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果物と人間

人間は死ぬまで生き続けなくてはいけない。
人間は死んだら成熟するらしい。
貴方は自分を過信しないことね。
いつかは貴方も
成熟するから。
私達は「不熟」らしい。
だから、生きなくちゃだね。

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百舌鳥と愉快な仲間たち_15

結局いくら聞いてもブケファルスは自分のレヴェリテルムがどこに行ったのか教えてもらえず、やかましく騒いでいるうちに病院に叩きこまれた。
「…いつの間に…」
ブケファルスは天井を見ながらぼやく。むかしから頭に血がのぼると注意力が散漫になるタイプだったので、ブケファルスはついさっきまで自分が病院のベッドの上にいることに気づいてすらいなかった。
「見舞いもいないし…」
カメルス、カウダ、フス、ユニシンクトゥスはドムスの人間に呼ばれてしまい、ここにはいない。
「Uccello balla lingua centoも手元にないし…」
病室の机には付箋に手書きで、ブケファルスのレヴェリテルムは修理に出しているという旨があった。修理の字を見た瞬間に壊れたのか!?と叫び出しそうになったが、よく読むと破損箇所は刃こぼれの記載のみだったのでギリギリ落ち着いた。
「まあでも」
ブケファルスは病室の窓に目をやった。青い空、白い雲。牧歌的な光景である。
「平和ならいいか」
ブケファルスは平和を守ったことを噛み締めながら大きくあくびした。

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私はこの世のすべてを知ったつもりになっていたのかもしれない

因果とは

カルマとは

徳とは

これらのすべてを知った気でいたのかもしれない

ただ、分かっていることは

私が生きていて あなたが生きている

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★Black Star★

妄想のなかで見つけた
あなたの心の星は何色?
愛を藍色にしてなんて
言わなきゃよかったって後退り

絶対光を捕まえたら
君は笑ってくれるのかな

光を捕まえたいから
心に委ねたBrack Star
泣いても笑ってもこれが最後
君の瞳に笑顔がほしいから

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LINkerWorld LINearWaltz / Miraculous-Ephemeral 17

「誰だかわかんねーけど、まさか……」
 パッションがそう言いかけたとき、リニアーワルツたちの後方から「みんなーっ‼」という大きな声が響いた。パッションとグリッタが振り向くと、黄緑色の短髪のコドモ——ミラが走ってきている。
「えっミラ⁈」
 驚くパッションに対し、ミラは「大丈夫だった⁈」と尋ねる。パッションは「いやそんなことより……」と言いかけるが、ここで「ミラ」と落ち着いた声が飛んできた。ミラが声の主の方を見ると、ポセイドンを抱えたインテが駆け寄ってきている。
「どうしてここに来たんです⁇」
 「基地にいるようにと言ったのに……」とインテは心配そうな表情をする。ミラは「ごめん」と謝るが、「でもね」と続けた。
「これを落としてった子が心配になっちゃって」
 「それでいても立ってもいられなくて……」とミラは手の中のキーホルダーをインテに見せる。インテは呆れたように「ミラ……」と呟くが、それを遮るようにミラは「だけど」と口を開く。
「自分はあの子を放っとけないんだ」
 「だってあの子、ペアのことを訊いたら様子がおかしかったし……」とミラは手の中のキーホルダーに目を落とす。インテは「そんなこと言っても——」と言いかけるが、ここで「別にいいんじゃない?」という声がミラの背後から聞こえた。ミラが振り向くと、弩型ジェミニ・アンフィトリテを持った紫髪のリニアーワルツ・フォーことフォーチュネイトが微笑んでいた。
「ミラは、その子のことが心配なんでしょ?」
 「なら、追いかけなよ」とフォーは笑う。
「さっきの見たことないリニアーワルツ、きっとミラが拾ったキーホルダーの持ち主だろうし」
「えっ⁈」
 フォーの言葉に、ミラは思わず声を上げた。

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LINkerWorld LINearWaltz / Miraculous-Ephemeral 16

「ま、おれとしては戦えればどうでもいいんだけどよ!」
 「おもしれーことになりそうだし?」とパッションは目の前のディソーダーにエンキドゥを突き立てようとする。だが左側から光の矢が複数飛来し、ディソーダーに突き刺さった。
「⁈」
 急に自分の獲物を取られたパッションは、驚いて矢の飛んできた方を見る。パッションの視線の先にある建物の上からは、弓型ジェミニ・ギルガメッシュを持った金髪ボブカットのリニアーワルツ・グリッタことグリッタリングが飛び降りてきていた。
「ちょっとパッション‼」
 「戦えればどうでもいいとか言わないの!」とグリッタはパッションの服の襟首を掴む。パッションは「ちょ、ちょっと」と慌てるが、グリッタは「ちょっとじゃない!」と言い返す。
「前線都市でディソーダーなんて前代未聞なのよ⁈」
 「フツーに大ピンチなの、あたしのペアならわかるでしょぉ⁈」とグリッタはパッションの襟首を掴んだまま前後に揺さぶる。パッションは「落ち着け落ち着け」とグリッタを止めようとした。しかし不意に二人はなにかの気配を感じ取り、パッと顔を上げる。
 二人の目の前には、体長数メートルほどあるムカデのようなディソーダーが頭部をもたげていた。
「……ひぇっ」
 パッションとグリッタは小さく悲鳴を上げる。ディソーダーに潰される——と二人は青ざめるが、そこへ一つの人影が飛び込んできた。
 人影は近くの建物の上から飛び降りつつ、手に持つ刀のようなものでムカデ型ディソーダーに斬りかかる。ディソーダーは悲鳴を上げてのけぞり、そのまま地面に倒れた。
「……」
 人影は地上に着地すると、刀のようなものを一振りしてから背後を見る。そこにはケンカをしていたパッションとグリッタが呆然と立ち尽くしていた。周囲のリニアーワルツたちも、ポカンとした様子でその人物を見ている。薄桃色の長髪をなびかせたその人物は周囲の者たちを一瞥すると、次々と向かってくるディソーダーたちの方へ駆け出した。
「ねぇ、あの子って……」
 グリッタが恐る恐る口を開くと、パッションは「あ、あぁ……」と呟く。

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言い聞かせてあげないと

やっぱり
勘違いですよ
寂しいだけです
ただ人恋しいだけ
「あなたに会いたい」じゃなくて
「誰かと話したい」
そう
その寂しさを
あなたへの恋心だと勘違いしてるだけです
そうです
勘違いしてるだけです

全部

勘違いですよ
ただの勘違い

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 25.ヴァンピレス ⑪

「異能力を取り上げるって、まさか…」
「彼女自身の記憶を取り上げる、そういう事だ」
わたしが言い終える前に、逢賀さんはそう言い切る。
わたしは…そんな、と呟かざるを得なかったし、ネロ達も驚いているのか何も喋らなかった。
逢賀さんはそんなわたし達に気付いたのか、仕方ないんだと悲し気に呟く。
「今までに何度も彼女に、他人の記憶をやたらめったら奪うのはやめなさいって言ったのに、彼女は聞く耳を持たなかった」
だからもう、強硬手段に出るしかない、と逢賀さんは自分の手元を見た。
彼の両手は、彼の意志を反映するかのように力強く握られている。
わたし達は彼の言葉に何も言えずにいたが、ふとネロが…そんな事かよとこぼした。
「そんな事でボクの異能力を使いたいっていうのか?」
ボクは嫌なんだけど、とネロは逢賀さんを睨む。
しかし逢賀さんは、そこまで言ってないよとネロに笑いかけた。
「彼女から異能力を奪い取るのは、ぼくの役目だ」
そう言って逢賀さんは両目を鮮紅色に光らせる。

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エクスカリバー

コロブランデが地に刺さっていた剣を抜いた話をご存知だろうか

【コロブランデ】
後にアーサー王と呼ばれた人物だ

抜けない剣を抜くとは

相当な力持ちなんだね

(エクスカリバーの本を読んで率直に思った感情)