔をして、一度ケンティライムに行ってみたかったの、なんて顔を赤らめながら言うもんだからたまったもんじゃない。
接点がなかったわけではない。同じ講義も幾つか取っていたし、一緒にお茶したこともある。しかし、それだけだった。アーネストは彼女のことを何も知らなかった。
なんでこんなことになってしまったんだろう。とれだけトホと嘆いても、流石に今から帰ってくれなんて言えない。
ただ一つ幸運だとすれば、彼女は何度か徒歩でかの山脈を越えたことがあることだった。しかしその彼女も冬のアイネ・マウアは初めてらしい。大丈夫か?
「あんまり遅くなっても名残惜しくなるだけだし、もう行きます」
「そうか。気を付けろよ、アーネスト」
「わかってますよ、ライネンさん」
「あ、そうだ、」
「?なんですか」
「アーネスト」
「はい」
「どさくさに紛れて押し倒したりなんか「んなことしませんよッ!!!」
さっきからライネンがニヤニヤしていたのはそのせいか。
「アーネ、行っちゃう?」
その腕に抱かれているカルクは、対照的にしょんぼりとした顔をしている。アーネストはその頭を撫でた。
「大丈夫、兄ちゃんすぐ戻ってくるからな」
カルクはこくりとうなずく。アーネストはその顔にニッと笑いかけると、矢筒と弓、肩掛け鞄を担いだ。
「それじゃあ、行ってきます!」
二人の過酷な山越えの旅が始まった。
雨のとあるアパートの1室で
「雨は嫌いだ。外に出れないから」
なんてつぶやいたら
「雨は嫌いになれないな。
雨音とか水たまりを弾く音が好きなの」
そう返ってきた。
殺風景な部屋に置かれた、まるいテーブルに
まっしろなコーヒーカップを2つ。
まっくろなコーヒーを注いで安らぐ雨の休日。
君が嫌いになれない理由が
少しだけ分かった気がした。
雲1つない青空
とても気持ちがいいものだけど
何故か不安になってくる
雲で空を覆っていれば
この中にいればいい
そう思えるのに
雲1つない青空
遮るものは何もない
どこまでいけばいいんだろう?
私はどこまで羽ばたける?
ねぇ
どうしようもなく
不安になってくる
君の横顔
見ているだけで鼓動がたかぶる。
これが、、、恋。
そう気ずいたのは
中3の夏。
もう間に合わない。
いつかは変われる
そばで支え続けると
言って欲しかっただけ
でも
変えならない現実に涙で濡れるだけの日々
いつか終わりを迎えると
信じる事も出来ず
過去と今に縛られ続ける僕を
いっそ消してくれればいいのに
もう
それだけ
それだけでいい
君は歌うの
そのビー玉が触れあうような囁きは
僕の心をざわつかせるの
涙
涙
だから僕は
青空色の涙を流して
ラムネ瓶のように歌うの
歴史はいつだって偶然の所産だときみが云う「なにかの弾み」でぼくはきのうライオンに食べられていたっておかしくはなかった。
(石鹸のにおい)
煙った町の西に暮れてしまった陽のかたちさえもう忘れたのは夜だから。はき出した水蒸気の(まだみえない)行方を目でなぞる。
雲一つない青空に
くっきりと
飛行機雲一筋
いつもならすぐ消えてしまうのに
存在を示すかのように
しっかりと
今日は気持ちいい秋晴れだったのに
あぁ
明日は雨かな
冬はココアに溺れる
冷める前にと舌を火傷しそうになり
飲み干したら飲み干したで
底に少しだけ溶け残ったココアが名残惜しくて
ついもういっぱい温かいココアを注いでしまう
カカオの香りが部屋いっぱいに広がって
甘い香に酔ってしまったのか
カップを手にしながらうとうとするのも
冬のささやかな楽しみである
特に雪にはよく映えるから
深々と降り積もる姿を
温かいカップを片手に眺めるのは
なんとも言えない風情がある
甘さで口が麻痺するのなら
柑橘の蜜柑を隣に添えるのも良い
さ、準備はこのくらいにして
そろそろやめよう
君が死にたいと泣いても
僕は何も出来ないし
誰かが欲しがる命を君が捨てようと
それが君の命なら好きにすればいい。
さ、時間は止まったりしないし
ゴロゴロしてよう
君がやりたいこと
なんだってやればいい
誰かがかっこ悪いと言っても
それが君の命なら好きにすればいい
君がやりたいこと
我慢するのもいいけど
昨日の君より少し、君乗り過ごして
知らないふりで
さ、人生は旅なんかじゃない
ゆっくり歩こう
君がやりたいこと
我慢する必要なんてない
大人がやめなさいと言っても
誰かが君をバカにしても
神なんかに背いてしまっても
それが君の命なら好きにすればいい
あなたが空しく生きた今日は、昨日死んでいった者があれほど生きたいと願った明日。
ずっと子どもでいたい
ずっとこの時を過ごしていたい
ずっとずっと…
「ずっと」はいつまでも夢で
「夢」はいつだって叶わない
それが分かっているのに夢を見る僕を
君は愚かと笑うかもしれないけれど。
夢は叶えたら夢じゃなくなるんだよ
「ずっと」だって「絶対」だって。
叶えてみせるから。
だから僕は
ずっと君のそばで絶対に止まらない時を
過ごしていたい。
月明かりに照らされたある夜のこと。
僕は仲間達が寝しづまっているキャラバンから抜けだし、しばらく歩いたところで振り返った。
もう戻らない。
頰が涙で濡れていた。
厳しくされることもあった。
楽しく笑いあったこともあった。
「今までありがとう、みんな」
僕はまた歩きだす。
新たな次の夢に向かって。
冬の匂いがして 木枯らし吹いて 人恋しい夜
一つ下のあなたはまだ戦っている
私があげた赤本を解いてくれているでしょうか
桜の花を挟んだ栞に気づいているでしょうか
東京で待っています