あれ、こんな場所あったかな。
踏み込んでみたらそこは魔法のセカイだった。
最近のくうきは
読んで、感じて、
察して、合わせて、
ばかな僕にはむずかしい
おかげさまで
僕は息もできないや
「ん。」
「……はい?」
瑛瑠は久しぶりに、困惑しすぎて固まってしまったチャールズの微笑を見た。
差し出しているのは小指。この約束の交わし方を、チャールズは知っているのだろうか。
これは、そんな小さな好奇心の現れ。
すると、予想通り細くて長い小指が、瑛瑠のそれにきゅっと掴まる。
「何か約束ごとでも?」
薄い微笑みをたたえたチャールズは困ったように尋ねる。
やっぱり、知っているのか。
黙り込む瑛瑠を見つめているチャールズは、お嬢さま?と呼びかける。
瑛瑠は静かに言葉を落とす。
「私は、誰と約束したんだろう。」
何も言わないチャールズは、きっと瑛瑠がまた夢を見たということに気付いてはいるのだろう。
わかってはいたけれど、チャールズと指を絡めても、夢以上のことは思い出せない。
諦めて小指を離し、すっとチャールズの瞳を見つめる。
「チャールズ、おはよう。」
「あ、はい、おはようございます、お嬢さま。」
ぼんやり、見えかくれ
雲間の月への帰りみち
いくら春だからって、
羽衣一枚で宇宙旅行は
あんまりさ。月の裏は
寒くはないかい?と兎
がないて、ぼくはその
耳をそっとふさぎたい。
(東に向かう帰り途、運転しながらことばを紡ぐのは楽しいけれどすぐに忘れてしまうから帰ったら靴を脱ぐのももどかしく書きつけて、久しぶりにこんなのができました。)
どれだけスライディングをしても
どれだけボールが取れても
どれだけ頑張って泥んこになっても続けたいなって思えるものが初めてできたんだ。
これを笑うやつはまだガチになったものにまだ出会ってないから笑っているんだ。
今日も大きな声を出して「大好き」な野球をしています!
桜色の チョコレートが 削れて
クリームの上に 散っていく
それだけで 心が踊る
桜色の 指先で
袋を 受け取って
ステップを 踏んで
一足先に 春の桜
お婆さんがモモを解体した結果、中から種ではなく赤子が現れました。大きいモモの種子が取れたら、きっと大儲けだ、などと考えていたお爺さんは、少しがっかりしましたが、子供が居なかった二人にとっては割と良い結果になりました。
それから数年、桃太郎と名付けられた件の赤子は立派に育ち、元気な少年になりました。
桃太郎は、何故か動物と何となく意思疎通ができました。しかし、それが原因で、人間の友達は少なかったようです。
それから少し経ち、あの例の鬼の話が彼らの村にも来ました。
そこから先は大体皆さんご存知の通り。
鬼ヶ島に鬼退治に行き、財宝取り返して、一部を謝礼として貰い、お爺さんとお婆さんとのんびり暮らしてめでたしめでたし。
消えたい
辛い
幸せはどうすれば手に入るのですか?
私は何を信じて生きていけばいいの?
誰か教えて
おろしたての靴を履いて
アイロンをかけたTシャツを着て
ズボンはお日さまの匂い
洗いたての朝の光と
咲いたばかりの花束を持って
隣町のきみの家まで
肌が違う、性が違う、年齢が違う
価値観が違う、分野が違う、職が違う。
世の中は様々な物事に溢れ、
色々な事象に囲まれている。
それ故にエゴとエゴのぶつかり合いで
争いが起こり、拡大したものが「戦争」となる。
昨今の日本や世界を見渡すと「個」としての
行動が強い。私は私だ。と言い張り争う。
そんなことをいい大人が繰り広げ
それを見て育つ子もまた後に同じ事を繰り返す。
恥ずかしいと思わないのだろうか。
私は、滑稽にしか思わず愚行で腹が捩れる。
確かに資本民主主義は、「格差」と「個」の世界で
弱い者は長い者に巻かれて飼い犬になるという
カースト制度が構成され世を回している。
そんなことは重々理解し痛感してる。
だって育ってきた環境がそうだからだ。
そのせいか周りは「不満」しかない。
その捌け口がないから民主同士で争う。
その争いに正義や大義は求めてならず
寧ろ火に油を注いでしまう。
天秤が釣り合わないように
シーソーが上下しかない様に
「傾く」と偏りの強い方に流れていく。
今の若者は何を思うのだろうか。
そもそも気にしていないのだろうか。
現実ではないことを求めて理想の世界に行くのか
理想の世界があればいいと思って現実に生きているのか
なんて、いろいろ考える。
でもどちらもあるから今があるんだろうな。
あたしのいる場所が一つでも増えればいいのに
減っていくばかりで
ほらまた
あなたの横にもいられなくなってしまった
ある日、正直で働き者の男が畑を耕していると、飼っている犬が少し離れた場所で地面に向かって吠えている。
もぐらでもいるのだろうか。作物に被害を与えられたらたまらないと鋤で掘ってみる。すると、いつの時代のものか、小判が現れる。興奮してさらに掘り進めると、小判、大判がどんどん出てくる。
お上に届けようかと思ったが、あれこれ詮索されて濡れ衣を着せられ投獄、なんてことになる可能性もあると考え直し、結局着服することに。
もちろん一般庶民がこんな大きな貨幣をつかうことはできないから闇ルートでつかえる貨幣に換金する。手数料はたっぷり引かれたが、それでも一生遊んで暮らせる額は残る。
さて、持ち慣れない大金を手にした男、働き者だったが田畑に出ることはなくなり、朝から晩まで遊廓でどんちゃん騒ぎ、かつては愛妻家であったが、そんな感情はしょせん欠落感から来るもの。満たされてしまえばブスでぱっとしない女に価値など見いだせぬ。朝帰りどころか何日も帰らないなんてこともしばしば。男に相手にされなくなった妻はさみしさから怪しい若返りの薬などに手を出したりして金をつかう。
そんな暮らしを何年か続けていたら、いつまでも、あると思うなで、一生遊んで暮らせるどころか借金までしてしまい、田畑を売るはめに。最終的に小作人として貧乏暮らしを余儀なくされる。
楽しかった日々を思い出し、つらい労働にいそしむ男、さあ、ある日、隣家で飼っている犬がやたらと吠えているのがきこえる。男は何かを感じ見に行く。するとどうだろう。金銀財宝が畑から。
ここからはみなさんが知っているお馴染みの話である。大金を持って変わらない奴はいない。
わざと日にちをずらして
あなたのために作ったクッキー
まだ見終わってない映画のDVDと一緒に渡した
来週は彼女と遊園地に行くって笑うから
最高だねって頬を吊り上げた
あんまり嬉しそうだから言い逃げしてやった
あの映画の終わりを
たぶん私は一生知らない
ごめんなさいって
自分を卑下するときは簡単に使えるのに
本当に悪かった時に言えないのはなぜ?
好き嫌いって
嫌いなことは気持ちより先にことばになるのに
本当に好きだった時に言えないのはなぜ?
涙って
花粉のせいならポロポロでるのに
本当に悲しい時は出ないのはなぜ?
どうしても表現と言葉が裏腹なのは
心を置いて先を歩きすぎたからなのか。
想いよりも現実を流されていたから
無くしてしまったのか。
『いつだって心は叫んでいたはずなのに。』
…なんて
貴方にはたくさん叱ってもらいました
人を信じる事ができない
人に弱みを見せられない
人を頼ることができない
そんな私が決まっていう言葉
「ごめんなさい」
貴方からたくさんの幸せを頂きました
私を信じてくれる
私を笑顔にしてくれる
私を幸せにしてくれる
そんな貴方が決まっていう言葉
「君ともし離れることがあるなら
それはきっと君からなんだろうね」
―――僕から言う選択肢なんてないからね。