表示件数
2

No music No life #8 アディショナルメモリー

結月視点

翌日、時雨ちゃんがあまりにも喋らなかったので、話しかけてみた。すると、突然、怒り出した。「なんで!なんで、涼香が死ななきゃいけないの!なんで、結月じゃないの!」あまりにも突然だったのと、目も、表情も、怒ってはいたが、
いつだって、時雨ちゃんの瞳の奥にあったはずの優しさは、なかった。まるで、機械のように、取ってつけたような表情をしていた。
僕はそんな時雨ちゃんを、突っ立って見ていた。そして、同様に、時雨ちゃんの異変に気づいて美月と玲が時雨ちゃんをなだめていた。すると、突然、時雨ちゃんは倒れた。その後、医務室に運ばれた。
僕達は、時雨ちゃんについて話していた。
「何があったんですかね?時雨さん。」
不安そうに、美月が言った。
「でも、一つ言えるのは、結月さんに怒っていたということですね。」美月に続けて玲が言う。

「でも、時雨ちゃんは怒ってなかったよ。」
僕のその言葉に二人は目を見開いた。

【続く】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私、イカとにゃんこは先週金曜日、無事に小学校を卒業しました!ここまで頑張ってこられたのは、みなさんのおかげです!ありがとうございます!そして、これからもよろしくお願いします!


0

元人間は吸血鬼(仮)になりました。 #0

手を引かれてついた先は、洋館のダイニングのような場所だった。
「で、なんであんたがここにいるのか知りたいんだよね。」その言葉に、私は頷いた。
そのあとには、信じがたい、言葉が聞こえてきた。
「多分、それは、あんたが吸血鬼だからでしょ。」
「は?」
「は?、じゃねえよ。」
「そうだよ〜。見た目完全に人間だから、吸血鬼とルシフェルぐらいだよ〜。今の姿のまま生きてたら、美味しかったのかな〜。」
「おい、変態キョンシー。」
恐ろしい会話が続いた。
「人間って怪物になるんですか?」
「生前に、よほどの、大罪を犯さない限りはならない。それか、怪物の血を吸うとかしないと、ならない。」
マジか。
「と、ところで、お二人の名前を教えてほしいのですが、いいですか?」
「じゃあ、それぞれ自己紹介すっかー。まずは、私から。私の名前は、風花ーーふうかーー。見ての通り、ゾンビ。魔法は一応使えるけど、そこのキョンシーほどじゃない。」
「これでも、風花は、上級のゾンビだからね〜。
私は、キョンシーの雨月ーーうづきーーだよ〜。大抵の魔法は使えるよ〜。」
「雨月も上級のキョンシーだからね。」
「私は彩月ーーさつきーーです。多分、吸血鬼です。魔法はわかりません。これからよろしくお願いします。」
夢か現実かわからないが、とりあえず、この場の空気に合わせることにした。

【続く】

6

帝国少女/R Sound Design

「はぁ…」
もう何回目だろう。
何回目か分からないため息をつく。
東京の街の雑踏の中息衝いた。

ふらふらと歩く。
ふと横を見た時に路地裏に繋がる道を見つけた。
ここなら誰にも邪魔されない…
私は彷徨って行き着いた路地裏の闇夜に溶けた。

あまり街の灯りがあたらない場所だった。
ここだけ違う街のようだ。
どうせ何も起きることのないこの夜だ。
私だけ特別になったっていいだろう。
今日ぐらいは。
朽ちゆく身体と心を連れて1人当てなく漂ってゆく。
例えこの都市を這い回るゾンビになったとしても、どんなにどんなに夜に堕ちても、
明日の光が世界を染めてく。

あなたは今頃どうしているのかしら。
違う人とあの部屋で夢を見ているのでしょうね。
私の身体と心を傷つけた罪を償って欲しい。
本心はこれだけど…もういいや…
最後に1回泣かせてね…

「…あっ…」
泣き疲れてぐったりしていた。
そこに1枚の花びらが落ちてきた。
桜だった。
夜桜が綺麗に咲いている。

こんなにこんなに愛した場所よ。
何度も何度も歩いた道よ。
私の身体と心の傷、あなたの笑顔も声も全部
ここに置いてゆくわ。

さよなら。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
fLactorさん!
リクエストありがとうございました!
あまり上手に出来なかったんですがいかがでしたか?
またのリクエストお待ちしております!(´ω`*)

1

元人間は吸血鬼(仮)になりました #0

目を開けると、真っ暗だった。なにこれ。狭い箱のようなものの中に入っているらしい。そして、寝転んでいる。体を動かすことはできるので、はこを揺らしてみた。すると、
「うるせぇ!」と怒りのようなものを含んだ声が聞こえた。しかしその声は男のように低いものではなく、女の子のような高い声だった。
その声が聞こえてから、私の方に足音が近づいてきた。そして、視界が開けた。
「大丈夫〜?」と聞いた声の主はふにゃふにゃした口調の女の子だった。さっきの声とは違う。
とりあえず、「大丈夫です。」と答えると彼女は
「よかった〜」と言った。だが、彼女の見た目はよくテレビとかで見る、キョンシーに似ている。額にはお札をつけて、中華服を着ている。
私は戸惑いつつも彼女に尋ねた。
「ここはどこですか?」すると、
「知りたい?」と先程、私が怒らせたと思われる女の子が聞いた。私はまたもや戸惑いつつも頷いた。戸惑った理由は彼女が先程のキョンシーの子と同じように、人間とは思えない見た目だったからだ。その姿はまるでゾンビだった。火傷のような傷のある肌、ギラリと光る紅い目、ところどころ破れた服。その服は警官服のようだ。
そして彼女は私の手を引いて歩き出した。この頃の私は、現実味のある夢だなぁ、としか思っていなかった。


【続く】

0

No music No life #6 フィクサー

結月視点


涼香からの手紙には、こう書かれていた。
『御影結月様 中村時雨様
元気ですか?きっと、この手紙を二人が読んでいるということは私はもうこの世にはいないのでしょう。

さて、なぜ二人に手紙を書いたか教えましょう。
それは、二人がこの先生きていく中で、約束してほしいことがあるからです。
それは、「強く、優しく生きること」です。』
その手紙はなぜか敬語で書き綴られていた。
そして、僕は、約束の内容を見て、昔のことを思い出した。

それは、僕が時雨ちゃんに拾われてから間もない頃のことだった。その当時、施設に慣れていなかった僕は、時雨ちゃんにいつも付いて行っていた。
そんなある日、時雨ちゃんが「仲のいい子のところにいく。」と行っていたので、僕は付いて行った。

時雨ちゃんの話によると、その子は体が弱く、部屋にこもりっきりなんだそうだ。

しばらく歩き、その子の部屋に着き、ドアを開けると、ピアノで美しい音色を奏でる、女の子がいた。

そして、時雨ちゃんが言った。
「久しぶり、涼香。」
どうやらこの人の名前は、涼香、というらしい。
そして、時雨ちゃんは続けて、
「この子が、前に話した、結月ちゃん。」
と言って、僕を紹介した。
僕は、
「はじめまして、御影結月です。」と言った。
すると、涼香は、僕を抱きしめて、こう言った。
「あなたが、結月ちゃんね!時雨が、最近会いにくる度に楽しそうに結月ちゃんのことを話してたから、会いたかったの!」
まるで、さっきまでお淑やかにピアノを弾いていたとは思えないくらい、明るい人だったので、少し驚いた。

時雨ちゃんが、涼香にこう言った。
「そんなにはしゃいだら、また具合悪くなるよ。
あと、楽しそうに話してないから。」
そう言った時雨ちゃんの顔は赤かった。何照れてんだ、といいたかったが、言わなかった。

そして、急に涼香にこう言われた。
「結月ちゃん、ギターに興味ある?」
僕は黙って頷いた。

すると、涼香は、部屋の奥からギターを持ってきて、「じゃあ、さっそく弾いてみよっか!」と言った。

その時、時雨ちゃんのため息が聞こえたような気がした。

【続く】

5

No music No life #6 フィクサー

結月視点



数日後、僕の裁判が行われた。3人が証人になって、面会の日に僕に言ったことを証言してくれた。
だが、美月は僕にも言ってなかったことがあったらしい。それは、「橘副司令、あなたは、ライフルの名手、川上春樹なのではないですか?」
美月が言った瞬間に、辺りがざわめき始めた。
春樹は笑いながら、「よく知っているね。さすが、俺の妹だ。」そう、言い放った。
「私は、もうあなたなんかの妹じゃない。」
美月と春樹の口論になってきている。
そして、美月が
「あなたでしょう?涼香さんを殺したのは。」
と言うと
「ああ。そうだよ。悪い?」
春樹が返した。
「お前!」
美月が言うと同時に、時雨ちゃんが美月を止めた。そして時雨ちゃんは、
「裁判長、これで分かりましたよね?
高嶺涼香を殺したのは、川上春樹です。
これで、御影結月の無罪が証明されましたよね?」と言った。
そして、裁判長は、
「これより、判決を言い渡す。
被告人御影結月は、無罪である。」
この言葉により、僕は釈放、関係者の人に、めっちゃ謝罪された。人が、自分にヘコヘコ謝ってるのってなんか、こっちにも、罪悪感が芽生えてくる。
けれど、僕は、体調不良で、涼香が殺されたショックで精神疾患になりかけていたため、入院した。


【続く】
—–———–———–———–———–———–——–––
私、イカとにゃんこは、志望校に合格できました!なので、これからもガンガン書き込んでいきます。
これからもよろしくお願いします!

イカとにゃんこ

0

No music No life #6 フィクサー

結月視点




いろいろあって、今は時雨ちゃんと面会中。
僕の刀によく似た刀が涼香の遺体に刺さっていたため、僕が疑われてしまった。よって、身柄を拘束された。僕が涼香を殺す理由がない。

時雨ちゃんが言うには、涼香の遺体に刺さっていた刀は、偽造品だと言う。それもそのはず、時雨ちゃんがあの刀を振ったら、とても斬りづらかった、と言っていた。あれは、僕が長年、沢山の刀で、ゾンビのようになった人々を斬った中で、最も斬りやすかったものだ。時雨ちゃんと僕の強さはほぼ互角だ。その時雨ちゃんが、僕の刀を斬りにくいと感じるはずがない。それに、前に時雨ちゃんにいい刀だねって言われたし。
ただ、みなさん思うだろう。刀の指紋を採取すればいいと。だが、時雨ちゃんが言うには、僕の指紋までキレイに偽造されているそうだ。
それだけ言うと、時雨ちゃんは出て行ってしまった。


そして、次に美月が来た。美月にこんなことを言われた。それは、涼香の死因は、脳を撃ち抜かれたことだということ。しかも、一発で。そして、その銃の弾はライフルのものだったこと。僕は、拳銃なら、ヘッドショットはできるが、ライフルなんて前線に出る特攻班が使うことはない。つまり、僕はライフルが使えない。よって、僕が犯人ではない。だが、公表された事実と、美月の言った真実が異なっているそうだ。それもこれも春樹のせいだ、と美月は言っていた。それで話は終わりだったそうだが、僕は美月に、「玲は来ないの?」と聞いた。すると、「結月姉の仕事の書類片付けてくれてます。」と言っていた。


そして最後に時雨ちゃんも美月も、こう言っていた。
「「絶対、助けるから/絶対、助けますから」」
その言葉に僕は、黙って頷いた。

【続く】
—–———–———–———–———–———–———–
しばらく投稿できなくて、すみません。m(._.)m
試験直前だったので、書き込めませんでした。今日が試験日でした。結果が出て合格だったら、速攻でたくさん書き込みます。不合格だったら、もう一回受けて必ず合格します!
これからもよろしくお願いします!

イカとにゃんこ