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行路

道 みちみち
夜を揺らしながら
街と 寂しさとを繋いで走る バス
隣に座った孤独と肩を触れあわせて
窓のむこうのメロディは思い出さない
いつのまにか、
そういうものだと知っていた

お別れする場所が見つからないまま
出会った場所もわからなくなったけれど
終着点を自分で決めることの
なんという果てのない自由
あのひとは きっと、
そういうものだと知っていた

生温い空調が言葉を薄めてゆく
楽しかったことばかりが川を流れてゆく
私は 私を連れて
いったいどこへ行こうというの

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Advent 12/25 side K

遅れに遅れ… とにかく本編スタート!(急げ~)

「…先輩」
「?、何?」
相変わらずののんきな返事。やっぱりこの人と一緒に行くのは断るべきだったな…多分無理だけど。
「どこらへんで別れる?」
先輩が尋ねてきた。
「あ~、もうここらでいいです」
「え~なんでぇ?」
先輩はなんだかつまらなそうな顔をした。こっちは先輩と一緒にいるのはちょっと…
「そりゃ、他のみんなに見られたらすごく気まずいからですよ! こっちのことも考えてくださいよ…」
「あ~、ゴメン。んじゃ、ここで」
そう言って先輩は他のところへ行ってしまった。おかげでこっちは安心。
「ちょっと遅い…か?」
集合時間にちょっと遅れそうだな、とスマホを見ながら俺は思った。
いや、俺より時間がかかりそうなやつはいるか…
その人物を思い浮かべて、俺は笑った。
そいつをみんなで待っている風景は、すぐ目に浮かぶ。
(とりあえず、行くか)
スマホから顔をあげてから、俺は集合場所のクリスマスツリーへと向かった。

次回! ホントのホントの最終回!

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鮮血の衣を纏いし純情乙女

母からの使命 閑散とした森

――孤独

狼の舌なめずり

狙われる小さな命

「おばあさんの口は、

どうしてそんなに大きいの?」


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僕の世界

ふと思いました
僕は
素敵な本に
素敵な言葉に
素敵な風景に
素敵な人に
そして素敵な音楽に囲まれているんだと

なぜかふと思いました
嫌なことばっかりでいいことあんまりないけど
ふと思いました

僕は幸せです

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第一回 ショートポエム選手権 (主催:米々森(株))

やって参りました。みなさんお待ちかね、メメントの無茶振りの時間です。今回は「選手権」ですから。賞付きですよー(o^-')b
さあ、気になる参加要項です。

「第一回ショートポエム選手権」
お題:「喜」「怒」「哀」「楽」のいずれか
参加権:一度でもこの書き込みを見た
字数制限:100字以内(改行、スペースは数えない)
〆切:1/18(金)
審査員:flactor、ちょっぴり成長したピーターパン、memento mori

flactorさん、ちょっぴり成長したピーターパンさんにはアポとっておりません!!!(力強く言うことか)ですがきっと!お二人なら快く引き受けてくれますよね?ね?(相変わらずの無茶振り)
というわけで、
「ショートポエム選手権」
というタグをつけて書き込んでね。
よろしく!!!
memento moriでした。

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No music No life #5 TOGENKYO

結月視点


そのまま廊下にい続けると、時雨ちゃんが部屋から出てきた。
「もしかして、聞いてた?」
聞かれたから、僕は、黙って頷いた。
「はあ、聞かれてたか〜。
…これから、どうやって、その体と向き合っていくつもりなの?」
時雨ちゃんが言う。
しばらく、お互いに黙る。
そして、その沈黙を破ったのは、僕だった。
「誰だって、僕だって、君だって、後悔を呑み干して、悲しくたって、そんな顔見せずに、笑って過ごしてるんでしょ?だったら、僕もそうするよ。今も、少しは向き合ってるよ。ただ、やっぱり、朝だって、昼だって、夜だって、常時向き合ってはいたいけどね。」
そういって笑って見せると、時雨ちゃんは、
「TOGENKYOか。」と言った。
「あるといいね。」
僕が言うと、時雨ちゃんは、
「そうだね。」そう言って笑った。


【続く】

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本当の自分

本当の自分Cが出せるのはこの掲示板だけだ。全く感謝しか無いです。
はい?なぜ「C」かって?だってそうでしょう。家族の前の自分、一人でいるときの自分、友達の前での自分、クラスメイトの前での自分、ここでの自分、全部自分なんだもの。そのうちの3つ目がここでの僕というわけだ。作った性格とか何とか言ったって、結局みんな自分自身なんだよ。大体人の前で猫かぶるのなんて、常識じゃないですか。今どき建前気にして何になります?
「本当の自分は…」「キャラ作りに疲れる…」なんて悩みを抱えてるそこのアナタ!少ーしだけ考え方を変えてみて。それは作られたキャラクターではなくて、それもまた自分を構成する要素の1つなんだと。そう考えると、ほんのちょっぴりだけ、気持ちが楽になりません?
ならなかったらごめん。流石にそれはどうしようもない。

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桜蕾 纏て華
鮮烈の逢
彗星の別
花咲きて
熱滴る
昏い春

あをい蔦が
絡まれ 揺けぬ
足を刈り
盆の泪と狂気
永遠の一瞬
髪をさらった夏

枯淡 紅 金豊の風
月は舞姫 絹の雲
下をくぐりて百鬼夜行
溜息を白く
縫い付ける秋

冷たい
水が冷たい
木が冷たい
君が冷たくなってしまった
宇宙から寒気が降りてくる
鼓動 暖かい 掌
もう終わりだと呟いて
その実始まってすらいない
寒空に輝く冬

私が詠んだ季節

〜〜〜
一年の総復習をしてみては?

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LOST MEMORIES ⅢCⅦⅩ

「たしかサミットが、人間界への派遣を終了した年だったと思う。」
自信なさげな歌名の発言で、瑛瑠と英人は顔を見合わせる。
それは、英人が漁った漁った文献の内容と一致する。
「結構な知らせになってたと思う。騒がしかったの、私も覚えてるから。これで気にせず子供たちを育てられる,そう集まった人たちが言ってたのが印象的だった。」
「“これで気にせず子供たちを育てられる”?」
思わず顔をしかめて聞き返した英人。瑛瑠も聞き捨てならなかった。
しかし、歌名は幼い頃から聡い子だったのだろう。
「子供の前でそういうこと言うのはやめなさいっていう大人の常套句が聞こえたから、聞いてない振りをしたの。どういう意味かはわからなかったし、他の大人の会話も覚えてない。ごめんね。」
歌名が謝ることではないし、たぶん、かなりの重要な案件が今飛び出した。
「あと、神殿爆発事件も10年前だったかな。
この神殿に、瑛瑠と英人くんがいたってこと?」

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親戚から

もらった三千円
こんどはバレないように
隠し通さねば

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夜明けはオレンジ(ないしはムラサキ)

カペラとポルックスの輝度の違いを
距離と取るのか駆け引きと取るのか
或いは優しさと取るのか
そんなことを考えるうちに
星は星に飲まれて消えた
眠れない夜に つまらない詩人の
思考を飲み込む夜明けはオレンジ
あの子の朝とは色違い

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愛なんて掌の雪の結晶のようなもの

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朝の会話

「じいちゃんおはよう‼」
「おお、今日は早起きだな。おはよう」
「サンタ今日も来た?(12/26)」
「我が孫ながらがめついな」
「ほら、サンタってあわてんぼうだから。間違って今日も来てたり」
「アホか」
「ですよね。……、でもサンタってあれ親のこt……」
「あーあー、ゔゔん、ゔぇっほんげほっげほゔゔぁぁんん。じーちゃん何も聞いてない」
「……。無理はしないでね?」
「ゲホッ。それはそうと。早起きは三文の得と言うじゃろ。お前にいい話をしてやろう」
「いい話とは(哲学)」
「素直に聴いておれ、小賢しい」
「……お幾ら万円もらえるとかって話?」
「ゲスいわ」
「金が貯まる壺の話でしょ。気をつけてじいちゃん、それ詐欺」
「天下のじーちゃんが引っかかるわけ無いじゃろ」
「……蛇革の財布はノーカン?」
「ノーカン。ギリセーフ。ばあさんにはバラすなよ。漢の約束(物理)な」
「こないだ嬉々として話しちゃった(*ノω・*)テヘ」
「そろそろ寝ようかの。棺桶で」
「それで?なんの話?」
「じーちゃんもうヘトヘトなんですけど」
「流石に疲れんの速すぎだろww今いくつだよww」
「71歳です☆」
「あー……」
「聞いといて微妙な空気にするなよ。……あー、ほら。何話そうとしていたか忘れちまったわい」
「認知症かな?」
「医者にかかるか」
「ごめん悪かったからマジレスしないで」
「あ、一つ思い出した」
「お?」

――笑ってると健康になるんじゃと。

「うん。それ割と誰でも知ってる知識」
「冷静に突っ込むなよ。じーちゃん恥ずかしくなってくる」

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マイペースなサンタクロース

流行りのリップに新作のコート
足と手に施したネイル
美容院でセットした髪型
今日こそはあなたの前で
高慢で我儘な女を演じきってやるから
褒められたくらいで赤くなったりしないから
覚悟しといてよ、ばか

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Advent 12/25 side Su

「会場到着したよ! みんな、待ってるから、早く来てね!」
「18:20 既読済み」
コーンスープ缶片手に、スマホを眺めていたあたしは、ああ、もうすぐなんだな、と心の中でつぶやいた。
家に帰ってから、すぐに着替えて、駅に向かって、電車に乗り継ぎ乗り継ぎ、早数時間。会場の最寄り駅についたとき、もう、すぐに集合場所へ走っていきたかったけど、ちょっとお腹が空いたから、自販機でコーンスープ缶を買って、のんびり集合場所へ向かっているところ。
みんな、もう集まったかな?と考えると、自分だけ置いて行かれたような気がする。
だから、余裕で着くように今会場へと向かっている。
これは、バレー部員の頃からのクセ。そうでもしないと、顧問、怒るから。
(たぶんまだ、会場へ向かう電車の中って人もいるよね、絶対)
さっさと着いて、みんなを待とう。集まってく様子を見るのも、楽しいし。
気づけば、もう会場の入り口。集合場所のクリスマスツリーの下には―
(あー、あたしは、2番目なのか)
まぁいいさ。先に待っていたあの子に向かって、あたしは思いっきり手を振りながら、駆けだした。

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Advent 12/25 side Y

いくら東京とはいえ、自分家の近所とはここはえらく違っていた。
とにかく人が多い。あと建物が多い。建物の規模も全然違う。
初めてクリスマスフェスに来た時、その何もかもに驚きっぱなしだった。
2回目だから、そこまで驚かないけれど、相変わらず人の多さには引いていた。
会場は混んでいるし、ついでに自分は道に迷いかけてるし…
せっかく手に入れたマップもなくしてしまって、もはや八方塞がり。
途方に暮れながらも、どうにか集合場所へ向かおうとあがいていると、
「…」
ふと視界に、見覚えのある人影がうつった。人影はすぐにどこかへ走り出そうとしたから、誰かまでは分からなかったけれど、そのときにぽとり、と帽子を落としていった。
「…これ」
手に取った帽子は、明らかに見覚えがあるものだった。でも、どこで…
「!!」
思い出した。これ、去年も拾ったんだよ。目の前で落としていったから。
そう、その持ち主は―
「あの」
考えるより前に、体が動いていた。
振り向いたその人は、僕を見て目を丸くしている。
「これ…!」
「あ!」
あちら側は興奮して叫んでいた。
「あのときの、あのときの…!」
「そうそうそうそうそう!」
「あ、でも待って、名前は…」
「え嘘、忘れた⁈」
想定外の事態。相手側が名前をド忘れしてるなんて、ちょっとひどい。あの6人の一人なのに⁈
「…名前は、」
「雪夜。」
よかった、思い出してくれたみたい。にしても、よく忘れてたな…
「早く行こっ!」
「もちろん!」

ラスト、書き込む側も大興奮です…(なんなんだ自分)

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Advent 12/25 side I

混み合うクリスマスフェスの会場は、広い公園の一角だ。
イチゴは、たたたっと会場内を小走りで行く。
別に急いでいるわけじゃない。待ち合わせ時間もアバウト。
集合場所は、会場入り口のクリスマスツリーの下。
イチゴたちが、去年写真を撮った場所。彼が―参太が、集まろうって言った場所。
そこへ向かってるんだけど、
「ここどこ…?」
どうやら入る入口を間違えたみたいだった。クリスマスツリーがある入口じゃないほうから入ったよう。
「これじゃあ、間に合わないかもじゃん…」
思わずネガティブ発言。ダメダメイチゴ! まだ大丈夫!
そう自分を奮い立たせたとき、視界の端に知っている人物がうつり込んだような気がした。
「あ! 待って!」
イチゴはそう叫んでかけだした。でもほんの数秒後、後ろから呼び留められた。
「…あの!」
「?…!」
どうやら帽子を落としたのを、拾ってくれたらしい。でも驚くべきは、それを拾ったのは―
「あ、あの時の!」
思わずイチゴは叫んだ。

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本当に?

写真に写るあなたはそんなにも可愛いですか?
化粧したあなたはそんなにも綺麗ですか?
あなたの鏡に映るあなたはそんなにも美しいですか?
優しく微笑むあなたは、
拗ねて頰をふくらますあなたは、
涙をながすあなたは、
照れて赤くなるあなたは、
そんなにも魅力的ですか?
あなたが考えるあなたはそんなにも完璧なひとですか?

では、
今私の目の前にいるあなたはいったいどうしてこんなにも醜いのでしょう?