LOST MEMORIES CⅨⅩ
「レイさん。」
「知っています。」
黙って見つめていると、苦笑して同級生ですよと答えてくれた。
「東雲さん。」
「……東雲?」
顔を少し曇らせた。
「どんな夢を見たんですか?」
「今質問しているのは私。答えて。」
チャールズの必殺技なんて使わせない。必殺技というには繰り出しすぎているのは置いておいて。
「知っていますが……。」
歯切れが悪いのはこの際目をつむる。あれは夢ではなく、過去実際にあった出来事だろうと、ほぼ確信めいたものを瑛瑠は得た。
本当はここで止めるはずだったのだが、思い出した名が2つあった。
「スティールさんとエレンさんも同級生?」
するとチャールズは、今までも何回か見せてきた、儚い哀しげな微笑みを見せた。
「そうです。……そのふたりも出てきたんですか?」
「いえ、名前だけ……。」
瑛瑠が、その問いに首を横に振ると、そうですかと呟く。その顔はまるで懐かしんでいるような寂しいような、どこか迷子のようでもあった。
「夢の内容を伝えます。」
早く教えないと。
義務に近いものを感じ、思わず悲痛な声を出していたことに、瑛瑠は気付いていなかった。