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鬼ノ業~序章(漆)

「どうしたの?」
「…薊だけは心配…。だから、俺もついていきます。
紗那のこと、よろしくお願いします。」
一礼して蒼も走る。
「あ、蒼君!?」
蒼は、このとき妹と離れたことを、後に後悔する。
「行っちゃったわ…。
しっかりしたお兄ちゃんね。」
「うん!さな、お兄ちゃん大好き!」
他愛もない会話をしながら、紗那を送り届ける。
薺は朔を背にかえると、布団はしかれ、水と手ぬぐいまで用意されている。十分だ。
「二人とも、ありがとう。」
朔を寝かせると、薺もほっとした様子で。
「蒼君、本当にありがとう。わざわざ一緒にやってくれて…ごめんね。」
蒼は首を振った。
「いえ…こちらこそ、ごめんなさい。勝手な行動して…。」
「いいえ、とっても有り難かったわ。ありがとう。
妹ちゃんが待っているわ、行ってあげて。」
「蒼兄、ありがと。」
珍しい薊のお礼にくすぐったくなる。
「いや…、朔に付いててやれよ?」
「うん!」
微笑んで、蒼は鬼柳家を後にした。

事件は、この夜のことだった。
ドンドンという音に目が開いた。扉付近には既に薺が寄っている。重く眠たい眼をこすって朔が起き上がろうとすると、母は「朔はここにいなさい。」と、静かに、それでも強くいい放った。
不自然なことに、扉から漏れる緋がある。よこにいる薊が熟睡していることから、もう夜中のはずなのに、外が明るい。
「おい!いるんだろう!?出てこい!!」
この家に向けられている。そんなことくらい、小さな朔でもわかった。思わず薊を起こす。起こさなければ、そう思った。
「薊!起きて、薊!」
「兄…様?」
薺は扉を開けた。と同時に、声にならない悲鳴をあげたのを、朔は見ていた。
「母さん!」
「来ないで!!」
「来いよ。」
外にいる誰かが、薺を力ずくて引っ張り出した。
「母様!?」
起きたばかりの薊は、何が起こっているのか、さっぱりわからなかった。それは、朔も同様であるが。
「お前だろう!?俺達の子供を殺したのは!
紗那を殺したのは!!」

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流星のように駆け、永久に願う龍

「あぁ少し、昔話に付き合ってくれ」
「それはいいが...」
「あれはまだ、私があの世界...故郷に居た頃の話だ...」
リュウセイは語り始めた...

「俺は姫...プリンプリン王女をお守りする役割を担っていた、確かに、俺は戦闘能力は高かった...でも、その国は平和だった...あの日まではな」
リュウセイは少し口調が強くなった
「あの日は姫の成人の儀式があった。そこを狙われたんだ...王...姫の父上の側近であった、イプシロンが裏切った、いや、それも偽りか、『コードネーム イプシロン』、そう呼ぶべきだな奴が王を手にかけた...それを合図に上空から兵が次々と国に降り立ち、次々と町を破壊し、森を燃やしていった、俺は姫を守りながら戦った、幸い、俺の戦闘能力のお陰でなんとかなったよ、姫を逃がそうと空に舞い上がり、飛行船に向かう途中に...翼を1つ...ちょうど今、剣を持ってる方をやられた、なんとか飛行船にはたどり着けたが...そこにイプシロン...奴がいたんだ...なんとか姫を飛行船で逃がした...間一髪な...俺は谷津を止めていた、姫が逃げたのをみて、本気をだした、そして、そこにいた軍は全滅させた、そして、俺は力尽きた...」
口調をもどして言った
「それから、世界の境界を越えれるようになった、姿がかわるのはよくわからんがまぁいいさ、そしてここにたどり着いた...というわけだ、龍騎、召喚のカードを」
「あ...あぁ...」
リュウセイはカードの中にはいった、その瞬間、龍騎の体は青く変化した
「再び、お前の力となろう...」
シンジは力が溢れるのがわかった...

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ファヴァー魔法図書館 #59.5

『ユリさんのグリモワール講義その4』

BGM〜【夢と現の境界】
ユリ「さてBGMをかけようか諸君。」
ガラシャ「(うわっ作者趣味悪っ...)
ユリ、今回は何を話してくれるの?」
ユリ「そうだな、今回はグリモワールの内容について触れようか。」
ガラシャ「割とまともね。」
ユリ「この間触れた通り、グリモワールの内容は暗号化されている。
簡単かつ無害な魔法程単純で、困難かつ有害な魔法程複雑になるように暗号は定められているよ。」
ガラシャ「暗号化するとどうなるの?」
ユリ「しっかりとした魔法使い以外は魔法を使えなくなるって言うメリットがあるね。」
ガラシャ「そうじゃ無くて暗号化した文章の事」
ユリ「そうだね...例えば【ガラシャ】という単語があったら【GARASYA】と置き換えて、アルファベットを10文字ずらして【QKBKCIK】としたりとかして作るよ、複雑なのになるとこれに他の暗号を上乗せしたりして複雑化するね。」
ガラシャ「魔法使いはどうやってそれを解読するの?」
ユリ「そこはぶっちゃけ努力と素質だね。
君は一瞬で読めてしまったみたいだけど。」
ガラシャ「へぇ、割と単純なのね。」

その5へ続く

P.S.今回は真面目にやりました。
BGMがBGMだからね。

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