微睡む午後、呟く僕
うとうとと微睡みたくなるような午後
僕と向かい合って座る君は
気だるそうにくせ毛を指先で遊んでる
なんだかとてもそれが綺麗で
僕はぼーっと見とれてしまった
ねぇ たぶん世界は美しいよ 綺麗だよ
ただ私達が美しく見ようとしないだけ
美しい部分を見ないだけ
世界はきっと美しいよ
私はそう信じてるよ
不意に君が言った言葉
その時はわからなくて
うん
とか気の抜けた返事しか出来なかった
だけど今ならわかるよ
世界はきっと美しい
君がいた世界は美しかったよ
きっと君が僕の世界に色をつけてくれたから
でも僕の世界に君はもういなくて
モノクロになった世界で僕は呟く
世界はきっと美しい