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拝啓

春眠の候ポエム掲示板の皆様方におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます
さてこのたびわたしもお題をいただいて何か書いてみたいと考えております
よろしければお題のレスいいただければ幸いです
書いたものがつまらないようでしたら引退します
敬具

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彼女よりも可愛い彼氏の話

どうして君ってそんなに可愛いの
って言ってくれる貴方の方が
何十倍も可愛いんですが

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待ってくれている人へ

タイトルにこんなことを書きましたが、はたして本当にいるのでしょうか。
いらっしゃったらレスに書いてください。

さて、本題を。
私のオリジナル企画である「リクエスト小説」企画ですが、もう少し時間を下さい。
理由としては、高校生になり帰る時間が遅くなったり、朝早く起きないといけないからです。
慣れない通学に四苦八苦している毎日です。

リクエストをいくつかもらっている中であと2つ残っています。
何かが崩壊している者さんとイカにゃんちゃんにはもう少し待ってもらうことになると思います。
本当にごめんなさい。
春休み中には終わる予定だったのに…
休日や空いている時間を見つけて、なんとか考えて完成させますので…

最後に、私のこの企画にいつもリクエストをくださる方(そんなこと言っても2回だけど)
ありがとう。
リクエスト小説じゃなくてもレスをくれる方もありがとう。
こんな私だけど待っていてくれると嬉しいです。

ではまた。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 3.セイレーン ③

こんな、ところにも? こんな風に…ここにも?
そう思った時、”彼女”の言葉が脳裏をよぎった。
―この街、異能力者多いもん…
”彼女”の言う通り、この街は異能力者が多いのかもしれない。
いつの間にか路上アーティストの周りには、さっきよりも少しだけ、人が増えていた。
”彼ら”と同じ”異能力者”かもしれないと思うと、自然とその人に興味がわいた。
だから、その人のライブが終わってから、周りの聴衆がいなくなるのを見計らって、話しかけてみることにした。
もちろん、ただの見間違いだったらと思うと、話しかけるのは怖かったけど。
でも無性に気になったから、その人がギターなんかを片付け始めた時に、そっと近づいて話しかけた。
「あの…」
ん?とその人は片付けの手を止めてわたしを見た。
「さっき…目…光ってました…よね…?」
その女の人は暫くの間、わたしの目を見ながら考えていたが、不意に顔を上げ、帽子をくいとちょっと上げてから笑った。
「…キミ、面白いねぇ」
その人の目がまたほんの一瞬だけ、鮮やかな紫色に光った。
 

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青くて蒼いある日の話 #3

「梢…?」
不安になって名前を呼ぶ。泣いてるのかと思った。
「大丈夫。ちょっとね、嬉しかったんだ。こうやって笑えたのが。私…。…ずっとひとりぼっちだったから。」
今日初めて話したばかりの僕が踏み込んでいい話じゃないと思った。今まで僕に背を向けていた梢が振り返ってふわっと微笑んだ。
「ありがとう。」
びゅうっと強い風が吹いて梢の黒い髪を揺らした。
「んー…」
僕は大した返事もできずにいた。ただただ美しいと思った。夏の日差しがいつもよりも眩しかった。

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気にせず、どうぞ

「絵上手いですね。才能ですか」とか言われるたびに(特に絵に関しては)、とても頭にくる。
……ふざけるな。自分がどれだけ他の絵に嫉妬してきたか。自分の画力に絶望してきたか。うまい絵をかけたと喜んでいたのに、翌日になってグシャグシャにして捨てたくなるあの感覚。何時間も何時間も、描き続ける。それでしか、成長できないから。だのに、才能だと。まるで自分が最初からこんな画力だったみたいな言い方じゃないか。テレビでやるようなインスタントだけで上手くなった気になりやがって。全員、頭の中に何が詰まっている。構図一つ決めるのだって、モチーフにも、こっちは慣れないながらも一生懸命やろうとしてんだよ。上手くなろうとしてんだよ。考えてんだよ。頭が焼き切れるくらい。まじで、病むぞ。そんな人に向かって
 侮辱だ。その言葉は停滞を生む。

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replies

耳許で鳴る素敵な旋律は

夕飯をすっかり冷まして

あなたに悟られないように

数枚のティッシュを摘んだんだ

もしあの柵を乗り越えていたら

もしあの火を消さなければ

もし僕に飛び込む勇気があれば

この日にはたどり着かなかった

使い古されたような言葉だけれど

それを素敵だといってくれるから

もうなんだか収拾がつかないのです

あなたに出会うために生きてきた


大切な人

あなたは、大切な人

かけがえのない、何者にも勝らない

私の、大切な人

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願う

どれだけ私が願っても、意味などないのだろう。それでも願わずにはいられない。どうか朝日よ月を殺さないで。

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親愛なるめめんとさん。

私は、
十八歳になったからといって、見える景色は変わらなかった。
十八歳になったからといって、成長できた気もしなかった。
それでも、誰かにおめでとうって言ってもらえることは、
自分が此処に居ることをおめでとうって言ってもらえているようで、
やっぱり嬉しかったので、
あなたにもその言葉を贈りたいと思います。

お誕生日、おめでとう。

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LOST MEMORIES 427

 町から少しはずれたカフェ。カフェというと『Dandelion』一択だった瑛瑠は、新鮮な気持ちだった。
 落ち着いたBGMに望の声が乗って届く。
「まだ気まずくなるかも、なんて思ってる?」
 アイスティーの氷がとける。
 からんというあたたかい音を端で聴きながら、瑛瑠はゆるく首を振った。
「もう、平気です。私たちの間には、信頼関係がありますから。」
 微笑む瑛瑠に、望も返す。
「じゃあこれからは、男として見てもらえるように頑張るよ。」
「そういうところですよ、望さん。」
 レモンの香りが漂う。
 瑛瑠は、レモンティーを手にした。白い湯気が淡く消える。
 ふっと訪れた静寂。
「望さんは、素敵な方ですね。」
 レモンティーを置いた瑛瑠は、不意にそんなことが口をついて出た。

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金ではない斧 銀より良い素材でできた斧

ある日、樵が森で木を切っていると、うっかり手が滑って斧を近くの沼に落としてしまいました。樵が、まずいなー、木って鉈だけで切れるのかなー、なんて考えていると、沼の中から老婆が斧っぽい物を三本持って現れました。
「何だこの婆ぁ?」
「あたしゃこの沼の女神だよ」
「嘘つけ。女神がこんな不細工なわけあるかよ」
「あァん?舐めとんかクソガキが。呪うぞ?」
「分かった分かった信じるから。で、何の用?」
「アンタの落とした斧があたしの住居破壊しに来たから文句言いに来たんだよ」
「ああ、そう。まあ良いや。斧返して」
「人の話を聞け」
「人じゃないじゃん」
「口の減らない奴だな。で、アンタの斧はこれらのうちどれだい?一つ目はこの古い石斧。二つ目はこの鉄斧。最後がこの良ーっく鍛錬された玉鋼の斧」
「ああー………。二つ目だな」
「そうかい。ならこれは返してやらないよ。使い慣れない他の斧使って、手にマメ作って苦労するが良いさ。イーッヒッヒッヒ」
沼の女神は、残り二つの斧を置いて消えてしまった。
どうやら石斧は歴史的価値のある物だったらしく博物館に売ったら良い金になった。玉鋼の斧はありがたく使わせてもらっている。前の斧より楽に切れる。
最近あの女神は良い奴だったんじゃないかと思うようになってきた。

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好き

好き
なんて言っちゃったら
あなたを困らせるとわかっているのに
気まずくなるとわかっているのに
冗談めかして
好きだよ
なんて言ってみると
あなたの方が大人びた反応だった
なんだろ
悔しい

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最初のKiss

アナタだった
最初は最後で儚く
やるせない気持ちだけ置いて去っていった

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想いは α

あなたに、抱きつかれた
いきなりだったし驚いた。
しかも逃げちゃうとか反則でしょ。
呼び止めはしたけど、追いかけちゃダメな気がした。

あなたの後ろ姿。

同性のあなたに抱きつかれてドキドキしている私の、この想いは何なんだろう。

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ネバーランドで呟くピーターパンの独り言。

こういう考え方の人もいるかもしれないと投影して紡いだ言葉なのか、私は今こう考えているよということを投影して紡いだ言葉なのかがわからないから、易い気持ちであなたの考えに共感するなんて言えないのです。それがまた趣深さでもあり、もどかしさでもあり、面白さでもあるのだけれど。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
掲示板で言葉を紡ぐ人たちの作品のクオリティの高さ(なんていう軽い言葉でくくってしまって申し訳ないのだけれど)に、他者と関わることで改めて気づかされた私は、ここで言葉を交わし合うことができることに喜びを感じるのです。

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何回目?

お母さんの持ち物なんだなと思うのはこれで何回目だろうか
秘密を秘密に重ねて嘘を嘘と重ねるのはこれで何回目だろうか
お母さんが毎回「あんたのせいで」と言って悲しむのは何回目だろうか

早く終わってくれた方がすがすがしい

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寂しさ、悩み事。

夜、寝る前に布団に入ってからが始まり。
きっと奴が来る。
奴は1人の時に来る。夜は毎日来る。
奴が現れると私の頬を濡らし、心を真っ暗にする。
きっと何歳になっても、奴は私の所に来るんだろう。
でも、奴は大切なことを教えてくれる。
だから私は奴のことが嫌いじゃない。

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追いかける人

「金属バットって、ふつう地面に刺さりますっけ?」
「普通じゃないから刺さったんだろうね」
「普通じゃないって……?」
「君ならもうその答えを知っているはずだ」
ええ、まあ、はい。恐らくその答えであろうものと似ているであろうものが僕の中にもありますからね。
「これ、どこから飛んできたんでしょうか」
「んー、ここから約40m先、あの男が投げたやつだね」
そう言って青年が指差した先には、件の不良の一人がすごい剣幕で居りました。
「あれ、知り合いかい?『あの野郎カツアゲ成功率100%の俺の顔によくも泥塗りやがったな。ブッ殺してやる!』みたいな顔してるぜ。奴との距離残り約20m。逃げるなら早くしな」
青年がそう言うので、僕は『およげ!たいやきくん』を発動し、全力で逃走を開始した。
それから五分後、件の不良は意外と足が速かったのか、まだ追いかけてきていた。
(おいおい、嘘だろ……。僕、結構なスピードで逃げてるんだぜ。何で追いつけるんだ?まさか僕の力みたいに、『追跡が上手くなる能力』でもあるってのか?けどそれだとバットの謎が解けないしな)
「やあ少年。苦労してるね?」
あの怪しげな青年がまた現れた。自転車に乗ってやがる。
「ええ…。どうしましょうこれ」
「君さ、『空気』って見えるか?」
「はあ?」
「だからー、空気だよ。約八割は窒素でできてて約二割が酸素、残った1%にも満たない中に色々入ってるあれさ」
「見えるわけ無いでしょう」
「そうだろう?……だから良いんじゃあないか」
「…へ?」