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ファヴァー魔法図書館 #45

『A.L.N王女、来訪』
「文紡さーん、起きてください。」
勘木の少し気の抜けた声が文紡の部屋に響き渡る。
「......おはやうございます...勘木...何故何時もより一時間も早く起こすのですか?」
勘木は少し驚いた表情で、
「何を言っているんですか。今日は他国の王族のお方がいらっしゃるんですよ。文紡さんも行かないと行けないじゃ無いですか。」
と、言った。

A.L.N第一王女『アレクサンドラ=ディアナ』
この星で一番広い国の王位継承者である。
今日はネペジの現御神の位『宝条八千代』と様々な会談をするという。
文紡は昼に開かれる歓迎の食事会で披露をする予定だった。

「また忘れていたんですね、どうしたんですか?最近忘れ事が多いですよ。」
勘木は心配していた。
文紡は「多分疲れているんでしょう。」とだけ言って支度を始めた。

『A.L.N』正式名称『ALL LAND NATION』。
北南に広大な広さを持ち、北は極寒、南は熱帯という国である。
様々な国の気候が集まり様々な国の生態系がこの国で形成されているというのが国の名前の由来である。
ネペジとは友好関係にある。

文紡は支度を終え、勘木に言った。
「では、行きましょうか。」

To be continued #46 『唄あはせ前夜』

P.S.ふぅ......。
......眠気って、兵器に流用出来ないかなぁ......。
ってずっと考えていました。

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ファヴァー魔法図書館 #44

『Curious under the moon syamisen and song』
ばんばん...べんっ...ちき...
【今宵はよく良く月が見え
今宵はよく良く地が冷える
地が冷えるなら雲がなく
地が冷えるなら空きよし
星も瞬くやまなしや
かわもを流れるやまなしや
山無し曰く病ま無しと
我に問うたは我が母や】
............ちきちき......ちき...

.........故郷とは、薬そのもの。
薬即ち毒となる。
故郷に居過ぎるのは毒だ。
たまに帰るから良いのだ。

「文紡、貴方は天才です。
ですが、それ故に他人とぶつかり合うという事を知りません。
そうです、貴方は想起堂に来なさい。
此処に居たら貴方を負かす人間も現れるでしょう。
その時を、挫折の時を待つのです。
その時が、貴方が歌聖と成る瞬間です。」

故郷とは.........下らないものだなぁ。
と、考えるのも毒なのだろうか。

To be continued #45 『A.L.N王女、来訪』

P.S.恐らくただいまです。
二週間で帰ってくると言った割には一週間でしたね笑
流石約束破りに定評のある僕です笑

この一週間何をしていたかと言うと、音楽聞いたりインスト曲作りながらだらだらプロット書いていました。(インスト曲作ってて分かったけどやっぱ東方の影響って凄いや)
思いつきが多くて整理が地味に大変でした。
とまあこんな感じで多分上手く纏められたので再開します。

それと、#36って......あったじゃ無いですか。
アレ、締まっておくのもアレなんで。
このあと投下しておきます。
(彼処です......渋です。)
頑張って探して頑張って解読してね笑

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ファヴァー魔法図書館 #43

『唄あはせの便り』

ある日、文紡の部屋へ弟子の一人の勘木が一つの便りを言いに来た。
「あの......文紡さん...残念ですが...。」
文紡は悟った様子で言った。
「わかっています、もう長くは無いと。」
勘木も残念そうに、
「そうです。『唄あはせ』の時期が来てしまいました。」と言った。

『唄あはせ』とは年に一度の行事である。
官民問わず国中の実力ある歌人が宮殿内にある『無相の言の葉の館』に集まり、歌を詠み合う。
文紡はこの行事が嫌いで嫌いで仕方が無かった。
原因はそのルールである。
二人が向かい合い一人が短歌を詠み、もう一人はそれを聞く、そしてそれに返歌を返す、またそれに返歌を返す、またそれに......と言う風にどちらかが返歌を返せなくなるまで続けると言う感じである。

文紡は天才である。
そしてかなり優しい人間である。
その性格故に、人を負かすのが嫌いなのである。
だが、勝ってしまうので自ずとその姿を見てしまう。
しかし『想起堂』の人間として出ないといけない。
そういうのが嫌なのである。

「仕方ないですね、今年も出ます。
今年こそ誰か私に勝ってくれないでしょうか。」
文紡の願いは切実である。

To be continued #44
『Curious under the moon syamisen and song』

P.S.最近、たまにインスト曲を作ったりします。
適当に頭の中のメロディラインを打ち込むのですが。
良くそれを物語の発想の起点にしています。
勿論この章にもテーマ曲があります。
どうせ黒歴史入りしますけど笑

それと、一つ。
この間完結させたプロットが気に食わなかったので書き直します。なので、暫くファヴァー魔法図書館は休みます。
このままだと「性格破綻ワロタw」とか「何故殺したし」とか言われそうだったんで笑
まぁ一、二週間で帰ってきますけどそこん所よろしくお願いします。

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ファヴァー魔法図書館 #42

『ガラシャは貰って行きます』

この夜、文紡は三味線を弾いていた。
弾いているだけでは良かったのだが、つい熱が入ってしまったのだろう、三時頃まで寝ずに弾いてしまっていた。
文紡が時間に気付き寝支度を始めようと思った時、窓際に思わぬ来客があった。
その来客とは、
大魔法使い『ユリ・ロトウ』である。

「へロー無垢な奏者くん。突然だけど伝言を頼めるかな?」
文紡は状況がいまいち読めなかった。
目の前にいる大魔法使いの事は知っている、
でも何故ここへいるのだろう、
彼女はファヴァーに引きこもっていた筈だ。
文紡は考えるのを止めて訪ねた。
「はい、何でしょう?」

「いいね、じゃあ言うよ。
ガラシャはここに帰ってきたくない様です。
それで、私ユリと共に旅をしたいそうです。
ガラシャは貰って行きます。
......と、八千代さんに伝えて貰えるかな?」
と言ってユリは消えてしまった。
暫くして文紡は思考を取り戻した。
「.........どう伝えよう。どうやっても大事になるな。」
結局、文紡は夜を明かす事になってしまった。

To be continued #43 「唄あはせの便り」

P.S.たまには追記も真面目に書かないと。
なーんてことをしたら載りませんでしたでした笑
やっぱりいつも通りが一番だね!!

なーんていっつもハイテンションで書いてるけど。
現実の俺は友達から「気がついたら萌え尽きてそう」と言われるくらいローテンションの根暗なんだよな......酷いね笑
でもここでパラドクスが生まれるんだよな。
俺がこんな奴じゃなかったら幾分か人生は初月なんだろうけど、それだと俺の大部分の構成要素である文学とか漫画とかゲームとかとは縁が遠くなってしまっているだろうからそれはそれで幸せなのかってなるんだよなぁ。

やっぱりいつも通りが一番だね笑(2回目)

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ファヴァー魔法図書館 #41

『ネペジ現御神の位』
ネペジには代々国家元首の称号である
『現御神の位』を継承する家がある。
その名も『宝条家』、そして現在の現御神の位の称号を継承しているのが『宝条八千代』である。

渚瀧院文紡はこの日、八千代に呼び出されていた。
「渚瀧、最近の出来はどうですか?もう3日も文紡は唄を出ていないのですが。」
文紡は少し気まずそうに応えた。
「えーと、最近降りて来ないんです。言の葉が。
スミマセン、院名を頂いたのに。」
八千代は少し落ち着いた様子で、
「良いですよ。逆にこれまでの院名継承者より作詞間隔が狭くて心配していたところでした。くれぐれも無理はしないようにして下さいね。」

文紡は八千代のいる萃霧宮をでて想起堂へ戻った。
そして三味線を取り、思うままに詠んでみた。
ちきちきばんばん...
【舞いし夢想の記はいずこ
二度と戻らぬ儚さと
幽幻夢幻の華やかさ
その身即神仏なりて
蘇らせは出来まいか
舞踊りたるあの記憶
二度と触れぬその手先】
ちきちきばんばん......ばん......

To be continued #42 ↙
『ガラシャは貰って行きます』

P.S.一つ報告。
プロットでのファヴァー魔法図書館が完結しました。
プロットなのでまだ骨組みだけですが、それだけでも#200あたりまで行きました。
恐らくちょくちょくネタも挟みたくなってくるし時事ネタも尽きないからファヴァー魔法図書館は#400あたりまで行くかなと思います。
そういう事なんでよろしくお願いします。(って誰に何をお願いしてるんだろ。)

※今回は固有名詞とか設定とか解ってないとアレな感じの物語何でレスの方に設定書いていきます。

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ファヴァー魔法図書館 #40 第5章『その男、聖なり』

『萃霧の言の葉』

ちきちきちきちき......ばんばんばんばん......
【國在りて山河在り
満たされた世の中にも
満たされぬ心在り
ものありても音なければ
満たされぬものより満たされぬ
言の葉一つひらひら散りて
行き着く先は彼方の心
夢幻の音に
幽幻の心をのせ】
ちきちきちきちき......ばんばんばんばん......
「............駄作だなぁ。コレ」
そこは『ネペジ』、真ん中の国。
そのネペジの首都『青木京』、そこの宮殿内に
想起堂主任歌人『渚瀧院 文紡』は居た。

この国の人々は、物語に飢えていた。
飢えというのは怖いものである。
その飢えを和らげるためにこの国には『想起堂』という部門があった。
『想起堂』は1〜2日に一度、国民に向って短い唄を詠う。
そして文紡はそこの主任歌人で毎日の様に唄を創っては演奏している。

これは、たった一歌人のどうしようもない物語。

To be continued #41『ネペジ現御神の位』

P.S.始まりました第5章。
まぁ、いつも通りの事ですが。

昨日の夜、悪夢を見ました。
どんなものかは思い出せませんけど、未だにべっとりと僕の周りに口に出してはいけないような感覚が浮遊しています。
夢は脳の想像とよく言われます。
だとしたら僕はとんでもなくタチの悪い脳の様です笑

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ベラルーシのおとなたち

 夜勤明け、家にはまっすぐ帰らずに、いつものコース。24時間スーパーでビールを買い、公園のベンチ。深く息を吸い込む。何年も変わらぬ毎日。新鮮なのは外の空気だけだな。と、アレクサンドルはつぶやいてビールを開ける。

 いまのような空気ができたのは、よくは知らないけど億単位のレベルの昔だ。そんな前からある空気のどこが新鮮なのだろう。

 目の奥が痛む。仕事中は、今日はまっすぐ帰り、すぐに寝ようと思うのだが。
 妻は子どもができてからすっかり変わってしまった。子どもができる前までは聡明だったのに。いまはなにを言っても通じない。話の内容ではなく、表情や態度にばかり注意を向けるようになった。ちょっとしたことで感情的になり、ぐちと文句ばかり。要するに、すっかりばかになっちまったってことだ。
 結局、生きるというのは、理屈ではないのだろう。

 子どもができるまでは、ああしようこうしようというビジョンがあった。いまは子どもに振り回されっぱなしだ。結局、生きるというのは、理屈ではないんだ。

 相性ばつぐんだって占い師に言われてそれがきっかけで親密になった。どこがばつぐんなんだよ。

 相性ばつぐんだって占い師に言われてそれがきっかけで結婚したのに。

 そろそろ帰るか。妻が朝食、俺にとっての夕食を用意して、不機嫌な顔で待っている。
 
 そろそろ帰ろう。子どもが起きてしまったかもしれないし。わたしがいなかったら主人が動揺する。

 こんな感じで、アレクサンドルとアレクサンドルの妻は公園をあとにする。入れ違いで、アンドレイとアンドレイの妻がべつべつにやってくるのだが、わざわざ描写するまでもないだろう。