ナツィとかすみが衣料品店で服を選び始めてから暫く。
何着か試着をした結果、かすみはどれを買うか決めてレジで会計を済ませた。
そして2人は買ったものが入った紙袋を持って店をあとにした。
「…ホントにそれでよかったのか?」
かすみ、とナツィは商業施設の片隅にある大手チェーンの喫茶店の、店外にある丸テーブルの周りに置かれたイスに座りながらかすみに尋ねる。
かすみは、イスの脇に置いた紙袋に目を向けつつ、うんと頷く。
「やっぱり、自分にはああいうフリフリした服はなんか違うと思って…」
「だからといっていつものと同じような白いブラウスを1着だけとか、ちょっともったいないんだけど」
かすみの言葉にナツィは頬杖をつく。
それに対しかすみは苦笑いした。
「やっぱりいつものが1番だからね」
自分にはそれがぴったり、とかすみは目の前のテーブルの上に置かれたミルクティーのグラスに手を伸ばす。
ナツィはなんだよ…と不満げな顔をした。
「…いいなぁ、ナツィと2人だけでお茶だなんて」
「きーちゃんは紅茶苦手だろ」
「でもナツィと一緒なら嫌じゃないもん」
「なんだそりゃ」
ナツィとかすみが囲むテーブルから少し離れたところにあるテーブルを囲みながら、キヲンと露夏はひそひそ話をする。
2人は商業施設内の書店で買った手頃な雑誌や本を買ったときの紙袋で顔を隠していた。
「もうやらない」と言ったけど、またここで特定のテーマや世界観で他の生徒さんに作品を作ってもらう「企画」を久々にやってみたくなった。
でも乗ってくれる人がどれくらいいるか分からないので、興味のある人はスタンプを押すかレスをつけて欲しいな〜(遠い目)
「…2人とも、あまり騒いじゃダメだからね」
「わかってるよピスケス」
「そりゃ当たり前…」
新聞を開いて顔を隠しつつ咎めるピスケスに対してキヲンと露夏が頷いたとき、不意にナツィがちらと3人の方を見やった。
「‼︎」
3人は驚いて手元の雑誌や新聞、紙袋で顔を隠す。
「…」
ナツィは暫しキヲンたちの方を見ていたが、なにか気になったかすみが…どうしたの?と聞くと、ナツィはなんでもないとかすみの方に向き直った。
キヲン、露夏、ピスケスはそっと手持ちの紙袋や雑誌、新聞から顔を覗かせる。
「…バレて、ない⁇」
「意外と気づかれないモンだな」
キヲンと露夏は恐る恐るナツィの後ろ姿を見る。
ナツィはかすみとの会話でキヲンたちのことは気にしていないようだった。
「…2人がナハツェーラーのことをやたら気にするからよ」
ピスケスがボソッとこぼすと、キヲンはえー、そんなー!と声を上げる。
「今日はナツィとかすみのでーとを観察するために来たのに〜」
気にしないわけにはいかないじゃーん、とキヲンは手足をばたつかせる。
貴方の心の針を
全て抜いたら
貴方は幸せになれるのかな
私なんかに答えはわかんないから
貴方の生きる希望になれたらいいな、なんて
そんなの無理か
でも貴方とお別れは嫌だから
今日も貴方が笑えるよう
精一杯の努力をしても
貴方は幸せじゃないんだ
貴方の心の針を全て抜いても
心の穴は開いたままだもんね
私なんかは力になれないから
貴方が苦しんでるのを見てるだけ
なんでだろう
でも貴方とお別れは嫌だから
今日も貴方が笑えるよう
精一杯の努力をしても
貴方は幸せじゃないんだ
貴方の悲しみを私が背負って
私の幸せを全部貴方にあげれば
貴方は幸せになれるかな
今日も貴方のために
まだ貴方とお別れは嫌だから
明日も貴方が笑えるよう
精一杯の努力をしても
貴方は笑えやしないんだ
夢なら大好きって伝えられる
夢なら愛してもらえる
夢ならたくさん触れ合える
だから
どんなに手ひどく言われても
目を覚ますのがつらくても
何度でも
間違って、間違って、間違って、
あなたを夢に見る
一緒にいて楽しい
話が尽きない
隣にいてなんだかホッとする
何より楽しいね
優しくしてくれてありがとう。
守ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
心からありがとう。